南シナ海、東シナ海だけではない!好戦的な中国、ついにインドとも衝突!
中国の覇権奪取へ向けた動きが活発な南シナ海。南シナ海に行政区を設け、また漁船を沈没させるなどやりたい放題やっている。
この中国の覇権奪取の動きは、東シナ海でも起きており、連日、尖閣諸島周辺海域に、中国の公船が出没し、海上保安庁の巡視船が対応に追われている。
中国は、海洋において、その動きを活発にしているが、陸でも同様のことを行っている。今回の相手は、インドだ。
国境係争地で起きた衝突!
中国とインドとの衝突が発生したのは、両国の国境の係争地であるラダック地方のガルワン渓谷だ。
長年の係争地であったが、今回、インド軍に犠牲者が出た。
インド軍は16日、越境を巡り数週間前から中国軍とにらみ合いが続いていた国境付近で衝突が起き、兵士20人が死亡したと発表した。
インド軍によると、衝突が起きたのは15日夜、両国の係争地域であるラダック地方のガルワン渓谷。中国外務省もインド側と衝突があったことを認めたが、中国軍側の被害は明らかにしていない。一方、インド外務省は双方に犠牲者が出たとしている。両国の軍幹部が事態収拾のため協議しているという。
(略)
20名もの犠牲者がインド軍側にでた今回の衝突。インド外務省によると、ガルワン渓谷の実効支配線(LAC)を順守するとした先週の合意を、中国が破ったとしている。
今回の衝突で、犠牲者がでたことは、過去45年で初めてのことだという。
インドは、双方に犠牲者がでたとしているが、情報を出さないことで知られる中国は、犠牲者が出たことは認めているが、国籍や詳細については言及していない。
両国の主張を見て頂きたい。
中国政府は、インド側が中国部隊を攻撃したと非難。中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は、インド軍部隊が15日に2度境界線を越え、「中国の兵員を挑発・攻撃し、両国側の国境部隊の間で深刻な物理的衝突に至った」と説明した。
インドの外務省報道官これに反論し、衝突は「中国側が一方的に現状を変更しようと試みたこと」が発端となったと主張した。
(略)
インドの外務省報道官の説明の方が、多くの人が納得できるものなのではないか。
緊張が高まっていた係争地帯
インドと中国の衝突に関しては、南シナ海以上に、国際社会の目が向けられる。両国とも核保有国だからだ。
インド側は、長年、中国の「国境拡大」に悩まされてきた。
(略)
両国は過去30年間で何度か協議を重ねてきたが、国境問題は解決されていない。
ここ数週間は、国境付近で双方の緊張が高まっていた。
インドは、中国がガルワン渓谷に数千人の部隊を送り込み、インドの領土を3万8000平方キロにわたって占拠していると主張している。
5月には、北東部シッキム州の国境付近で両軍部隊の衝突があった。同州では2017年にも、中国が国境を広げようとしたことをきっかけに衝突が発生した。
インドはラダックの実効支配線に沿った遠隔地に新たな道路を建設している。有事の際に部隊や物資の素早い移送を可能にするもので、こうしたインフラ整備に中国は強く反発している。
(略)
中国の動きに苦悩してきたインド。
周辺国との軋轢など気にすることなく、領土拡大に勤しむ中国。
インドが抱える苦悩は、尖閣諸島といった日本固有の領土を脅かされている日本にとって、十分理解できるものだ。そして我々はこれを教訓にしないといけない。
インド・モディ首相と良好な2国間関係を築いてきた安倍総理
現在のインドの首相はモディ氏だ。安倍総理とモディ首相は、毎年首脳会談を行っており、日本・インド関係は、史上最も良好な関係にあると言っても過言ではない。
良好な関係を反映し、昨年の11月には、初めての日印外務・防衛閣僚会合が開催された。
現状変更、そして覇権奪取への動きを止めることのない中国政府。その動きを警戒するためにも、そして中国の脅威に晒されている日本とインド、良好の緊密な関係は、何より中国への牽制になる。
安倍総理と茂木外相、そして、北村滋国家安全保障局長の外交手腕に期待だ。