それでも人ですか?辞意表明の総理記者会見で、1社以外は「お疲れ様」と言わない不気味。そして、珍質問ばかり!まともなのは中国新聞と江川紹子さんくらい!
橋下元大阪市長が指摘するように、先日の辞意表明の総理記者会見は異様であった。
長年付き合ってきたであろう記者たちも多かったであろうに、辞意表明した安倍総理に「お疲れ様」の一言もなく、国民注視の会見であるのに恥知らずの質問を重ねたのだ。
唯一、中国新聞だけが「お疲れさまでした」と述べ、質問では中国新聞と江川紹子氏だけが、総理を総理としての質問を行い、安倍総理も素晴らしい回答を行った。
それでも人ですか?辞意表明の総理記者会見で、だれも「お疲れ様」と言わない不気味。
元大阪市長の橋下氏は、8月28日のフジテレビ系番組に出演し、安倍総理をねぎらった。そして、だれも記者会見の場でお疲れ様と言わなかった。
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が28日、フジテレビ「Live News it!」(月~金曜後4・50)に生出演。辞任する意向を表明した安倍晋三首相(65)について「本当にお疲れさまでしたと申し上げたいです」などとコメントした。
(中略)
番組内で会見を見守っていた橋下氏は、「総理という仕事を7年8カ月やるっていうのはね、大阪ローカルの行政のトップでも僕、全身じんましんが出たし、家に帰れば体が伸びなくてダンゴムシ状態で」と自身の経験を明かしつつ、「それは一国の総理って、とんでもない心身の負担があると思いますよ」と語った。
会見で質問した記者に対して、苦言を呈す場面も。「安倍政権が嫌いなメディアが半分くらいいるにしても、記者会見の場で聞いていたら冒頭『お疲れ様でした』と1人の記者しか言わないんだけど。厳しく言うところは言えばいいけど、そんなに言わないものですか」と指摘した。
まったく橋下氏の指摘の通りである。
最後くらい、それまで仇敵同士であっても長年付き合ってきたのである。いかに反政府記者であっても「寄生虫」のように、安倍総理にお世話になりその情報で新聞や雑誌等を発刊し、商売をしてきたわけである。かの鈴木総理がルーズベルト大統領の死去に際して丁寧な弔電を送ったように、それが武士道であり、人の道であろう。
しかし、それができないのが、我国のメディアだ。ほとんどだれもお疲れさまと前置きすらできなかったのである。しかも、これは国民の多くが注目する記者会見だ。つまり、珍しく記者の声が国民の耳に入るのである。
にもかかわらず、我国の記者たちは最低限の人としての礼儀すら発揮できないのである。
こんな連中が、日本の政治の状況を記事にして配信するのだからろくでもない状況になるのは当たり前であろう。
ただ一社、中国新聞だけが「お疲れ様でした」と述べたのである。中国新聞といえば、やくざとも戦った、勇気ある新聞社として有名だ。安倍政権のことも絶えず批判していた。中国新聞だけが「仁侠道」を持っていた。まことに男らしい新聞だ。
輪をかけてひどいのは質問!!まともなのは中国新聞と江川紹子さんくらい!
しかもさらにひどいのは質問内容だ。
例えば朝日新聞は、一社だけ、安倍総理に対し、「首相」と呼びかけている。厭味ったらしい下品な新聞だ。
(記者)
朝日新聞の星野です。よろしくお願いします。首相にお伺いしますが、次期政権に望むこと、具体的に教えてください。そしてですね、後継候補と言われている方々の名前が挙がっていますが、例えば岸田政調会長、石破元幹事長、菅官房長官ら、それぞれ御評価があればお聞かせください。
引用元 https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0828kaiken.html
しかも、偉そうに具体的に教えろとまで言っている。まるではぐらかすのを前提のような言い方だ。
さすが、かつて「安倍の葬式はうちで出す」と若宮啓文論説主幹が発言したと政治評論家の三宅久之がばらしただけはある新聞だ。
いまやまとめサイトばりの詐欺タイトル通信社の共同通信もひどかった。
(記者)
共同通信の吉浦です。よろしくお願いします。(中略)
もう一点、今日の会見で、いつも使われているプロンプターを使用されていないですけれども、これはどういったお気持ちでこういった形で会見に臨まれたのでしょうか。よろしくお願いいたします。
引用元 https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0828kaiken.html
意味不明かつ厭味ったらしい。プロンプターを使うことに対し、反安倍の皆さんは馬鹿にしてきたが、その文脈としか思えない。
安倍総理が回答したように、世界中の指導者がプロンプターを使っている。なぜ安倍総理だけが批判されねばならないのか。
しかも、共同記者は、一人一問のルール破りもやらかし、内閣広報官から注意もされた。
しかし、安倍総理は寛容だった。
(内閣広報官)
吉浦さん、すみません、多くの人が待っていますので。どの質問を総理にお伺いしたいのですか。(安倍総理)
いいです、いいです。プロンプターは世界でいろいろな指導者が使っているものでありまして、私も使ってまいりましたが、今日はぎりぎりまで原稿が決まっていなかったということもあり、私も推敲(すいこう)しておりましたので、こうした形になりました。
引用元 https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0828kaiken.html
安倍総理の器の大きさが伝わってくるではないか。
一方、こんなポンコツ質問ばかりだったなか、まともだったのは中国新聞と江川紹子さんだ。
既に紹介したように、中国新聞は、安倍総理が実現したオバマの広島訪問を踏まえ、安倍総理の核兵器や平和への思いを聞いた。まっとうな質問である。
江川紹子さんは、ただ一人だけ、安倍総理に対し、現職の総理として質問した。ほかの記者たちは退任前提だったが、江川さんだけはあくまでも現職の総理として政策を確認した。そして、安倍総理の回答も素晴らしいものだった。
(記者)
フリーランスの江川紹子と申します。よろしくお願いします。新型コロナの感染者情報を集約するデータベースで発症日とか職業などのデータを把握できないというようなことが起きているというニュースがありました。(中略)このコロナ禍で日本がいかにIT後進国であるかということが露呈してしまったわけです。
(中略)
安倍さんも本当に非常に不本意だというふうには思うのですけれども、こうなってしまった原因はどこにあると考えておられるかということを伺いたいと思います。そして、後任には今後こういうところをしっかりやってほしいというふうに期待されるのか、どういう申し送りをしたいのかということも併せてお願いします。
(安倍総理)
今、江川さんが御指摘になったように、日本の今の状況、IT分野における状況、問題点、課題というのは明らかになったわけでありまして、反省点でございます。様々な課題があるのですが、まず、官の側に立てば、役所ごとにシステムが違うという問題もございますし、自治体ごとに違っているという、そういう課題もあります。今回、そういう課題が明らかになってまいりましたので、高市大臣を中心に一気に進めていくということにしているところでございます。
もう一つは、個人情報に対する保護、この対応が自治体ごとに違うという課題もあります。しかし、今回そういう課題を乗り越えていく必要性というのは相当これは共有できたのではないかと思いますので、これは、私は辞めていくことになるわけでありますが、残りの期間、また次のリーダーも当然取り組んでいかれると思いますが、私も残余の期間、しっかりと頑張っていきたいと思っております。
引用元 https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0828kaiken.html
安倍総理の勇気ある発言だ。役所や自治体ごとのシステムの違い、個人情報保護が足かせとなって、我国がIT後進国になってしまったのであるが、これに踏み込んだ政治家はいなかった。
江川さんの質問は、期せずしてか、安倍総理の実績をまた増やすことになった。この点は、安倍総理にも、その後継者にもしっかりお願いしたいところだ。
このように、今回の記者会見はメディアの腐敗と堕落を改めて示すものになった。