
「炊き出しゼロ」「え、何それ」連発の奥田ふみよ氏 自衛隊の支援実績を踏まえた質疑だったのか?
10月19日の参議院予算委員会で、いのちの党の奥田ふみよ参院議員が、熊本地震の被災者支援をめぐり、小泉進次郎防衛大臣や高市総理と論戦を繰り広げた。
奥田氏は、被災者の食事や住宅再建、避難所の冷暖房などの問題を取り上げ、支援の拡充を求めた。被災者の声を国会に届けることは、国会議員の重要な役割である。しかし、今回の質疑には、事実関係を十分に踏まえたものだったのかという疑問が残る。
特に気になったのが、自衛隊の「炊き出しゼロ」という主張だ。小泉防衛大臣は、給食支援の要請はなかったと説明。さらに、防衛省側は、民間船舶「はくおうⅡ」を活用した食事付きの宿泊支援を実施したことも明らかにした。
そもそも、炊き出しを実施していないことと、自衛隊が被災者支援を何もしていないことは同じではない。
防衛省の公表資料によれば、自衛隊は給水支援を約180か所で実施し、入浴支援では約1万920人が利用した。さらに、9月13日には熊本県知事から撤収要請があり、活動を終了した経緯も明記されている。
それにもかかわらず、奥田氏は給水・入浴支援の終了に「え、何それ」と繰り返し不満を示した。高市総理は、県側から任務終了の連絡があったことを説明し、自衛隊の名誉に関わる問題だと反論した。
もちろん、支援を受けた被災者が十分だと感じていたかどうかは別問題である。支援が足りないという声があるなら、改善を求めることに異論はない。しかし、支援の不足を訴えることと、実際に行われた支援を正確に伝えることは両立しなければならない。
国会は、政府を批判するためだけの場ではなく、事実を確認し、問題を解決するための場である。奥田氏が公表資料や支援の経緯をどこまで確認して質問したのか。今回の質疑は、国会議員に求められる事実確認の重要性を改めて考えさせるものとなった。
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