東京都医師会会長の尾崎会長が珍しく批判ではなく提案? → 先月末に東京都の提案として報じられていた内容ですが、後追いですか??
東京都の新型コロナ対策について、記者会見でよく発言している人物がいる。東京都医師会会長の尾崎治夫氏だ。
尾崎会長の記者会見では、新型コロナの危険性を訴えることが多く、実効性のある提案については皆無と言っていいほど。メディアからも全く伝わってこない。
新型コロナの危険性は、都民・国民は痛いほど知っている。今更ながら、尾崎会長に言われなくてもだ。
「提案がない」との批判を尾崎会長は気にしているのか、彼は珍しく、記者会見で「提案」をしたのだ。しかし彼の提案は、先月末に「東京都の検討」として報じられていたのだ。
知らなかったのなら情報収集のレベルを疑うし、知っていってやったのならば二番煎じの提案としか言いようがない。
珍しく批判ではなく提案をした尾崎会長!!
東京都医師会の尾崎会長は、新型コロナの感染拡大を受けて、積極的に記者会見で情報発信をしてきた。
だが、その尾崎会長の会見は東京都の小池知事が発信している情報と、さほど差がある内容とは言えない。尾崎会長の会見で、専門的な視点からの情報発信や提案をしたという話は、メディアからは伝わってこない。
東京都医師会会長と言う立場でありながら、提言すら発表出来ない尾崎会長。そのことを気にしていたのか、2月9日の記者会見で珍しく提言をした。
東京都医師会の尾崎治夫会長は9日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、主に自宅療養者の重症化を防ぐ狙いで薬剤の緊急使用を提言した。海外で重症化を防ぐ効果が示されているとして、抗寄生虫薬「イベルメクチン」などをコロナ感染者らに投与すべきだと強調した。
イベルメクチンのほか、ステロイド系の抗炎症薬「デキサメタゾン」の使用を国が承認するよう求めた。尾崎氏は「(いずれも)副作用が少ない。かかりつけ医のレベルで治療ができるよう、国に検討してほしい」と述べた。
尾崎会長の「提言」が珍しいのか、これを報じた日本経済新聞は、タイトルに「提言」という文言を盛り込んだ。
尾崎会長が珍しく提案した「イベルメクチン」の投与だったが、これには伏線があった。
尾崎会長の提案は、先月末に東京都が検討を開始していたのだ。
尾崎会長の提案は、結局は、東京都の後追い??
「イベルメクチン」の投与を提言した尾崎会長。しかし、この提案について、先月末に東京都が検討中であることが報じられていたのだ。
東京都が抗寄生虫薬「イベルメクチン」の新型コロナウイルスに対する治療効果を調べる治験を、都立・公社病院で実施する方向で検討していることがわかった。
(中略)
これまでに細胞を用いた実験で、新型コロナウイルスの増殖を抑えることがわかっていて、治験は軽症者などが対象に、イベルメクチンを服用することで、陰性になるまでの時間が短くなるかなどを調べるという。
関係者によると、都は都立・公社病院で治験を行う方向で検討しているが、現在は、中等症や重症の入院患者が多いため、感染状況が落ち着いてから始める方針だという。
この記事が配信されたのは、1月28日だ。尾崎会長の提案より、相当前に報じられているのだ。
改めて言うが、この記事で伝えられている検討の主体は、「東京都」だ。東京都医師会の要請を受けた等の記述は、一つもない。
尾崎会長の珍しい提案は、所詮は提案ではなく、東京都の検討の後追いでしかない。
真の「提案」を出来ない尾崎会長が、その役職を離れる日は近いのかもしれない。