朝日新聞の雑誌AERA、オカルト医療のホメオパシーを絶賛する記事を掲載!!藁にも縋りたい癌患者がホメオパシーを実践して悪化したらどうするの?こんな新聞社に「学問の自由」や「科学」について主張する資格があるのか?
朝日新聞社が発行する雑誌AERAは、過去にも多くの問題を引き起こしてきた。「子宮頸がんワクチンは戦後最大の薬害事件」とする記事を配信したり、東日本大震災直後に「放射能がくる!」と騒いできた。
そのAERAが今度は、オカルト医療とされているホメオパシーを絶賛する記事を掲載したのである。ホメオパシーは効果がないだけでなく、過去に死亡事故まで起こしているオカルト医療で、2020年にこれを紹介するとは正気の沙汰ではない。
朝日新聞の雑誌AERA、ホメオパシー絶賛記事を掲載!!しかも科学的根拠がないと説明する怪!!
10月26日のAERAは「理にかなわないが…帯津医師「ホメオパシー」のがん患者への「有効性」実感」というホメオパシー大推進論者の帯津良一氏を登場させた。
タイトルからして「理にかなわない」と書いてあり、要するに科学的根拠がないにもかかわらず、有効性があるというのだからもはやオカルトだ。内容を見てみよう。
西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「ホメオパシー」。
(中略)
ホメオパシーはドイツ人の医師、サミュエル・ハーネマン(1755〜1843)によって体系化された治療法です。原料は自然界の物質で70%が植物。これをアルコール溶液で希釈して、仁丹の大きさほどのピルに吹き付けます。これを口内で溶かして、口腔(こうくう)粘膜から吸収させるというものです。
ところが、問題になるのが希釈の度合いです。原料をどんどん希釈して、1分子も入っていないレベルにしてしまうのです。
当然のことながら、「1分子も入っていない液になぜ効果があるのだ」という疑問が上がります。
つまり、現在のところ、ホメオパシーの効果は科学的に説明できないのです。
冒頭から意味不明だ。
様々なエキスをアルコールで1分子も存在しなくなるまで希釈して、それを砂糖玉に吹き付けたものを薬として飲むというのだ。
要するに、たんなる飴玉である。
帯津医師「私はがんの患者さんにホメオパシーを処方しています。その有効性は20年の経験を踏まえて実感しています。」
ここでAERAがプラセボ効果ぐらいはあるとでも報じれば理解はできたが、この帯津医師は「私はがんの患者さんにホメオパシーを処方しています。その有効性は20年の経験を踏まえて実感しています。」などと、自分の体験が有効性の根拠だと珍説を主張しだす。
私はがんの患者さんにホメオパシーを処方しています。その有効性は20年の経験を踏まえて実感しています。ですから医師、歯科医師、薬剤師を会員とする日本ホメオパシー医学会もつくりました。現在は無理でも、将来にはホメオパシーの原理が科学的に解明されることを願っています。
私は「理にかなわない事象」であっても、それが患者さんのためになるなら利用すべきだと考えています。ただし、それは西洋医学、東洋医学、様々な代替療法を踏まえた上でのことです。ビタミンK欠乏症などは西洋医学が最も得意とする分野です。しっかりした医学知識を持たずにホメオパシーを振り回すことは戒めなければいけません。
科学的根拠がなくとも経験上効果的だから処方するという態度は危険だ。少なくとも科学ではなく、たんなるオカルトだ。
実際、ホメオパシーへの批判は多い。日本医師会、日本薬剤師会、日本歯科医師会が2010年に否定する声明を出しているほか、あの悪名高い日本学術会議も同じ声明を出している。
2014年には日本医師会の国民生活安全対策委員会が「医療ネグレクトを生じさせ、適切な受療機会を奪う問題がある」とホメオパシーなどについて注意を促す、2年間にわたり議論した結果をまとめた報告書を出している。
英国でも医療保険を運営する国民保健サービスがプラセボ以上の効果はないと断言しているほか、オーストラリア国立健康医学研究審議会も「ホメオパシーの効果に信頼すべき根拠はない。」としている。ドイツもスイスも米国もロシアも同様だ。
こんな怪しげなまじないを2020年にもなって宣伝するAERAの良識を疑う。AERAは2013年にも「市議会議員「子宮頸がんワクチンは戦後最大の薬害事件」」という記事を配信したほか、東日本大震災直後に「放射能がくる」という非科学的な差別タイトルで大炎上し謝罪に追い込まれたこともある。
今、朝日新聞は総力を挙げて、日本学術会議騒動で暴れまわっているが、偉そうに科学がどうのこうの言う前に、ご自身の非科学的態度を反省されるべきだろう。ニセ科学を絶賛してきた朝日新聞に「学問の自由」や科学を論じる資格はない。