日本では「WHO事務局長上級顧問」海外メディアでは「元WHO職員」 産婦人科医の渋谷健司氏よ、あなたの本当の肩書は何ですか?
世界的にまん延している、新型コロナウイルス。日本でも多くの感染者が発生し、ウイルスが原因で多くの命が奪われた。
39県の緊急事態宣言を解除し、その後、関西圏も解除され、残り5都道県も今月中に緊急事態宣言が解除される見通しだ。
しかし、新型コロナウイルスとの戦いは終わったわけではない。今後も普段の生活を取り戻しつつ、十分注意して生活しなくてはいけない。
そんな日本の新型コロナウイルスの状況だが、煽りに煽って国民に不安を与えようとしていた人物がいた。自称テドロスの側近だとう、これも自称WHO事務局長上級顧問の渋谷健司医師だ。それも「事務局長上級顧問」だ。こんな肩書きあるのだろうか?
産婦人科医の渋谷健司氏「日本で数十万人の死者が出る可能性」と根拠のない妄言を吐く
渋谷氏はこれまで、BBCなどの海外メディアや日本のメディアを通して、日本の新型コロナウイルス対策を批判してきた人物だ。こんなことに何か意味があるのか全く不明だが、彼には益するところがあるのだろう。
渋谷氏は「緊急事態宣言は効果薄い。対策強化なしでは死者は数十万人にも」と語っていた。
日本の現状は手遅れに近い。日本政府は都市封鎖(ロックダウン)は不要と言っていますが、それで「80%の接触減」は不可能です。死者も増えるでしょう。対策を強化しなければ、日本で数十万人の死者が出る可能性もあります。
しかし、日本の現状は皆さんも知る通りだ。まだまだ予断を許さぬ状況ではあるものの、確実に状況は改善していっている。
朝日新聞は、英BBCが「日本の感染者数は28万~70万人におよぶ」「日本は検査数を増やさないと、パンデミックの終結はかなり困難」と専門家が語っているというが、この専門家というのは渋谷氏だ。 (参考)
もちろん、これには根拠などない。ただの産婦人科医の妄想だ。しいて言えば、慶応大学付属病院の入院患者を調べたところ6%に陽性反応が出て、それを東京の人口に当てはめたものでしかない。根拠というにはあまりにも希薄すぎる。
どれが本当の肩書?篠田英朗氏「渋谷氏の肩書は多彩で紹介に困る」
妄言にて日本批判を繰り返す渋谷氏に、政治学者の篠田英朗氏が以下のように言及している。
・渋谷氏には、学者生命を賭けて、すでに起こっている日本の感染爆発を証明する義務がある。
・日本の迷えるTVコメンテーターを救うために、産婦人科医・渋谷健司氏は、学者生命を賭けて、一刻も早く日本の感染爆発を証明する論文を公表せよ。
篠田氏はあえて産婦人科医としている。渋谷氏のキャリアが産婦人科医としてスタートし、それが専門だからだが、「渋谷健司氏については、肩書が多彩であるために、どのように紹介していいか、いつも迷う。」という理由もあるそうだ。
渋谷健司氏については、肩書が多彩であるために、どのように紹介していいか、いつも迷う。渋谷氏は、日本のマスコミでは、「WHO事務局長上級顧問」である。ところが海外のメディアで英語で日本批判をする際には、「元WHO職員(former WHO official)」になる。渋谷氏が代表を務める上杉隆氏が社主である株式会社No Border代表としての肩書は、「WHOコーディネーター」である。
(中略)
なお渋谷氏はもともとは産婦人科医である。また、公衆衛生の論文執筆はあるようだが、感染症に関する業績は見つからない。
篠田氏は、渋谷氏は状況によって、肩書をコロコロ変えると指摘する。
日本のマスコミでは「WHO事務局長上級顧問」といえば、ありがたがってどんどん使ってくれるからだろうが、海外のメディアでは通用しないとみて「元職員」を名乗っているようだ。つまり海外メディアでは嘘はつけないということだ。
いずれにしても、WHOの名を借りて注目を集めていたに過ぎない。しかも、もともとは産婦人科医で、感染症に関する業績がみつからないというのだから驚きだ。
素人に産婦人科医が偉そうに語り、マスコミは「WHO」という名にありがたがって取り上げていたということになる。こんな滑稽な話はない。
そんな状況に違和感を感じた篠田氏は、マスコミに渋谷氏の肩書の根拠を求めたそうだ。
私は、渋谷氏の肩書の根拠を示してほしい、と最近に渋谷氏を取り上げているFNN(フジニュースネットワーク)、オンライン経済メディアBusiness Insider Japan、 IWJ(インディペンデント・ウェブ・ジャーナル)にメールを出した。これらのメディアのいずれも根拠を示さない。というか、私に返信すらしない。
記事の題名を「WHO事務局長上級顧問が懸念」としても、その人物が本当に「WHO事務局長上級顧問」であるかどうかについては説明しない、というのは無責任ではないだろうか?
驚くことに日本のマスコミは、篠田氏の質問に返信すらしないという。マスコミは渋谷氏の自称「WHO事務局長上級顧問」をそのまま使用した。なぜなら、「WHO事務局長上級顧問」という響きだけで言葉の重みが感じられているし、注目度も信用度も増すからだ。
実際のところ、渋谷氏はWHOの現在の役職は何なのか。WHOの公式HPには、デジタルヘルス技術助言グループという集団のメンバーであり、そこには、世界保健機関の保健指標とデータに関する事務局長特別顧問と記載されている。
https://www.who.int/health-topics/digital-health/dh-tag-doi
いずれにせよ、おおざっぱなまとめ方で肩書を使い分けているのは、事実なのだ。渋谷氏は、きちんとしたフルネームの肩書、そして、産婦人科医という立派なご専門を掲げて、メディアに出ていただきたい。