衝撃!日本学術会議の新会員選考委員の委員長と人文候補担当の全員が、反政権的政治的発言をしていた人物!!政権批判の人物でも構わないが、総合的・俯瞰的視点から中立的な学者を一人も入れないのは不可解!!
6人の会員候補の任命拒否で大騒ぎの日本学術会議。その候補の名簿を作るのは、選考委員会である。生命科学系を担当する第二部会に、6人を選んだのが人文・社会科学系で構成される第一部会である。
今回の名簿を作成した第24期の委員長と第一部の委員を見たところ、その全員が驚くことに反政権的政治的発言を積極的にしていたのである。しかも、委員長は、資本主義はもう限界だとまで主張する凄さで、政治的に中立な学者は誰もいないという恐るべき偏りがわかったのだ!政権批判をする人物が会員になるのは構わないが、全員というのではとても中立公平な状況とは言えないひどさだ。
学術会議の恐るべき偏りを持った人文系選考委員会のメンバー
まずは名簿作成時の選考委員会会長を紹介しよう。学術会議会長の山極壽一氏である。
彼はゴリラ研究者なのに、6月20日の「しんぶん赤旗」に登場し、資本主義は限界だと主張している。しかも、資本主義は「搾取」すると主張し、大変マルクスレーニン主義に親和性をお持ちのご様子。
おまけに山極氏は、日本学術会議会長時代も含めて、たびたび公安監視団体である日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」に登場している。
個人の思想信条はご自由であるが、日本学術会議会長としての政治的中立性は考えていないのか?
お次は、第一部の副委員長の三成美保氏である。三成氏は、奈良女子大学副学長・教授(研究院生活環境科学系)であるが、共産党と深い関係とされる民主主義科学者協会法律部会に何度も論文を寄稿し、シンポジウムに登壇までしている。
また、三成氏は、安保法制に反対する学者の会にも賛同し、自民党案の憲法改正に反対している。(参考)
三人目の第一部会所属者は、久留島典子氏(東京大学史料編纂所教授)だ。彼女は我国の中世史が専門なのに、2006年の教育基本法改正に反対する声明に参加している。(参考)
四人目の第一部会所属者の橋本伸也氏(関西学院大学文学部教授)は、安全保障関連法に反対する学者の会に賛同し、平和安全法制に反対していた。(参考) 「日の丸」「君が代」押し付け反対運動にも反対している。(参考) 専門はバルト諸国の歴史なのに。
五人目の第一部会所属者の町村敬志氏(一橋大学大学院社会学研究科教授 第一部会員)も、社会学の権威なのに、安全保障関連法に反対する学者の会に賛同し、平和安全法制に反対していた。(参考) しかも、五輪招致時から五輪反対を主張する「反五輪の会」のシンポジウムにも参加していたこともある。(参考)
最後は、溝端佐登史(京都大学経済研究所長)である。彼はロシア経済の専門家なのに、2012年12月のロシア政府系イズベスチヤ紙に登場し、「安倍氏の立場は明白で、第一に中国に対抗するために、米国とのきずなを深めることだ。(中略)しかし、きっと韓国も同様に、竹島・独島問題での日本の立場がより厳しくなるのを感じ取るだろう。」と何故か対韓政策を解説し、安倍外交を批判した。
溝端氏は最近でも、最近の日本学術会議をめぐる騒動でも日本共産党の発効する滋賀民報に登場している。(参考)
このように揃いも揃って、人文系の日本学術会議新会員候補名簿を作っていた選考委員が会長も含めて全員が、全く政治的な中立性がない人物で固められており、専門外の政治的主張を繰り返している。
個人の政治的主張や考えは自由だとしても、
なぜ委員会の構成人員が反政府・反政権的な政治的主張をする人物だけなのか?????
政治的に中立的な学者が一人もいないというのは、新会員候補の名簿作りに政治的偏向があったと言われても仕方がない。
もしこの全員が安倍政権を賛美するような学者で、同様の人間を新候補名簿に入れていれば左派も批判するであろう。そのように考えれば、この「偏り」には違和感を持たざるを得ない。
少なくとも人文・社会科学を含む総合的な視点、科学者コミュニティの総体を代表して俯瞰的な観点を担保できるかは疑わしい構成だ。
菅総理や河野大臣が改革をすべきと考えたのもわかるというものだ。
メディアにもこの状況をしっかりと監督してこなかったこと、報道してこなかったことの猛省を望む次第だ。