珍説!日本学術会議「同意ない性交は犯罪化すべき!」 → 同意をどうやって証明するの?「不同意=犯罪」なら、同意のないフットサルを禁止する「フットサル罪」でも作れば??こんな組織は我国には不要だ!
動けば有害、座れば無用の長物、口を開けば極端としか思えない日本学術会議の暴走に新たな実績が追加された。
仕事をしていない批判に慌てたのか、日本学術会議は新しい提言を行ったのだが、それは「同意ない性交は犯罪化すべき!」というものだったのである。もっともらしく思えるが、よくこの声明をみると危険な提言でもあることが判明してくる。これは性交を原則違法化するという人類社会への反逆なのである。
こんなものは同意のないフットサルを禁止する「フットサル罪」、同意のない呑み会を禁止する「呑み会罪」に等しい珍説なのである。
珍説!日本学術会議「同意ない性交は犯罪化すべき!」 → 性交を原則違法化とか人類への反逆ですか??
11月9日の共同通信によれば、日本学術会議は「同意のない性交を犯罪化すべき」との提言をまとめた。
刑法の性犯罪規定について、専門家で構成される日本学術会議の三つの分科会は、現行法の問題点を指摘し、国際的な人権基準を反映した法改正を求める提言をまとめた。
法改正を巡っては、法務省の検討会で10日から個別の規定について具体的な議論が始まる。「各国と同様、同意のない性交自体を犯罪化する規定に変えるべきだ」とした提言は影響を与えそうだ。
「同意のない性交は犯罪」と言うのは、一見もっともらしい。
しかし同意をどうやって証明するのか?
性行為の同意は非言語的な同意の場合が多い上に、言語的であれ非言語的であれ同意の証拠は通常残らない。しかも同意の証拠を書面や録音・録画等で残すようにする運用を望む人は男女ともにおそらくあまりいないであろう。
一部の趣味を除いて、性交は密室で非公開で実施される。
そうなると、性交後に「同意していなかった」と言い出された場合、訴えを受けた側が“同意”の存在を証明することは難しいことは明らかだ。ハニートラップも強姦罪、性風俗も不倫も強姦罪になってしまう。
また複数の弁護士からは、こうした“同意のない性交の犯罪化”は“性交の原則違法化” に等しいとの指摘も出ている。
医師の手術でも何でも、傷害罪の構成要件に該当する限り同罪の保護法益を侵害はする(だから優越的利益や社会的相当性など、別途正当化のための法理を要する)。他方、性交は同意があれば性的自由の侵害そのものがない。むしろ性的自由の行使の結果だ。性交を傷害のアナロジーで考えることはできない。
— ystk (@lawkus) March 28, 2019
窃盗罪は「窃取」という実行行為自体が不同意を含意しており不同意は構成要件に取り込まれている。ここで行為態様と結びつかない裸の法益侵害を考えると「財物の占有を失うこと」であり、これ自体は不利益に決まっているが、ならば「財物の占有移転は原則違法」という立法は妥当か。妥当なはずがない。
— ystk (@lawkus) March 28, 2019
以上、「性交は身体への侵襲だから原則違法でよい」という雑な主張をする弁護士がTLに見られたので論破しておいた。立場が異なるという話ではなくロジックがおかしいという話なので、敢えて論破という言葉を使っておく。
— ystk (@lawkus) March 28, 2019
そうすると「暴行脅迫要件の撤廃」は、性行為を原則として犯罪化する主張であると考えて、理論的には差し支えないように思われる。
もっとも、実務的な雰囲気は、①②の構成要件で不同意が認められるハードルがかなり違ってくるような気もする。ここらへんは、元検事の弁護士の意見を伺いたいところ。
— 弁護士 吉峯耕平(「カンママル」撲滅委員会) (@kyoshimine) April 19, 2019
それなら同意のないフットサルを禁止する「フットサル罪」でも作れば??こんな組織は我国には不要だ!!
また、不同意を構成要件要素としない「性交罪」を立法し同意を違法阻却事由に位置づける発想は、例えば「テニス罪」を立法するというのに近いという指摘も弁護士からなされている。
この点、不同意を構成要件要素としない「性交罪」を立法し同意を違法阻却事由に位置づける発想は、例えば「テニス罪」を立法するというのに近い。テニスの試合はしたい人がしたい相手としたい時にする場合には利益だが、強要されたら勿論不利益だろう。利益か不利益か自体が同意の有無に依存している。
— ystk (@lawkus) March 28, 2019
このような、行為それ自体では不利益とはいえず、自らの意思で行うか否かに利益・不利益が依存しているような行為(テニスや性交)について、原則違法とし、単に同意ある場合に違法阻却されるだけという立法は妥当だろうか。妥当なはずがない。
— ystk (@lawkus) March 28, 2019
この指摘は正しい。日本学術会議の提言は、同意のないフットサルを禁止する「フットサル罪」、同意のない呑み会を禁止する「呑み会罪」に等しい珍説なのである。
そして強制性行はそもそも暴行であり、犯罪である。そんなことは誰でも知っていることであり、人間としての常識だ。
こんな百害あって一利なしの珍説を押し通そうとする日本学術会議に、年間10億円もの予算を与えることに疑問を感じる。10億円あれば、1万人の貧困家庭の子どもに夕食を毎日提供できるだろう。
なぜこんな珍説ばかり生み出す学者らの為に10億円も提供しなければならないのか。貧困家庭の子どもを救うべきだ。