中国政府の覇権確立に向けた動き!尖閣諸島周辺でもその動きは活発に!!
新型コロナウイルスに世界各国が、対応に追われている中で、中国の覇権を握るための動きは止まらない。
日本に対しても、その動きは顕著であり、日本固有の領土である尖閣諸島に対して、中国は行動を続けている。これはメディアが殆ど報道しないので日本人は無関心だが、事実だ!
尖閣諸島周辺海域に出没する中国の艦船
中国の一方的な現状変更に向けた試みは、南シナ海のみの出来事ではない。尖閣諸島でもその動きを継続しており、防衛白書素案では、中国を名指しする事態になっている。
2020年版の防衛白書の素案が21日分かった。
新型コロナウイルスの世界的流行が国際情勢にもたらす影響について、中国を名指しした上で「自らに有利な国際秩序の形成を目指した国家間の戦略的競争を顕在化させ得る」と指摘。「安全保障上の課題として重大な関心を持って注視していく」と記した。河野太郎防衛相が7月の閣議で報告する見通し。 素案は中国の動向について、感染拡大に伴う社会不安や混乱を契機に「偽情報の流布などを用いた影響工作も指摘される」と強調。沖縄県・尖閣諸島沖の日本領海で5月上旬、中国公船が日本漁船を追尾した事案も取り上げ、「一方的な現状変更の試みを執拗(しつよう)に継続している」と強い警戒感を示した。
素案ではあるが、防衛白書で、名指しの上、警戒感を示された中国。新型コロナウイルスの影に隠れているが、中国の尖閣諸島に対する執拗な行動は続いていた。
新型コロナウイルスに対応している間、中国海軍は、手を緩めず
中国の覇権奪取に向けた動きとして、外せないのが、中国が保有する空母の存在だ。その中国の空母の動きは、新型コロナウイルスの影響で大人しくなることはなく、相変わらず活発な動きを見せている。
今月、沖縄本島と宮古島の間の海域を通過して東シナ海から太平洋に出た中国海軍の空母などが28日午前、同じ海域を通過して東シナ海に戻りました。中国の空母がこの海域を往復したのが確認されたのは初めてで、防衛省は航行の目的を分析するとともに、警戒と監視を続けています。
防衛省によりますと、中国の空母「遼寧」やミサイル駆逐艦など合わせて6隻が28日午前、沖縄本島と宮古島の間の海域を通過して太平洋から東シナ海に向かったのを海上自衛隊の艦艇や航空機が確認しました。
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中国海軍の遠方への展開能力の誇示。これと同時に中国は、一方的な現状変更を、新型コロナウイルスの対策に各国が追われている中、実行に移した。
4月11日、中国海軍の空母「遼寧」はミサイル駆逐艦などとともに、沖縄本島と宮古島間の公海を航行して東シナ海から太平洋に抜けた。その後、台湾海峡付近から南シナ海で軍事演習を行った。先立つ4月2日には、中国海警局の船が南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島付近で、ベトナム漁船に体当たりして沈没させる事案も発生。4月18日、中国は西沙諸島と、同じく領有権を巡る争いがある南シナ海の南沙(同スプラトリー)諸島をそれぞれ管轄する新たな行政区を設置すると発表、実効支配の既成事実化を図った。
(略)
南シナ海で勝手に埋め立てを行い、終いには、新たな行政区を設置。中国は、着々と現状変更を行っている。
そして、つい先日には、尖閣諸島周辺で、日本の漁船を中国海警局の公船が追いかけ回すという事態も発生した。(参考)
日本は、新型コロナウイルスの国難に立ち向かっているが、習近平国家主席が率いる中国政府は、日本の隙を虎視淡々と狙っている。
新型コロナウイルスのみに、目を向けるのではなく、日々刻々と変わる日本周辺の国際環境にも目を向けることが、多くの国民に求められている。