得意のパフォーマンスを封印!?出口戦略を提示しない小池百合子

緊急事態宣言の期間が延長され、出口戦略を、各自治体がどのように描くのかに注目が集まっている。

パフォーマンスを行うことにしか目がない東京都知事の小池百合子氏が、どのようなパフォーマンスを見せるのかに注目だ。

しかし、小池氏は、東京都独自の出口戦略を示すことに消極的のようだ。つまり無策。

大阪府が提示した独自の出口戦略。目立ちたがり屋の小池氏は…

新型コロナウイルス対策を、着実に実行している大阪府。後手後手の東京都とは大違いだ。

大阪府は、独自の出口戦略を策定し、その出口戦略の基準の運用を開始した。

大阪府は8日、新型コロナウイルス対策の休業要請や外出自粛の解除に向けた独自基準の運用を始めた。重症者病床の使用率など3指標について、同日から1週間連続で下回れば、16日に段階的な解除に踏み切る。府は府民と危機感を共有しようと、ホームページで各指標の達成状況を公表している。

吉村洋文知事は府庁で記者団に、「新しい挑戦。数値の『見える化』を図っていきたい」と述べた。府はこの解除基準を、医療体制の維持と経済活動の再開を両立させる「出口戦略」と位置づけている。

(略)

引用元 大阪府の「出口戦略」運用開始 独自基準の達成状況をホームページで見える化

そして、この大阪府が提示した出口戦略は、周辺の自治体に波及しつつある。その例が、兵庫県と京都府だ。

(大阪府の基準は)そんなに評価に足りない数字ではない。十分参考にさせて頂くことが必要だと思う。」(兵庫県 井戸敏三知事 5月7日)

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「京都府民の安心を獲得するためには、(大阪府と)同じ数値でいいのかという議論がある。5月中旬を目標にまずは段階的な見直しの方針を示したいと思っています。」(京都府 西脇隆俊知事 5月7日)

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引用元 出口戦略明示の“大阪モデル”参考に…兵庫モデル・京都モデルを各知事らが作成方針

大阪府の独自の出口戦略が、各自治体の出口戦略に影響を及ぼしている。この状況をみたら、目立ちたがり屋で、自分ファーストの東京都知事の小池氏は、マネをするに違いないと誰もが思うはずだ。

しかし、小池氏は、独自の出口戦略を提示することに消極的だ。

東京都の小池都知事、出口戦略を示さず。その原因は・・・横文字か?

目立ちたがり屋の小池氏が、出口戦略を提示しないことには違和感を抱く。しかし、小池氏が行った5月8日の記者会見を見れば、読み解くことができる。

その会見の内容は次の通りだ。

(略)

会見では大阪などに次ぐ出口戦略の公表が期待されたが、先送りとなった。小池氏は「出口、出口と言うと、もう全てクリアされたような雰囲気が漂う。私はあまり出口戦略という言葉は使わない」と強調。都独自の解除基準として「いくつかのフェーズに関するロードマップを示していきたい」と得意の横文字を交え、段階的に休業などを緩和する指標を作成する方針を示した。

都の感染状況について小池氏は、「緩やかな減少傾向にはある」としながらも、「これで終わったわけではない。むしろ31日まで(緊急事態措置は)延びていることをご認識をいただきたい」と“気の緩み”にくぎを刺した

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引用元 小池百合子都知事、「出口戦略」使いません…独自の解除基準「ロードマップ」示す

小池氏は、不安を煽って、後手後手だった新型コロナウイルス対策の印象を払拭し、「強いリーダー」という虚像を作り上げてきた。

出口戦略は、小池氏が得意とする「不安」とは、真逆の「安心」を国民・都民に抱かせるもの。小池氏は、安心を与えるよりも、不安を抱かせ続ける方が好都合とでも思っているようだ。

更に、「出口戦略」は使わず、得意の横文字の「ロードマップ」を示していきたいとした。どうやら「出口戦略」という言葉がお気に召さないようだ。

当初から後手後手だった、小池氏の新型コロナウイルス対策。

国民・都民に「安心」を与えることができない政治家ならば、都知事の座から、自らの意思で降りるべきだ。

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