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原口一博議員、総務大臣時代に、「中抜き団体」経由の電通・トランスコスモスへの家電エコポイント事業を所管し、彼らの成果を大絶賛して延長!!なぜ、当時止めなかったの??

国民民主党の原口一博議員は、民主党政権の鳩山内閣で総務大臣を務めた、野党の大御所だ。その原口議員は、持続化給付金事業批判の急先鋒だ。

しかし、その原口議員が、総務大臣時代に所管していた麻生政権が始めたエコポイント事業に対し、国会で前向きな答弁をし、大絶賛した上で延長していたのだ。このエコポイント事業は、一般社団法人が基金を管理し、電通やトランスコスモスが構成する事務局が実施するというもので、ほとんど持続化給付金事業とそっくりな構造だ。

持続化給付金とそっくり!「中抜き団体」経由の電通・トランスコスモスへの家電エコポイント事業!!

エコポイント事業は、麻生政権末期に補正予算で開始され、一般社団法人環境パートナーシップ会議が基金の設置・管理を務めた。

そして、この団体からの委託によりエコポイントに関するシステムの運用等を行う事務局として、株式会社電通、凸版印刷株式会社、株式会社JPメディアダイレクト、株式会社JP物流パートナーズ、株式会社ベルシステム24、トランスコスモス株式会社が選ばれた。

民主党政権下の2011年に公開された資料。どこかでみたような組織図だ。(参考

社団法人経由で電通やトランスコスモスが実働部隊を担うという意味では、持続化給付金とそっくりだ。現在、これを野党の皆さんが「中抜き」と批判する構造と同じではないのか?

このエコポイント事業は、景気対策として大成功したが、その補正予算を執行中の最中に民主党政権が誕生した。

原口一博総務大臣、「中抜き」団体経由の電通・トランスコスモスへの家電エコポイント事業を所管した挙句、わざわざ延長!!

鳩山政権の総務大臣は、原口一博議員である。当時の原口議員は、TVタックルなどで大活躍し、輝いていた。エコポイントは総務省、経産省、環境省が所管していたわけだが、当然、原口総務大臣が事業を所管しているわけだ。

その原口総務大臣は、2011年8月、国会でエコポイント事業の継続をするべきとの質問に対し、以下のように前向きな答弁をした。

○原口国務大臣 この家電エコポイントは、経済対策、それから環境対策、そして今おっしゃる地上デジタルの推進、この三つに大きな役割を果たしました。そして今、十二月末ということで一定の期限を置くことによって、そこに向かってドライブをかけている状態でございます。

西委員の御指摘も踏まえて、さらにどのような追加や検討ができるか考えてまいりたい、このように考えます。

引用元 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigirokua.nsf/html/kaigirokua/009417520100803001.htm

当時の原口氏がエコポイント事業を、中抜きだとか電通やトランスコスモスがやっていることを批判するコメントは確認できる範囲ではみつからず、むしろ肯定的な発言が目立つ。この家電ではなく、新たに住宅エコポイントに前向きなコメントまで発掘される始末。(参考

そして、この事業は、その後、2011年度まで延長されることになった。当時の原口大臣を含む民主党政権の皆さんがどや顔で自慢しているので、紹介しておこう。

野党の主張する「中抜き団体」から電通やトランスコスモスへ流れたエコポイント事業を大絶賛の原口総務大臣、直嶋経産大臣、小沢環境大臣!!

2010年4月1日、エコポイントの継続が決定し、喜びの声を鳩山政権の所管大臣は、鳩山内閣メールマガジンで述べた。

小沢鋭仁環境大臣は、「4月1日から家電エコポイントはより一層使いやすいものへと生まれ変わります。是非、皆さんもエコポイントで「チャレンジ25」を始めてみませんか。」と得意げだ。

直嶋正行経産大臣は、「「あのエコポイントがもっとお得に。」 今日は、そんな耳よりな話です。

スタートしてわずか10ヶ月。この不景気の時代に、テレビが飛ぶように売れる(なんと、史上最高!)など、エコポイント制度は、景気対策として大きな効果をあげています。

そのエコポイントについて、年末までの延長が決定。そして、今日から、 より使いやすく、よりお得にかわります。

(中略)

4月からも、ますます魅力いっぱいのエコポイント。残り、あと9ヶ月。 皆さんも、是非ご活用ください。」と大宣伝している。

そして、最後は我らが原口総務大臣だ。彼からすれば、今やにっくき悪の企業であるはずの電通が、そっくりな構造で頑張った事業を大絶賛している。

家電エコポイント事業は、今日から新しく再スタートします。

(中略)

エコポイントがスタートしてから10ヶ月余りですが、エアコン、冷蔵庫と並んでテレビでも良く利用いただいています。2月のデジタルテレビの販売台数は前年比1.6倍もの増加です(民間調べ)。

これからも、エコポイントで、全国各地の街の電器屋さんや家電販売店が少しでも賑わい、地域経済の活性化や国民一人一人の生活に明るさを取り戻すのに役立ってほしいと思います。

引用元 鳩山内閣メールマガジン

そして、以下は2011年度のエコポイント事業の報告書だが、大量に電通に金が流れ込んでいる。まさしく、これが原口総務大臣が大絶賛し、実行した事業だ。

もし、当時の民主党政権が現在もあれば、現在の原口議員から「癒着だ!!」と言われていただろうか?

結局、電通や博報堂などと協力しなければ、行政は回らなくなっているし、小泉政権以降の経験もあるからこそ今回の持続化給付金や当時のエコポイント事業のようにトランスコスモスや電通の力業で大成功しているのだ。

当時の原口大臣はある意味フェアだった。率直に電通やトランスコスモスが引き受けた、それも麻生政権が実施した政策を引き継ぎ、拡大したのだ。普天間問題や他の政策でも原口大臣のような姿勢であれば、民主党政権ももう少し長生きしたのではないか。

原口議員は政権交代前の初心に戻るべきだ。あの頃は輝いていたが、現在はどうか。安倍が絡めばなんでも叩いて、それが自らに特大なブーメランになるパターンは、もう飽き飽きだ。

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