コロナ対応の現場医師がPCR検査の事実と限界をわかりやすく説明!!メディアは恥を知れ!!一方、立憲民主党・長妻昭氏のコロナ珍説に対し、がん専門医が「本当に元厚労大臣?」と厳しいツッコミ!!
都内の一般病院で、一か月間、新型コロナウイルス対応に従事した現場の医師がPCR検査の実情と限界、そして、コロナウイルスとは何かを率直に解説している。また、CTスキャンでも検査できるとしているのだ。とても誠実で控え目な発信だが非常に分かりやすいので、 是非皆さんにもご一読いただきたいのでご紹介したい。
そうした一人の現場医師の誠実な対応の真逆を行くのが、野党とメディアだ。特に、立憲民主党の長妻昭衆議院議員は、別の医師から「本当に厚労大臣をやっていたのか?」と突っ込まれる始末だ。
コロナ対応の現場医師がPCR検査の事実と限界をわかりやすく説明!!
まずは、この一か月間、コロナ対応に従事した現場医師がTwitterに寄せた、率直な現場の実情を紹介しよう。(参考)誠実で控え目な発信だが非常に分かりやすい。
この1ヶ月、都内の一般病院でCOVID-19の診療にわずかですが携わったので、その経験を記します。なお、私は呼吸器や感染症の専門医ではないので、あくまで一内科医としての経験、意見であり所属する医療機関を代表するものではありません。
(中略)
日本の検査数が少ないと報道されていますが、確かに当初は「なぜこの人を検査してくれないのか?」といったケースもありましたが、現在では概ね中等度以上の患者はほとんど検査されており、その実数に大きな乖離はないように思います。
(中略)
山に例えれば裾野の部分は大きくなると思いますが、7-8合目以上の規模は概ね把握されているのが実感です。
COVID-19を疑う根拠が非常に乏しい人に検査をしても事前確率が低く、あまり意味がありません。一方、普通ではない肺炎像があったり、濃厚接触者は事前確率が高く、こうした人達は逆に積極的に検査はされている印象です。
引用元 https://twitter.com/kitagawaneuro/status/1241306442151260162
これは他の医師の発言とも合致する。現在では中程度の症状であれば、ほとんど検査できるようになっているのだ。問題なのは、あくまで中程度の症状であり、軽症もしくは疑わしい場合は自宅待機というのが理想であるとの見解を述べられている。
続いて、コロナウイルスの脅威を解説!!甘く見るべきではないコロナ
そして、この医師は、コロナウイルスの脅威となっている点を解説している。
COVID-19の臨床的特徴は「非常に肺炎を起こしやすい」ということではないでしょうか。インフルエンザ患者を診ていても、細菌性肺炎の合併は時々あってもウィルス性肺炎自体はかなり稀です。しかしCOVID-19では、通常なら風邪程度の症状でもCTを撮影すると、複数の肺炎像が見られます。
すでに報告されているようにこのCT像がかなり特異的です。胸膜にへばりつくようなすりガラス、あるいは網目状の陰影が複数見られます。通常の細菌性肺炎とはかなり異なる印象です。他院からCOVID-19の鑑別のために患者さんが紹介されてくるのですが、CTでスクリーニングをおこない、怪しい影があればPCR検査をおこなっているのが現状です。幸いCTスキャンが2台あるため、一般患者と分けて検査することが可能でした。またCTでは明らかな多発性陰影でも、レントゲンではかなり分かりにくく、それだけでは否定できません。
引用元 https://twitter.com/kitagawaneuro/status/1241312778637307905
この医師の説明からもわかるように、新型コロナウイルスは肺炎を引き起こしやすいのである。これは高齢者や基礎疾患を持っている人間には脅威だ。
結果だが、検査をしまくり、そのことで感染が広まったイタリアなどでは悪化した肺炎患者に必要な人工呼吸器が不足しているのだ。
最近、コロナ慣れという言葉がTwitterでトレンドになるように、油断する傾向が国内世論に出てきているが、まだまだ油断してはならない。現在の我国の状況は奇跡であって、一歩間違えればイタリアのような地獄になりかねないのが現状だ。そのためにもメディアやエセ専門家の虚偽情報に我々は騙されてはいけない。
また、我国は世界で最もCTスキャンが病院に普及しており、これによって、PCR検査の前に、CTスキャンで特徴的な傾向が出るコロナウイルス保持者かどうかを明らかにすることが可能になっているとも指摘している。
このような状況になって思うのは、パンデミックの際には病院や医療システムに余裕が必要だという事です。病床に余裕があるからこそ、専用の病棟を作れますし、外来にしても普段使わないエリアがないと、患者の動線を分けることができません。
国全体の医療システムにも余裕がないと、パンデミックへの対応は難しいことを実感します。一つの病院に限界近い患者が殺到すれば、院内発症(アウトブレイク)がおこり、さらなる患者の増加を引き起こすことは確実で、まさにイタリアでこうしたことが起こっているのだと思います。
引用元 https://twitter.com/kitagawaneuro/status/1241314805970944002
まさにその通りだ。今大事なのは、医療機関にできるだけ余裕のある体制をとらせることだ。そうでなければ、イタリアがそうであるように医療機関は飽和し、医療崩壊を起こしてしまうだろう。
こうした誠意ある行動や発言が必要なのである。誠意のかけらもない、玉川徹氏のようなコメンテーターなど必要なく、メディアや政治家は責任を痛感するべきだ。
立憲民主党・長妻昭氏のコロナ珍説に対し、がん専門医が「本当に元厚労大臣?」と厳しいツッコミ!!
例えば、その典型が立憲民主党の長妻昭代表代行だ。
彼は、この期に及んでもPCR検査をどんどんすべきと珍説を主張している。
国内で肺炎患者の方は約7万人。肺炎でお亡くなりになる方は年間9万人を超える。肺炎の原因が特定できない方々に新型コロナウイルスのPCR検査の実施を徹底しているのか?感染ルートを遡り、感染源を見つけ出すために重要。検査能力と実際の検査数のギャップが大きすぎる。未だ検査体制が心配だ。
— 長妻昭りっけん立憲民主党 (@nagatsumaakira) March 20, 2020
しかし、がん専門医から「本当に厚労大臣やっていたの?」と、上記の医師と同じ内容で論破されてしまった。
あのね。厚生労働大臣してなかったっけ?昔。
よーく耳かっぽじって聞きな。
ウイルス性肺炎は間質的肺炎という特徴的な画像所見を取るので、流行期でもないこんな時期に間質性肺炎があって疑わない臨床医は藪の極致。PCRは感度特異度40-90なので。10万人検査したらこの有病率だと1万人偽陽性。バカ?— 仲田洋美 がんと遺伝子の専門医 (@drhiromi) March 21, 2020
なお、長妻昭氏は立憲民主党のコロナ対策の主要人物でもあるが、このような人物を据えねばならないところに立憲民主党の本質的な問題があると言ってよい。
しかし、我々には、今回の医師のように素晴らしい現場がある。こうした現場の方々への感謝を感じつつ、冷静に情報を受け止め、対応していくことが、我々ができる義務であろう。