菅内閣、始まる前からメディアが批判「リーダーシップに疑問」「右腕が居ない」根拠もない無責任な批判はやめよ!一方、玉川徹氏が「始まったばかりなので批判するつもりは全然ない。お手並み拝見」と大正論!!玉川さんはえらい!
菅新内閣誕生の裏で、野党も立憲民主党と国民民主党が合流して、新党「帰ってきた民主党」が誕生した。
自民党総裁選だが、振り返ってみると、メディアは石破氏が圧倒的に人気と言い放っておいて、気が付けば見る見るうちに、トーンダウンして、「菅氏圧倒的有利」となり、蓋を開ければ菅総裁の誕生だった。
これまでも、幾度となく、マスコミの無責任な予想は行われてきたが、今回も例外なく菅新総理について、組閣もしていない時点で、想像力逞しい批判が行われていた。
一方、「今は批判すべきではない」と立派な姿勢を見せたのが、テレビ朝日社員の玉川徹さんである。政治知新も驚愕のすばらしさだ。
はじまってもないうちから、リーダーシップに疑問???
2020年9月14日にデイリー新潮は、このままでは短期政権になると言っている。
記事では、菅総理のリーダーシップに疑問を持っているようだ。
菅氏は無派閥の議員である。しかしながら、自民党内で結成された「令和の会」や「ガネーシャの会」といった無派閥議員のグループで、リーダー的なポジションに就いている。
大手全国紙は、こうしたグループを実質的な“菅派”と見なし、産経新聞が《無派閥議員の「菅グループ」は30人を超える》と報じたこともある。
(中略)
ところが前出の政治担当記者は、そもそも“菅派”が存在するのか疑問を示す。
更に菅氏のリーダーシップも疑問視されているという。
「菅グループは派閥ではなく、従って菅さんは“派閥の領袖”ではありません。集めた金を、配下の議員へ定期的に渡しているわけではないのです。派閥のトップであれば、一応はリーダーシップの持ち主だと認められます。しかし、菅さんはこれまで『総理の座など考えていない』と発言したこともあって、求心力やリーダーシップについて評価されたことすらありません。(以下略)
驚くことに、派閥のトップではない=リーダーシップに疑問、だそうだ。
普段は、派閥政治を批判しておいて、いざ無派閥の政治家がトップに立つと、「リーダーとしてどうなのか?」などと、全く都合のいい話だ。では、総裁選を連戦連敗で議員票を毎回減らしている石破茂氏は、派閥のボスだが、リーダーシップがあるのか?
しかも、集めたお金を配下に配ることがリーダーシップだと思っているようだがひどい。それは面倒見がいいという話で、リーダーシップとはまるで次元が違う話だ。それとも金権政治を肯定しているのか?
菅政権が始まる前から無責任な批判をするメディアは、安倍政権の時と同様に印象操作をしたいに違いない。
無責任な予想で官房長官を予想するも大外れ
また、記事では、歴代長期政権には、有能な側近が居ると言っている。
確かに、安倍政権には菅官房長官、中曽根政権には後藤田官房長官、小泉政権にも福田、細田官房長官が居た。
首相の女房役の官房長官の役どころは大きいということは賛同する。
しかし、記事中の記者は『あの人こそ菅さんの右腕だよ』と認められた議員もいないのです」と、官房長官の候補がいないという。
そして、やっと絞り出したのが河野太郎氏と小泉進次郎氏だ。
「官房長官では、河野太郎・防衛相(57)と小泉進次郎・環境相(39)の名も挙がっています。菅さんは18年に都内で講演した際、『若い世代で注目する政治家』として2人の名を明かして話題になりました。菅さんを含めた3人とも神奈川県内が選挙区で、距離の近さが関係の深さを生んだのかもしれません」
だが、2人ともダメなのだ。
根拠としては「『若い世代で注目する政治家』として2人の名を明かして話題」と「3人とも神奈川県内が選挙区で、距離の近さが関係の深さを生んだ」だそうだ。
「これが日本の政治担当記者のレベルか?」と落胆せざるを得ない。
ただ単に、有名な議員を述べただけに過ぎない。菅総理がこれまで誰と仕事を共にして、どんな人間関係を作ってきたかなど、まるで語ってない。これでは、ワイドショーの芸能人コメンテーターの方が数倍マシだ。
そして、予想は外れ、官房長官として選ばれたのは、加藤勝信氏だ。加藤官房長官は菅官房長官のもと、官房副長官を務め、一億総活躍担当大臣、厚生労働大臣と歴任し、党の総務会長を歴任した人物だ。エレベーターを他人に譲るという謙虚さだという。
能力、経験、菅総理との信頼関係、そして人格的にも全てにおいて、申し分ない人事である。そして、加藤氏は菅長官の側近でもある。いったい何を取材していたのか?
一方、玉川徹氏が「始まったばかりなので批判するつもりは全然ない。お手並み拝見」と大正論!!今回の玉川さんはえらい!
一方、毎回ボロクソに批判してきた玉川徹さんが珍しく、理にかなった正論を主張した。
9月17日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で、玉川徹氏は「まだ、はじまったばかりですので、批判するつもりは全然なくて、8年ぶりに変わったということでお手並みを拝見というふうなところです」と述べた。
政治知新はメディアの偏向報道に対抗し、正したいと思っている。そのため、彼らの行き過ぎに対し、アンチテーゼを掲げている。そのため、不平等ではあっても、不公正であってはならない。評価するべきは評価したい。
玉川徹さんの今回の主張は、今回は称賛されるべきものである。よく言った。
ネットでは、既にメディアがどれだけ無責任で、いい加減かは周知されつつある。しかし、テレビや週刊誌を鵜呑みにして、間違った方向に導かれる人も決して少なくないのが現実だ。批判するならもっと根拠を出した批判をするべきだ。
菅総理による組閣人事が終わっていないにも関わらず、批判を展開したメディアは、今後、菅政権に対してネガティブなイメージを植え付けるために、印象操作を行うはずだ。
安倍政権に降りかかった印象操作を、菅政権で繰り返させてはならない。