安倍政権の評価と辞意表明後に支持率急上昇の背景を櫻井よしこ氏が語る!安倍総理、国民はあなたの「総理」としてのご帰還を待っていますよ!!
安倍総理を最もよく知る一人として、評論家の櫻井よしこ氏を置いて他にはいないだろう。自称保守知識人がコロナ騒動で後から見れば、入国制限もマスク配布も含めて良策だった安倍総理を批判したのとは違い、一貫して応援してきた。
まことに男らしい態度である。
その安倍総理の心を最も知る櫻井氏が、安倍総理の最近の再評価の背景を論じたのでご紹介しよう。
今回の辞意表明は、第一次政権と違い、余力ある有終の美だった!
まず、櫻井よしこ氏は、今回の辞意表明はポジティブなものだったと評価する。
第一次安倍政権時と比べ、今回の辞任は別人のよう。余力を残して辞める形にしている。コロナ対策に関しては、ワクチンを全国民分きちんと確保して、お年寄りや体の弱い人、医療従事者にまず供給して、その後に順次国民の皆様方へという非常にきちんとした優先順まで決めている。
もうひとつは安全保障。陸上配備のイージス・アショアは停止となったが、日本を狙う国に対して攻撃の兆候が見えた際には予防的に攻撃をする敵基地攻撃能力について。
これは憲法上何の問題もないが、政治的に議論を起こすことを恐れず大きな枠組みを作った。健康面での日本国民の安全保障と軍事面での日本国の安全保障、この2つにきちんと手を打った上でお辞めになる形。
まさに、その通りだ。安倍総理は難病を抱えながらも、7年半も体調を万全に持ちこたえてきた。しかし、その体調が危うくなれば、権力に固執することなく、スパッと辞任した。これにより、スムーズに後継政権へ引き継ぐことができた。
しかも、それはコロナ対策に見極めをつけ、安全保障でも敵地攻撃能力獲得の第一歩を示してからという責任ある辞任であった。
辞意表明後、内閣支持率が急上昇した背景は、国民がメディアに騙されなくなったから!!
そして桜井氏は、支持率が急上昇、というよりも本来あるべき数字になった理由を以下のように説明する。
竹内友佳キャスター:
共同通信社の世論調査によれば、先月22・23日の調査では安倍内閣の支持率は36パーセント。第2次安倍内閣発足後2番目の低さを記録していたたが、辞意表明直後の29・30日の調査では56.9パーセントと20.9ポイントも急上昇している。これをどうご覧になりますか。櫻井よしこ 国家基本問題研究所 理事長:
いろんな意味で後ろ向きに辞めていく総理が多いが、今回の安倍総理は余力を残して後任への道筋をつけ、国民が「よくやった」ということで20ポイントも上がったのだと思う。記者会見では、安倍総理は非常に丁寧に礼儀正しく説明した一方、内閣記者会の記者たちがあまりにも非礼だった。
意見の相違はあれど、7年8カ月も病を押して務めた一国の総理に対し、一人の記者を除き誰一人として「お疲れさまでした」「ありがとうございました」という言葉がない。質問の内容もチマチマしていて、日本を取り巻く国際環境についても聞かない。
この記者たちの姿を日本国民が見た。支持率の上昇には、こういうつまらない記者たちに囲まれてモリカケや桜の話をしていたのか、安倍総理は気の毒だという同情の気持ちもあったと思う。国民はメディアの報道にだまされない、国民の目は節穴ではなかったと思い、ある意味ではすごく希望を持ちましたね。
まさにその通りだ。安倍総理の責任ある潔い、そして、久しぶりのご自身の生の声は、国民を感動させた。
一方、その安倍総理に対する非礼で姑息で、しかも質問はプロンプターの有無やら森加計としょぼさ満点というメディアに国民はあきれ、そして絶望したのである。
付言すれば、メディアが煽りにあおった石破氏に安倍総理が推す菅官房長官や岸田氏が大勝利したことこそ、国民のメディアへの勝利でもある。
安倍政権が高めた国際社会での日本の存在感!!安倍総理のお陰で、今、私たちは世界で肩を切って歩けている!!
また、櫻井氏は、支持が急上昇した、そのほかの理由として、安倍総理が国際社会での我国の地位を引き上げたことを指摘する。
櫻井よしこ 国家基本問題研究所 理事長:
他の総理大臣を見ても、安倍さんほどに国際社会の中で日本の立ち位置を強くした方はいない。田久保忠衛氏によれば、中曽根康弘元総理は「国にとって一番恐れるべきことは、国際社会で孤立することだ」とおっしゃっていたそうです。松山俊行キャスター:
国際社会で日本の存在感がなかなか見えない時代が長かったですよね。櫻井よしこ 国家基本問題研究所 理事長:
安倍さんはそれを見事に克服して、日本の存在感を出し、孤立どころか国際社会が日本の意見を聞いたり日本の動向を考えるようになった。このようなことをできる政治家がほかにいるだろうか、と多くの人が考えたと思いますよ。
まさにその通りだ。安倍総理により、悪夢の民主党政権により、それまで目立たなくなってしまっていた我国の存在感を飛躍的に高めることができたのである。
メディアはほとんどそれを隠ぺいしていたが、安倍総理の辞任により、そのことを国民は思い出したのである。
今、私たちが国際社会で肩で風を切って歩くことができているのは、安倍総理のお陰であると。
このように安倍総理により、私たちの暮らしも、安全も、豊かさも大きくなった。その存在の大きさは当たり前で、大きすぎるがゆえに実感がかえって乏しかった。
しかし、安倍総理の辞意により、その存在の大きさを国民一人一人が考えることになったのである。ぜひ、安倍総理の再び総理としての帰還を願いたい。