国民民主党の森ゆうこ議員「検察は官僚機構！検察が政治に介入している！黒川氏は仙谷議員と怪しい！（２００９年）」 → 「……（２０２０年）」の怪！！今こそ、愚劣な芸能人や同僚議員に、ご見解を訴えるべきでは？？？

世論工作として行われ、作られた「＃検察庁法改正案に抗議します」騒動。この流れに取り残されまいと、支持率に低迷する野党各党が、一斉に政府批判を始めた。政府の批判しか出来ない野党が、批判ネタとして使うのが、週刊誌やTwitterだ。

しかし、よくよく過去を振り返り、確認してみると、滑稽なことに、野党の大幹部の人物が「これは検察をトップとする官僚機構と国民の代表である我が政権との全面戦争だ！」「これは政治介入そのものである。本当の戦いはこれらかだ」「黒川氏は仙谷議員（菅直人側近）と怪しい！」とかつては主張していたのである。

まさに、現在の芸能人らの主張に真っ向から反対する立場だ。しかし、残念なことに、今、その人物は謎の沈黙をしている。

その人物とは、何を隠そう、国民民主党の森ゆうこ参議院議員である。

森氏と言えば、台風の最中、官僚をある意味強制残業させたことで有名だが、小沢一郎氏の側近としても有名だ。

森氏のボスである小沢氏は、陸山会事件で検察当局と闘った経験がある。

小沢氏が検察当局に痛めつけられたためか、森氏の検察に対する反発は凄まじい。

このようなタイトルの本を出版し、下記の漫画を、自身のブログにも掲載していた。

森氏の検察への拒否感は、凄まじいとしか言いようがない。

そんな検察嫌いな森氏は、今回の検察庁改正案にいかなる態度で臨むのかと思えば、Twitterではまったくこの話題に触れていない。あれれ、おかしいぞー。

今回の検察庁改正案について、野党や世論工作に踊らされた芸能人の多くは、三権分立を崩すと声高に叫んでいる。

しかし、冷静に見れば、検察当局は、三権でいうところの行政に属することは言うまでもない。

三権分立、司法権を侵犯すると叫ぶ方々に、森氏の過去のTweetを紹介したい。司法権の侵犯でもないし。

どうであろうか。森氏は、堂々と、公権力の行使をチェックするのは立法府の重要な責務であり、司法とて例外ではないと主張しているのだ。立法府つまり、国民から選挙で選ばれた人間がチェックするべきだと述べられているのである。これ自体は非常に真っ当な発言だ。

しかも、森氏の発言は、検察という言葉を用いず、司法という言葉を用いているのであるから、裁判所も入ると考えるのが自然だ。

おまけに、彼女の著書である「検察の罠」でも「検察が犯罪を作り、検察が政治に介入する。これは許されない」「行政権であり、准司法権である検察」と主張し、当時のテレビでも「官僚機構である検察」と明言している。

三権分立を持ち出して、今回の検察庁改正案を批判している人たちは、森氏の過去の発言をどのように受け止めるのか。ぜひ、「＃検察庁法改正案に抗議します」とTweetした芸能人の方には答えてもらいたい。

そして、森氏もぜひ、過去の持論を熱く、今こそご主張されるべきだ。

さらに、森氏は、陸山会事件に関連し、興味深い発言をしている。それは、法務大臣が持っている検察指揮権についてだ。

虚偽捜査報告書に関して、指揮権の発動が検討されたことがあったようだ。（参考）

この指揮権についても、騒いでいる人達に問いたい。この指揮権が存在する理由は何か？

これは、検察当局が、行政機構の一部であるからに他ならない。

これらの森氏の過去の言動を見て、野党各党で「＃検察庁法改正案に抗議します」に乗っかった議員たちは、どのような反応を示すのか。

検察庁改正案に対する野党の反応を見ている限りだと、野党各党は、森氏に対して議員辞職を求めるのが相当ではないか。

それとも「＃森ゆうこ参議院議員に抗議します」とでもTweetするのか。

世論工作に乗っかった芸能人も同様だ。党派以前の問題と発信した者や、国を壊すな！と発信した者は、当然のことながら、森氏にも同様の批判を加えることを期待する。

立憲民主党の枝野代表、そして蓮舫副代表、統一会派内に、あなた方の言うところの「三権分立」を壊そうとしている人がいますよ！

ちなみに森議員は自著で、黒川氏をあなたの師匠である仙谷議員の意を受けて小沢捜査をやったかのように書いていますよ！

国民の皆さん、何が真実かだんだん分かってきたと思います。真実は一つです。

国民民主党の玉木雄一郎代表、あなたの言うところの「三権分立」を壊そうとしている人が、貴方の部下にいますよ！

森氏と、統一会派に参加している野党各党の代表の考え方は、完全に不一致だ。

森氏には、是非とも初志貫徹をし、所属政党の代表、野党第一党の代表を討ち取って頂きたい。