東京都医師会等、観客数決定の3日前(土日含む)に意見書を提出! → これでは実質検討日数ゼロですよ!!尾崎会長、本気の意見書ではないですよね???
新型コロナについて言いたい放題なのに、行動はおとなしい不思議の東京都医師会。
その東京都医師会のトップを務めるのが尾崎会長だ。尾崎会長は、東京五輪の開催について、事あるごとに言及してきた。しかし、いつまで経っても具体的な話はなかった。
そんな尾崎会長率いる東京都医師会だが、東京都医師会と都内の54の医師会の名前を記して、東京五輪に関しての意見書を政府や東京都、そして組織委員会に提出したのだ。
ようやく、尾崎会長を始めとした医師会がやる気を出したのかと言えば、決してそうではない。「やってる感」を出しているだけだった。
東京都医師会などが提出した意見書、提出日は18日! → 実質検討日はなしのタイミング!!
記者会見を開く度に、五輪に言及し、開催について否定的な発言を繰り返してきた尾崎会長。口だけ番長かと思いきや、政府等に対して、意見書を提出した。
東京オリンピック・パラリンピックの開催都市、東京都や都内各地区の医師会は、新型コロナウイルスの収束の見通しが立たない中で大会を開催するのであれば、大会の開催によって通常医療が圧迫されないことを必須条件とし、無観客での開催を探るとともに、観客を入れた場合でも感染状況によって無観客や中止とすることも考えるべきとする意見書を大会組織委員会の会長らに提出しました。
この意見書は、東京都の医師会や、都内各地の地区医師会、それに東京大学など大学の医師会が連名でまとめました。
珍しく行動を起こした尾崎会長。しかし、この意見書が提出されたのは18日だ。(参考)
土日を挟んで21日は、5者協議によって観客数の上限が決定された。
東京大会の観客をめぐり組織委員会と政府、東京都、IOC=国際オリンピック委員会、IPC=国際パラリンピック委員会の5者はことし3月、海外からの観客の受け入れ断念を決め、残された焦点となっていた国内の観客の扱いを決めるため21日、改めて5者による会談を開きました。
会談では、新型コロナウイルスの感染対策にあたる専門家の有志が先週、無観客での開催が望ましいなどと提言したことを踏まえて議論された結果、東京オリンピックは会場の収容定員の50%以内で1万人を上限とすることを原則に観客を入れて開催することを決めました。
東京都医師会らが意見書を提出したのは18日。5者協議で観客上限が決まったのが21日。この間たった検討に充てられる日は2日しかない。しかも土日を挟んでいることを考えれば実質ゼロ日で、検討する時間はなかったのだ。
本気で東京五輪の開催に危機感を持っているなら、東京都医師会は、もっと前に意見書を提出していたはずだ。
つまり、尾崎会長らは、5者協議の直前に意見書を提出することによって「やってる感」を演出しただけなのだ。
「やってる感」を出した尾崎会長は5者協議の結果について、文句を言っている。
「聞き入れてもらえず残念」??
意見書を5者協議の直前に提出した尾崎会長らだが、検討時間がなかった為、当然反映されることはなかった。
反映されなかったことに、尾崎会長は不満たらたらだ。
東京都医師会の尾崎治夫会長は、診療の合間にテレビのニュースで確認し、「無観客ということを聞き入れてもらえず、残念だ。1万人を上限とすると聞いて、できるような気分になるかもしれないが、オリンピックにはいくつもの競技会場があり、相当数の人が動き回ることになる。観客を入れることについては慎重に判断すべきだったのではないか」と述べました。
聞き入れるも何も、5者協議の直前に意見書を提出したのが、そもそもの間違いだ。五輪について散々言及してきたのだから、もっと早く提出することも可能だったはずだ。
尾崎会長が意見書の提出が直前になった理由は定かではないが、20日は尾崎会長にとって大事な日だった。20日には東京都医師会の代議員会が行われ、尾崎会長が4期目となる会長に選定されたのだ。(参考)
口先では、東京五輪に言及していたが、内心では代議員会のことで頭がいっぱいだったのであろう。
東京五輪の観客上限も決まり、あとは万全な対策をし、各国の代表を迎え入れるだけだ。尾崎会長の出番はもうない。尾関会長には是非、東京五輪の開催中は大人しくしていただきたい。