小池都政、感染者数の誤集計の大失敗!原因は、FAXで報告させて手で数えていたから!自称IT重視の中身もゼロだった!
東京都の小池百合子知事は、連日、選挙的活動に注力している。小池氏が開く記者会見は、小池劇場そのもの。
そんな小池劇場で、大きな誤算があった。それがまさかの感染者数の「誤集計」だ。
東京都、新型コロナウイルス感染者数をまさかの誤集計!
多くの人が、東京都の新型コロナウイルスの感染者数に注目していた。夕方のニュース番組では、「速報」扱いするところもあった。
注目を集めていた東京都の新型コロナウイルスの感染者数。しかし、東京都は誤った「数」を発表していたことが判明した。
東京都は11日、新型コロナウイルスの感染者の集計に誤りがあったと発表した。3月22日から5月6日までの集計分について保健所からの報告漏れが111人分、二重計上が35人分あり、これまでに計76人分を少なく発表していたという。
都によると、感染拡大に伴って保健所の業務が多忙になり報告業務に手が回らなかったことや、医療機関が患者確認時に保健所に出す発生届の提出を忘れていたことなどが原因という。死者数にも影響がないかどうかは調査中。都が宿泊療養者数を出すために、感染者データなどを精査する過程で集計の誤りが発覚したという。
誤集計の原因の1つに挙げられている保健所の業務多忙。小池氏はパフォーマンスをする暇があるなら、現場の状況を把握し、その負担を減らす手立てを講じたらどうなのか?
さらに注目すべきことは、副知事の存在だ。
小池氏の目指す、都庁のIT化
小池氏は都庁のIT化を推進すべく、ヤフーの前社長である宮坂学氏を副知事に任命している。
そんな都庁のIT化を目指す小池氏が、新型コロナウイルスの感染者数の報告を「手書き」や「ファックス」で行わせていたのだから話にならない。
「全庁横断型で一つのサイトに(新型コロナウイルスの情報を)一元化すること、そしてデータ中心で見せる」――。“爆速経営”で鳴らしたヤフー前社長の宮坂学副知事の意気込みは空回り。東京都で発覚した新型コロナウイルス感染者数の111人分もの報告漏れは、手書きやファックスによる超ローテクな集計の結果だった。だが、多忙を極める保健所や都の担当者ばかりを責められまい。自己アピールに血道を上げる小池百合子知事や、都庁全体の“IT革命”を任された宮坂副知事は一体何をしていたのだろうか。
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「全局長が出席する対策本部会議で、小池百合子知事から『広報を強化しましょう』と提案があり、ついては、私に担当してほしいと直接話がありました」――。宮坂副知事は、冒頭で紹介した都のサイトの制作のきっかけとなった2月26日の新型コロナの対策本部会議の模様を、寄稿の中でこう振り返っている。
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広報に力を入れるのは良い。しかし、それは既に繰り返し指摘させていただいたように自分が目立つため。しかも、誤った情報を拡散させていたことに変わりはない。新型コロナウイルスの感染者数を正確に把握し、それを知らせることは、行政機関として当然のことだ。
しかも、小池氏は自分が目立つ広報ばかりやっていて、肝心のコロナ対策はダメダメというひどい有様だ。
コロナ対策よりも自分が目立つ広報ばかり重視し、その上、誤った情報を拡散させることについて小池氏は、これっぽっちも自責の念はないはずだ。もし、自責の念があるならば、「ロックダウン」発言について、国民・都民に対して真摯な謝罪があってしかるべきだが、それもなかった。
このような小池氏が、重い職責を持つ都知事の任にこれ以上あたることは不可能というより害悪だ。
新型コロナウイルスに関連して、露見した小池氏の問題点、これらは決して看過できるものではない。
また問題に触れず、新型コロナウイルス対策を、小池都政の「成果」として喧伝することも決して許されるべきものではない。
何一つ、問題の説明責任を果たさない小池には、都知事の座を降りてもらい、得意の「劇場」の経営を細々と行っていってもらいたい。まかり間違っても国政復帰もご遠慮願いたい。