川勝知事、傲慢過ぎて静岡市長と会話すらまともにできず対立! → 二重行政に責任転嫁し、静岡都構想をぶち上げる! → 福岡県知事や熊本県知事は「二重行政」自体が幻だとしているのに…
全国的に、批判の的となることが多い静岡県の川勝平太知事。その川勝知事は、自身の行政手腕に問題があるとは思っていないようで、静岡県に二重行政の弊害の原因は既存の制度の仕組みにあると思っているようだ。
果たしてそうなのか。だが、福岡県や熊本県は既存の制度でも、県と市が連携していれば二重行政は感じないという。
では、なぜ川勝知事は二重行政を感じるのか?答えは簡単。川勝知事の傲慢さが県と市のトップの関係をバラバラにしている。
川勝知事、二重行政解消に大都市法の法改正をしてほしいと要望
川勝平太静岡県知事は、政府主催の全国知事会議で大都市制度の法整備を求めた。
川勝平太知事は20日に首相官邸で開かれた政府主催の全国知事会議で、持論の「静岡型県都構想」実現に必要となる大都市地域特別区設置法の人口要件緩和などに触れ、「政府には大都市の制度設計に関わる所要の法整備を速やかに進めてほしい」と要望した。
(中略)
会議の中で知事は、「地域住民が地域の実情に応じた行政の仕組みの選択肢を持てる」と大都市法の意義を強調。一方、人口200万人以上が要件となるため対象の政令市が限られているとし、「大都市の二重行政の原因は仕組みにあり、人口の大小によるものではない。全ての政令市に適用できるよう(法改正に)着手をお願いしたい」と訴えた。
川勝知事は、二重行政は、制度が原因だと指摘しているが、果たしてそうなのか。物議を醸しだすことが多い川勝知事。知事の行政手腕は全く問題がないのか。
地方自治を所管する武田良太総務相は、川勝知事の要求を一蹴し、既存制度を活用し、二重行政を解消して欲しいと求めた。
これに対し、武田良太総務相は「(大都市法の)人口要件緩和は法律の成立経緯も踏まえた議論をしていかなければいけない」と指摘。二重行政の解消に向けて、まずは既存制度を活用していくよう求めた。大都市制度の見直しについて「政府として検討すべき課題にはしっかり対処していく」とも述べた。
他の県はどうなのか。静岡市より多くの人口を抱える福岡市がある福岡県。静岡市とほぼ同規模の熊本市がある熊本県。いずれも政令指定都市だ。
だが、両県とも二重行政を感じていないとの回答がでた。
「大阪都構想」の住民投票(11月1日)を前に、九州の3政令市長と政令市がある福岡、熊本両県の知事計5人に県と政令市の関係を尋ねたところ、全員が「二重行政は感じていない」と回答した。
(中略)
知事、市長の連携は、5人とも「よく取れている」「取れている」と回答。熊本県の蒲島郁夫知事は「90点」と点数を付けた。
記事にあるように、福岡県と熊本県が二重行政を感じさせないのは、県と市が連携をしっかりとれているからだ。
しかし、川勝知事は、二重行政は制度の仕組みが原因だと述べているが、何のことはない。静岡県知事と静岡市長の連携が取れていないのだ。
川勝知事は法改正を求める前に、県と市の関係をまとめるべき
静岡県と静岡市は、トップ同士がバラバラで連携が取れていないのが静岡新聞の報道で顕著に現れている。
道府県と政令市の二重行政解消を目的に2016年に改正地方自治法に基づいて設置された「調整会議」が、県内では一度も開かれず、トップ同士の政策対話の機会が限定された状態が続いている。
「静岡型県都構想」を持論とする川勝平太知事は、大都市制度の議論の場として調整会議の開催に意欲的で、鈴木康友浜松市長も前向きだが、田辺信宏静岡市長は「実務的に連携が取れている」と消極的で、開催の見通しは立っていない。
(中略)
県はこうした経緯を踏まえ18年から、知事と圏域ごとの市町長による会議「地域サミット」に静岡、浜松両市長の参加を求め、意見交換の機会にしている。ただ、ウェブ会議で開催された今年の地域サミットは、鈴木市長が副市長を代理で立てて不参加。田辺市長も中部5市2町の首長が同時に参加した時間の制約上、知事とのやりとりは限られた。
(中略)
田辺市長は同日の会見で「県と市は実務的に連携が取れている。それに任せるのがいいのではないか」とし、改めてトップ協議の必要性を否定した。田辺市長が開催に消極的な背景には、知事の県都構想への反発があるとみられている。
川勝知事は、静岡市長との連携が全く出来ていないのだ。
いざ、対話をしてもこんな感じのようだ。
なんたる横柄な態度か!田辺市長が知事の話を聞いても、川勝知事は聞く耳を持たない。これでは田辺市長も川勝知事に反発するのは当り前だ。
また、対話が出来ていないということでは、こんな事もあった。
静岡市長選後に、田辺市長が知事室に訪れ、県と市の連携について提案をした。選挙では川勝知事は田辺市長の対立候補の応援に立った。(参考)だが、田辺市長は「県市連携したいんだ。もう試合は終わったんだから未来志向で、ノーサイドにしよう」と、県との連携を図りたいとあらためて強調。
しかし、その回答は田辺市長のもとには届かず、川勝知事が静岡市との連携について口にしたのは、その後の記者会見の場だった。
田辺市長の提案の回答を、本人に直接行わず、記者会見の場で明かす川勝知事。田辺市長が直接言っていただきたいと述べるのも当然だ。
川勝知事は、選挙で応援していた候補が負けたことを引きずっていたのか。だとしたら、こんな器量が狭い知事は、静岡県民もいらないはずだ。
福岡県知事、熊本県知事と、川勝知事の違いは、トップ同士の連携が取れていないからだ。田辺市長が耳を傾けたり、知事に提案をしても、肝心の川勝知事がこんな有様では静岡県がまとまるはずがない。
対立した意見を述べるものは、相手にしないというのが川勝知事だ。
川勝知事は、自らが行政手腕に長けていないことを自覚するべきだ。そして、静岡県、我国の将来のために、来年実施される静岡県知事選挙に出馬せず、引退していただきたい。