女帝の恨み?!不要不急の記者会見を乱発するくせに、特定の記者を排除する小池百合子氏!南彰さん、なんで助けてあげないの???
日々パフォーマンスに明け暮れる小池百合子東京都知事。そんな小池氏だが、歯切れの良いパフォーマンスが目立ち始めたのは、オリンピックが延長になった後、新型コロナウイルス対策からだ。
小池氏の歯切れの良い新型コロナウイルス対策の裏にある「不都合な小池都政」がある。それが、かなりの頻度で開かれている記者会見だ。
まず、前回の小池劇場の終幕の経緯を見てみよう。
第一次小池劇場の終幕の引き金となった「排除いたします」発言
小池氏が主演・脚本の小池劇場は、今回が初めてではない。前回の衆議院議員総選挙でも、繰り広げられていた。
しかし、その劇場があっけなく終幕となったのは、小池氏自身発言が原因だった。
10月22日投開票の衆院選は、鳴り物入りで登場した「希望の党」のまさかの大失速により、与党の圧勝となる展開が各社の世論調査で予測されている。
希望の命運を決めた決定的な瞬間と指摘されているのが、9月29日の会見での小池百合子東京都知事の〝排除発言〟だ。
民進党からの合流組の一部を「排除いたします」と笑顔で言い切った姿がテレビで繰り返し報じられると、小池氏や希望の党のイメージは一気に悪化してしまった。
小池氏自身も10月13日に出演したテレビ番組で「きつい言葉だった」と悔やんでいる。
小池氏は、国政においても、影響力を誇示しようとしていた。しかし、小池氏の発言を契機に、小池ファーストの「希望の党」は大失速した。しかしこれは小池氏に感謝だ。もしこの時「希望の党」が失速していなかったとしたらと思うと、ゾッとする。
この小池劇場のあっけない終幕を本人はまだ根に持っているようだ。
排除発言を引き出したジャーナリストを記者会見で排除?!
新型コロナウイルス対策を小池劇場第二幕にしようとしている小池氏。それ故に頻繁に記者会見を開催している。
その会見の中には、「不要不急」とも言えるものもある。
そんな会見で、質問指名をされないジャーナリストがいるという。それが、「排除します」発言を引き出したジャーナリストの横田一氏だ。
前出・社会部記者が説明する。
「あの発言で小池新党は失速しただけに、本人も『言葉が過ぎた』と後悔している様子だった。しかし、あの記者(横田氏)には『それは質問じゃなくて、アナタの主張じゃないの!』と厳しく切り返し、事実上、会見から排除してきました」
もちろん、横田氏も負けてはいない。
「昨年12月末から会見に通っていますが、今のところ21回連続で無視されています。以前は司会者がランダムに記者を指して質疑を行っていたのですが、最近は知事みずからが質問者を指名するようになった。実は手元にマスコミの席次表があって、それをチラチラ見ながら、気に入らない記者は絶対に指さないようにしているのです。口先では耳障りのいいことを連発しても、中身はスカスカ。そのギャップを隠すために記者を選別しているとしか思えませんね」
小池氏は、よっぽど根に持っているのか、それとも中身のない会見ということがバレるのが怖いのか、どちらにしても、小池氏の対応は稚拙としか言いようがない。本当に大人気ない。
また、新聞記者様が質問する権利を連発する、新聞労連代表の南彰氏がほとんど沈黙しているのは不可解だ。横田氏がフリーだからか、望月記者と違いおっさんだからか、安倍政権が憎いだけかは知らないが、非常に不公平な態度だ。
一方、小池氏は、何のために記者会見を開いているのか、もう一度よく考えるべきだ。
小池都政、そして小池氏の本音を聞く場である会見が、小池氏の保身、小池ファーストの場になっているならば、本末転倒だ。
恣意的な記者会見ならば、そんなもの開く必要もなく、報道する必要もない。都知事選にむけて必死な小池氏の思惑にわざわざ与する必要はないのだ。
今回の小池劇場も、前回同様に、あっけなく終幕することを願ってやまない。