古森義久氏「日本学術会議は元号に反対」と日本学術会議の赤化の過去を指摘。受け継がれる赤化に、もはや改革はまったなし!
菅政権が行政改革の対象とする方針の日本学術会議。この日本学術会議では、多くの学者から、運営の不透明性や、共産党との関係が指摘されている。その中で大きな指摘が特定政党、共産党との癒着だ。共産党との関係が、事実であるならば、日本学術会議は、「学者の国会」ではなく、ただの左派団体だ。これに税金を使うのか?
左派団体との疑惑が向けられる日本学術会議だが、過去に、「元号」についても、批判していたのだ。
産経新聞ワシントン駐在客員特派員であり、麗澤大学特別教授で、国際問題評論家の古森義久氏が学術会議の実態を語っていた。
日本学術会議の本性!?元号に反対。真っ赤だった過去
古森氏は、学術会議の偏りについて指摘していて、冒頭から「現在、議論を呼び起こしている日本学術会議は、日本国が昭和や平成、令和という元号を使うことにも断固反対してきた。そのことをどれだけの人が知っているだろうか」と訴えている(参考)。
元号に反対しているのは、反天連や共産党などの左派だ。これだけを見ても日本学術会議は、特定の政治勢力から影響を受けていることがわかる。
そして、古森氏は学術会議の元号廃止について、こう語っている。
日本学術会議は1950年(昭和25年)5月に、時の総理大臣あてに「天皇統治を端的にあらわした元号は民主国家にふさわしくない」としてその廃止を申し入れる決議を発表した。当時の日本学術会議は同会議の決議として、亀山直人会長の名で時の吉田茂首相らに「元号廃止、西暦採用についての申し入れ」を送ったのである。
日本学術会議は、「国民」ではなくあえて「人民」という用語を使っている。こうした明白な政治性は過去の話としては済まされない。元号廃止の主張の背後には、明らかに皇室の存在への批判的な態度が浮かぶ。
日本学術会議は、「世界共通の西暦を使用すべし、元号は不合理」などと、もっともらしいことを述べているが、実質的には、我が国の学問のトップが、我が国の象徴を否定していたのだ。
受け継がれる「赤い」精神
元号に反対したのは、かれこれ70年前の話だ。70年前の話が、現在の日本学術会議の構成と関係があるのかというと、大いにある。
日本学術会議の会員の選出について、北海道大学の名誉教授を務める奈良林氏が、興味深い指摘をしているのだ。
現在は日本学術会議の内部推薦がベースとなって選出されているが、一部の“左派的”な学者が、自分たちの弟子のような学者を身内から選ぶ傾向が見られるという。
「日本学術会議の一部に党派性が存在するのは事実です。率直に申し上げまして、今の会議は各分野の権威、専門家が集まる組織とは言えなくなっていると思います。学者としての実績に欠けているにもかかわらず、ある種の政治的スタンスだけが目立っている会員が増えていると指摘せざるを得ません」(同・奈良林氏)
学者としての実績が欠ける者が、なぜ「学者の国会」の会員になっているのか。おそらく答えは「赤い繋がり」だからだろう。
日本学術会議の会員は、当初、全国の科学者による選挙によって選出されていた。しかし、当然、選挙を行えば、組織票を持つ候補が勝つのは目に見えている。そして組織票の問題点を克服するために、推薦に変わった(参考)。
つまり、選挙制度の時はもちろん、推薦制に変更されても、「弟子」を選び続ければ、「赤い」精神を引き継ぎ続けることは可能なのだ。
学問の自由、そして独立性を主張する日本学術会議が、政治的な中立性を無視し、「赤化」とは情けない限りだ。
今回、様々な意味で注目を浴びている日本学術会議。この組織には改革しか道はない。菅総理、河野行政改革担当相の辣腕に期待だ。