立憲民主党「民主主義=多数決ではない。多数の専制はよくない!」 → トクビルは民主主義の本質だと指摘しているけど、民主主義やめたいの?最高顧問の菅直人大先生も「民主主義は独裁だ!」と豪語していますよ
立憲民主党議員の吉川沙織議員が国会質問で「民主主義=多数決ではない。多数の専制はよくない!」という趣旨の発言を行った。これをDappi(@dappi2019)氏が紹介したところ、酷い切り取りだ!と立憲民主党公式アカウントが騒いでいる。
立憲民主党公式アカウントも「民主主義=多数派という発想だけでは、多数者の専制、数の暴力に陥ります。」と「民主主義=多数派」に否定的だ。
しかし、民主主義の理論家として著名なトクビルは、「民主主義は、多数の専制」だと指摘している。また、立憲民主党の最高顧問である菅直人氏は、首相在職時に「民主主義は期限付き独裁だ!」と断言していたのである。しかも、強行採決を連発したのは民主党政権である。
自分たちが多数派の時は「民主主義=多数派」を無邪気に主張し、一転して少数派になれば、「民主主義=多数派」に疑問を付けるのが民主党残党の立憲民主党の皆さんなのだ。
立憲民主党「民主主義=多数決ではない。多数の専制はよくない!」と主張し、Dappiさんに激怒!!立憲民主党、ついにTwitterアカウントにマジレスするレベルに堕ちてしまう
安倍政権は、ようやくデマばかりのテレビなどの強大なメディアに反論するようになったが、立憲民主党はなんと名指しでTwitterアカウントで批判し始めたのだ。
国家権力者集団ともあろうものが、1アカウントをムキになって攻撃するとはみっともないが、いったい何があったのか。
立憲民主党「民主主義=多数決でない!数の力で進めるな!自由な討論と少数意見が大事!民主主義の意味を問直せ!」
選挙で政治を変えるのが民主主義で、選挙結果が民意。
自分達の主張を通したいなら支持率を上げ、選挙で多くの国民に選ばれて下さい。
そして討論したいなら二度と審議拒否するな#kokkai pic.twitter.com/6lE7D13Jx3— Dappi (@dappi2019) June 5, 2020
まず、Dappiさんは、上記のように述べた。
しかし、立憲民主党の公式アカウントは以下のように反論したのである。
民主主義=多数派という発想だけでは、多数者の専制、数の暴力に陥ります。民主主義とは、国民が主権を持つということ。情報を開示し、自由に討論し、少数意見を尊重する。社会に声をあげる。それが、民主主義の存続に必要なことです。選挙は民主主義の基本の一つですが、指摘は短絡的で一面的です。 https://t.co/aqQevJCuI7
— 立憲民主党(りっけん) (@CDP2017) June 5, 2020
動画を確認すると、立憲民主党の吉川沙織議員は、「現政権は、民主主義=多数決という短絡的な論法で国論を二分する重要な諸課題を数の力で強権的に進めてきましたが、これは多数の専制そのものです。」と発言している。
また、やはり立憲民主党公式アカウントも、「民主主義=多数派という発想だけでは、多数者の専制、数の暴力に陥ります。」と主張し、民主主義=多数派という見方。
しかし、民主主義が多数派の専制であることはトクビルや立憲民主党最高顧問の菅直人大先生も主張していることなのだ。
トクビルは民主主義の本質だと指摘しているけど、民主主義やめたいの?最高顧問の菅直人大先生も「民主主義は独裁だ!」と豪語していますよ!!
フランス人貴族出身で、フランス革命後に訪米し、米国の民主制をつぶさに観察した著作で著名なトクビルは、民主主義の本質として「多数者の支配が絶対的であるということが、民主的政治の本質」だと指摘している。
トクビルは、これを欠点だが本質だといっているのである。それはそうだ。民主主義とは、少数の専制である封建支配に対抗する概念として、多数派の権利擁護を訴えたのである。少数派の権利擁護は、民主主義の問題ではなく、人権の問題である。
民主主義が多数派を擁護し、その後に、人権擁護の観点から少数派の救済が行われるのである。民主主義が少数派を擁護すれば、いったい誰が多数派の権利を擁護してくれるのか。しかもその場合、選挙自体が意味がないものになる。少数派を擁護すべきであれば、そもそも小選挙区制度など辞めるべきだ。
なぜ、立憲民主党は死票が少ない中選挙区制度を訴えないのか。安倍総理個人の問題ばかり主張して、政治制度の問題を提起できないのならば、政治家をやめるべきだ。
そもそも、立憲民主党最高幹部の菅直人元首相は、民主党政権時に「議会制民主主義というのは期限を切ったあるレベルの独裁を認めることだ。4年間なら4年間は一応任せると」と答弁している。
繰り返すが、独裁だと菅直人氏は主張していたのだ。吉川議員は国会の場に出てくる前に、まず党内で菅直人氏の見解をこそ、問いただすべきであろう。
民主党政権、野党の審議欠席での強行採決のペースは第2次安倍政権の2倍だった!!
おまけに、民主党政権は、委員会での強行採決の回数は、3年3カ月の民主党政権は24回だったのに対し、24年12月以降の6年4カ月におよぶ安倍政権では27回で、期間あたりの強行採決の数は約2倍だ。(参考)このこともお忘れになってるのか?こちらは決して見逃さないですよ。
安倍政権も自民党ももっとしっかりして欲しい。この手の国民の敵には、しっかりとデータを示して、立憲民主党の過去の横暴をしっかりと指摘していただきたいものだ。立憲民主党と民主党は、同じメンバーですから。
野党欠席下での強行採決という究極のパターンは安倍政権の9回に対し、民主党政権は15回に上った。当時野党だった自民党が下野の間に強行採決を繰り返してきたわけだ。(参考)
吉川沙織議員も、この民主党政権期に民主党議員を務めており、当然、これらの強行採決に参加していたわけだ。
いったい、何を考えているのか理解に苦しむ。
このように旧民主党の皆さんは、自分たちが多数派の時は「民主主義=多数派」を無邪気に主張し、一転して少数派になれば、「民主主義=多数派」に疑問を付けているご都合主義集団というわけだ。
立憲民主党は、Dappiさんにムキになる前に、いったい過去の発言や行動をどう考えているのかを説明すべきであろう。そうでないと「恥知らず」「厚顔無恥」と人に言われますよ!