菅外交始動!安倍総理に倣い、初の外遊は東南アジア歴訪を選択し、まずはベトナム訪問!!往来再開、防衛装備品・技術移転協定で合意した他、フック首相が菅総理に在日ベトナム人への配慮に感謝など大成功!!
ついに菅外交が本格始動だ。
第二次安倍政権が東南アジア歴訪でスタートしたように、菅総理もまた、初の訪問先として東南アジア歴訪を選択し、最初にベトナムを選んだ。
そこでは、人の往来の限定的再開や防衛装備品・技術移転協定で合意に成功したほか、ベトナム首相から菅総理に対し、在日ベトナム人への配慮について感謝の申し出があるなど、大成功を収めたのである。
菅外交始動!安倍総理に倣い、初の外遊は東南アジア歴訪を選択し、まずはベトナム訪問!!
菅総理は、10月19日、ベトナムを訪問し、まずはグエン・ティ・キム・ガン国会議長とファム・ミン・チン越日友好議連会長からの歓迎を受け、会談を行った。菅総理は、南シナ海問題や北朝鮮への対応など、地域情勢についても意見交換を行い、拉致問題の早期解決に向け、引き続きの協力を求めた。
菅総理が、ベトナムから大歓迎されたこと、菅政権が安倍政権の拉致問題への熱意を継承していることがよくわかるというものだ。
その後、菅総理はベトナムの日越大学理事長と学長と学生たちに面談し激励した他、ベトナム在留邦人代表者とも交流し、チョン・ベトナム共産党書記長兼国家主席と会談。菅総理は、我国が「インド太平洋国家」として地域の平和と繁栄のために、ベトナムと協力しつつ積極的に貢献していくとし、チョン書記長は、菅総理と連携し、緊密な協力関係を維持することを述べた。
そして、とうとう菅総理は、グエン・スアン・フック首相との会談を実現した。その素晴らしい内容と成果を紹介しよう。
往来再開、防衛装備品・技術移転協定で合意した他、フック首相が菅総理に在日ベトナム人への配慮に感謝など大成功!!
菅総理は、到着早々の歓迎式典を経て、80分間のフック首相との会談に臨んだ。
フック首相は、最初に菅総理の総理大臣就任に改めて祝意を表し、ベトナム訪問を歓迎した。
他方、菅総理は、総理大臣就任後初めての外国訪問先として、ベトナムを訪問できたことの嬉しさを伝え、ベトナムは「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で要となる重要なパートナーであると高く評価した。
そして菅総理は、新政権においても引き続き、「インド太平洋国家」として地域の平和と繁栄のために連携し、貢献していきたいと伝え、フック首相も「日本の変わらぬ立場を歓迎するとともに、菅総理と緊密に連携していきたい」と応じた。
また、両首脳は、コロナ禍からの復帰に向けて、ビジネストラック運用開始や双方向の定期旅客便の再開について合意した。
ビジネストラックとは、行動予定表などの提出等の条件を満たすことで、入国後の14日間の自宅等待機期間中も、行動範囲を限定した形でビジネス活動が可能となるというものである。つまり、行動制限が一部緩和されるというわけで、主に短期出張者用のものである。
しかもベトナムは、台湾に匹敵するコロナ封じ込め成功国であり、1日あたり一桁の感染者数を維持している。にもかかわらず、菅政権がベトナムに対して我国との人的交流再開を容認させたことは誇るべき成果である。
またフック首相からは、安倍政権下で行われたコロナ禍で生活に困っている技能実習生・留学生などの在日ベトナム人への支援への感謝と、今後とも在日ベトナム人への配慮をお願いしたいとの発言があった。なお、両首脳は技能実習及び特定技能における悪質なブローカーなどの排除で協力することでも一致した。
最後に注目すべきは、菅総理により、両国間での防衛装備品・技術移転協定が実質合意に至ったことである。これにより、我国はベトナムへの防衛装備品の移転やベトナム軍との共同開発が可能となったのである。
これは日越で共同開発した防衛装備品を、両国が採用し、中国と戦うことや他国に移転していくことに繋がるもので、まさに対中牽制上、非常に重要な成功である。
初の外遊でありながら、安倍総理をお手本にし、ベトナムの我国への信頼を維持しただけでなく、日越経済のつながりとさらなる対中包囲網の充実と大成功した菅総理。
同時に、これは安倍総理の在日ベトナム人への配慮や日越関係の積み重ねも奏功したといってよい。まさに菅総理の初外遊の大成功は、まさに安倍前総理との連係プレーなのである。今後の菅外交の活躍に期待がかかるところである。