国際社会の厳しい視線もお構いなし!香港に対する圧力を強める習近平国家主席!石破さん、習近平国家主席への礼儀より、香港情勢への声明の方が大事じゃないですか?
ウイグル問題と並んで、香港に対する国際社会からの厳しい視線が送られ続けている。しかし、習近平国家主席は気にしていないようだ。
中国が香港国家安全法を制定し、一国二制度を破壊しようとしている。民主化活動家への取り締まりは、厳しさを増している。
民主化活動家に有罪判決!締め付けが厳しくなる香港!
国家安全法が施行され、一国二制度が崩壊するという国際社会の懸念が現実のものになりつつある。香港の民主化活動家で、香港情勢に関する情報を発信し続けていた周庭氏も、例外ではなかった。
先日、周庭氏に対して、デモを煽動したとして、香港の裁判所は、有罪判決を下した。
香港の西九龍裁判所は5日、警察本部を包囲するデモに参加し、デモ参加者を扇動した罪で民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏に有罪判決を言い渡した。量刑は12月にも宣告される。香港では活動家への締め付けが厳しくなっている。
有罪とされたのは「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議活動だ。2019年6月21日に黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や多くの若者と警察本部を包囲したデモが違法と認定された。周氏は19年8月に逮捕され、違法集会への参加など起訴内容を大筋で認めていた。
周氏は5日、記者団に対し「自由と民主主義のために戦い続ける。香港国家安全維持法による強い恐怖のもとで、香港人が降伏せず、普遍的な価値を信じ続けることが大事だ」と述べた。
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周庭氏に対しての中国の動きを見ても、香港に対する締め付けは、さらに厳しくなることが予想される。
さらに国外にいる民主化活動家をも、中国は取り締まろうとしている。
香港の民主化活動家は、海外にいても戦々恐々
中国が制定した香港国家安全法は、香港にいる民主化活動家のみを対象にしているのではない。海外にいても法の対象になるのだ。
香港の警察は、アメリカ、そしてイギリスに滞在する民主化活動家に対して指名手配をしたと香港メディアは伝えている。
アメリカで活動をしていた朱牧民氏が、今回の事態についてNHKのインタビューに応じた。
香港国家安全維持法に違反した疑いで指名手配されたと伝えられているアメリカ在住の活動家がNHKのインタビューに応じ、アメリカ政府などと連絡を取っていることを明らかにしたうえで、「日本で活動する人でも取締りの対象になりうる」として中国政府を非難しました。
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朱氏は、30年前に渡米したあと、1996年にアメリカの市民権を取得し、アメリカ政府や議会に香港の民主化への支援を訴える活動を続けています。
インタビューで朱氏は「アメリカ市民の私が狙われ、衝撃を受けた。香港の独立を主張したことはない」と述べ、指名手配が事実だとすれば不当だという認識を示しました。
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アメリカの市民権を持つ人物に対しても、指名手配をする香港警察の横暴さ。朱牧民氏について、ポンペオ国務長官は、「アメリカとほかの自由主義国は中国の独裁から市民を守り続ける」(参考)と述べ、中国、そして香港警察に対して、厳しい態度を鮮明にした。
一方、イギリスに滞在する民主化活動家の羅冠聡氏はNNNのインタビューを受け、日本への要望を述べた。
Q日本は中国の習近平主席を国賓として招待しようとしていますね。
私は日本のマスコミに、習近平氏を日本に招待するべきではないと主張してきています。(中略)習近平主席の招待を中止する事が重要です。
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Q日本には何を求めますか?
習近平国家主席の招待を中止することで、国際社会に重要なメッセージが伝わります。香港と親しい関係にある日本は、アジアの中でリーダーシップを発揮し、民主的価値を維持し、権威主義的拡大の封じ込めと闘うべきです。
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羅冠聡氏の日本への要望は、日本への期待も込められている。このメッセージを聞いて、「礼儀」を主張した石破茂氏は、なにを思うのか。
香港の実情を見れば、習近平国家主席への礼儀など口が裂けても言えるはずがない。自由のために戦う香港市民に礼節を尽くすべきだ。
民主化活動家が、我国に対して要望を出すのは、民主主義国家であり、自由を守りつづけてきた我国の矜持と国力に対する信頼があるからに他ならない。その信頼は一朝一夕で成り立つものでは当然ない。
しかし、習近平国家主席への礼儀を主張した石破氏が、総理に就けば、我国は信頼を失うことになりかねない。もはやアジアでは尊敬されなくなってしまう。
習近平国家主席、そして中国に媚びている石破氏は、危機に瀕する香港の声を聴き、態度を改めるべきだ。香港市民に礼節を少しでも尽くしてはいかがか?