立憲民主党でさっそく内ゲバ勃発!立憲民主党岩手県連が階猛衆議院議員を提訴した挙句、県連大会から締め出す!!中学生みたいないじめで、国民生活は無視!!枝野さん、どうして止めないの?
離合集散を繰り替える野党。立憲民主党と国民民主党の一部が合流したことによって、帰ってきた民主党が結成された。多くの国民は再度の分裂も想定内だ。
そんな多くの国民が想定する分裂が、立憲民主党岩手県連を舞台に起こっている。内ゲバの達人・小沢一郎氏による、階猛氏との争いだ。
そしてこの詳細を見てみると前代未聞の事態が起きている。小沢氏が代表を務める立憲民主党岩手県連が、階氏に対して損害賠償を請求しただけでなく、階氏を県連の結党大会から締め出したのだ。
県連が所属議員を提訴という前代未聞の内ゲバ
小沢氏と階氏は、以前から折り合いが悪かった。もともと、階氏は小沢チルドレンであり、特に同じ岩手県選出であることから側近中の側近であった。
しかし、すでに小沢氏の元奥様によって暴露されていることだが、小沢氏が東日本大震災に際し、被災した岩手福島宮城にあまりに冷たかったことで決別し、対立を深めた。
昨年の参議院選挙でも、小沢氏主導で擁立した候補と、階氏主導で擁立した候補のどちらが、公認を得るかでひと悶着があった。結果、小沢氏主導で擁立した候補が公認を得た。その際、階氏は当時所属していた国民民主党を離党した。
階氏にとって小沢氏は、政敵というより宿敵とも言える人物だ。帰ってきた民主党(立憲民主党)が新たに結党した際に、2人が上手くいくのかと気にはなっていた。
それでも帰ってきた民主党もとい新・立憲民主党結党時、階氏は、小沢氏が抜けた玉木新党ではなく、小沢氏のいる新立憲民主党への参加を選び、和解を事実上宣言した。
朝日WEB論座で公開中の私の寄稿。
合流新党に大義あり。「大きな固まり」に向けて頑張ってきた玉木氏には、ぜひ参加して欲しい。https://t.co/lwFdgfzKm3
— 階猛(しな たけし) (@shinatakeshi) August 17, 2020
しかし、そうはいかないのが小沢氏だ。「やはり」という事態が起きた。
小沢氏が代表を務める立憲民主党岩手県連が、階氏に損害賠償を求め、盛岡地裁に提訴したのである。
立憲民主党の階猛衆院議員(岩手1区)が旧国民民主党から離党する直前の昨年、旧国民岩手県連の資金を自身が代表の政治塾に移し損害を与えたとして、県連から債権譲渡を受けた合流新党の立民岩手県連(代表・小沢一郎衆院議員)が、階氏に3300万円の損害賠償を求めて盛岡地裁に提訴したことが9日、関係者への取材で分かった。
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関係者によると、原告側は昨年2月、県連の口座から階氏の総支部に4千万円の送金があったと指摘。階氏はその後、資金管理団体を通じて1千万円を県連に戻したが、同5月に3千万円を「県連からの寄付」として政治塾に移したとし「離党直前の資金流出は権限の乱用」と訴えている。
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県連が、県連所属の国会議員を訴えるという前代未聞の事態。帰ってきた民主党は、やはり長年培ってきた伝統芸の1つ「内ゲバ」もしっかり引き継いでいるご様子。そして、小沢氏のお金と私怨への執着も変わっていない。
150人規模の野党になり、政権交代を夢見る枝野代表だが、夢見る前に、政党内のガバナンスに力を注ぐべきだ。しかし、枝野氏が動いている様子はないし、そもそもこんな事態が勃発すること自体が、枝野氏の無能の証明だろう。
今回の内ゲバは損害賠償を提訴しただけでは終わらなかった。岩手県連結成大会で、なんと階氏は出席を拒否されたのだ。
内ゲバは続くよ、どこまでも!!小沢さん、次は枝野おろしですか?
帰ってきた民主党は、新たに結党された政党だ。それ故に、各地で都道府県連の結党大会が行われている。岩手県連もその1つだ。
岩手県連に提訴されたとはいえ、階氏は岩手1区を選挙区とする岩手県連所属の議員だ。1区と言えば、その県の大都市であり、目玉選挙区である。岩手県連の結党大会に出席するのは当然といえば当然のこと。
しかし、階氏は、なんと県連側から出席を拒否されたのだ。
立憲民主党の階猛衆院議員(岩手1区)が、11日に盛岡市内で開かれた同党岩手県連(代表・小沢一郎衆院議員)の結成大会会場で、県連から出席を拒まれた。県連側は「事前の登録がなかった」と説明。県連幹部との問答の末に会場を後にした階氏は、県連から案内がなかったとして「(岩手1区の)総支部長として参加する権利があると思った。理解しがたい」と話した。
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事前登録を求めていた県連。案内が来なかった階氏。双方の言い分のどちらが事実なのかは不明だが、小沢氏が代表を務める岩手県連と階氏の対立は、修復不可能なものに思える。
小沢氏は、資金トラブルを円満に解決すれば、県連入りを認める姿勢を示している。一方、階氏は、党本部、つまり枝野代表に対応を相談するとしている。(参考)
内ゲバという伝統も、しっかり引き継いできた立憲民主党。今回の2人の争いが、何一つ成長しない民主党議員たちの本質を如実に表わしている。政権に対する批判のための批判、そして内ゲバ。帰ってきた民主党が、再度、分裂する日は近い。