日本学術会議の元会長・大西隆氏「軍事的安全保障研究について一律で禁止しているわけではない!」「審査のうえ学長として申請を認めました!」と言い訳三昧!
野党かと見間違う日本学術会議の元会長がいる。それが大西隆氏だ。野党の主張を補強するためか、野党の意に沿った主張をしてきた。
日本学術会議の会長でありながら、好き放題言い放つその姿勢には、多くの国民が驚愕したに違いない。好き放題言うことに慣れているせいか、日本学術会議への批判に対して、苦しい言い訳をする姿勢が目立ってきた。
言い訳をするその姿勢も野党そっくりだ。大西氏の姿勢を見ていると、日本学術会議はやはり改革するしかない。
野党の言い訳もみっともないが、学者の言い訳は尚更だ!
日本学術会議に向けられている疑惑の一つに中国との関係がある。共産党が独裁を敷き、周辺国と軍事的緊張を増加させている習近平国家主席率いる中国。そんな中国に対して協力的な姿勢を見せていることが、国会でも追及された(参考)。
事実、日本学術会議の公式ホームページには、中国科学技術協会と覚書を締結したことが記載されている(参考)。
中国との関係性が注目されるようになった日本学術会議だが、これでは不味いと思ったのか、はたまた事実がそうなのか、大西会長は、誰もが驚く発言をした。
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大西氏は、平成27年に中国科学技術協会と協力や交流の覚書を結んだ点について「向こうの求めに応じて結んだ。覚書に基づく活動実績はない」とも語った。
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大西氏の発言は、反論というよりも、ただの言い訳だ。
この言い訳は、野党合同ヒアリングで飛び出したもの。日本学術会議には税金が投入されていることを鑑みて、野党は当然、この言い訳について突っ込んだはずだ。突っ込んでいないならば、日本学術会議を端的に政府批判のネタにしているだけということの証左だ。
大西氏の言い訳はまだある。日本学術会議が発表した「軍事的安全保障研究に関する声明」についてだ。
学問の自由を制限する声明に対して、大西氏はまたもや言い訳!!
日本学術会議が発表した「軍事的安全保障研究に関する声明」。この声明を発表した当時の日本学術会議会長は大西氏だ。
この日本学術会議の声明によって、学問の自由が侵害された大学があった。
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《北大は2016年度、防衛省の安全保障技術研究推進制度に応募し、微細な泡で船底を覆い船の航行の抵抗を減らすM教授(流体力学)の研究が採択された(略)学術会議が「軍事研究」と決めつけ、2017年3月24日付の「軍事的安全保障研究に関する声明」で批判した。学術会議からの事実上の圧力で、北大はついに2018年に研究を辞退した》
奈良林氏は、学術会議が「軍事的安全保障研究に関する声明」(2017年3月24日)への対応を求め、「日本学術会議の声明を尊重して辞退した」(北大広報)と、実質的に断念させた経緯を明らかにした。
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記事のように、日本学術会議が出した「軍事的安全保障研究に関する声明」によって、研究を進めることができなかった大学が存在する。
このような事実が、日本学術会議にとって不都合なものであることは言うまでもない。
この事実を否定するために、動いたのが大西氏だ。大西氏は、次のように、またもや言い訳を展開した。
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本誌は、声明を発表した当時の会長だった大西隆・東京大学名誉教授を直撃。すると大西氏は「声明は軍事的安全保障研究について一律で禁止しているわけではない」として、こう説明した。
「声明では、防衛省などの予算による安全保障に関わる研究について、大学や学会などでの審査やガイドラインを求めています。防衛省の予算で研究することをすべて否定しているのではありません」
事実、大西氏が学長を務めていた豊橋技術科学大学では、防毒マスクの研究で防衛省の予算を獲得した。大西氏は続ける。
「声明と同時期に豊橋技術科学大では、戦争を目的とする研究でないことなど、承認の要件をまとめた。防毒マスクの研究は自衛目的と想定され、審査のうえ学長として申請を認めました」
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声明は一律に禁止していないというが、北大広報が、「日本学術会議の声明を尊重して辞退した」と言っているのだから、日本学術会議の声明が影響を及ぼしたことは明白だ。
しかし、大西氏は、「審査のうえ学長として申請を認めました」と言い訳。大西氏は、自身が学長を務める大学は、申請したから「一律禁止」してませんとでも言いたいのか。実に稚拙な言い訳だ。
大西氏の主張は常に言い訳染みている。日本学術会議の会長を務めた人物ならば、理路整然と反論を述べて頂きたい。誰も言い訳を聞きたくないのだ。
大西氏は、自身の言い訳が、日本学術会議の名誉を汚していることに気が付くべきだ。