小泉環境相、「菅総理でなければできなかった」と業績を称えつつも、菅総理に「あらゆる選択肢を提案」 → 言っていること矛盾し過ぎでは???
菅総理の退陣が決まり、次期総理総裁が誰になるのかに注目が集まっている。菅総理の退陣劇で、メディアがやたらと報じていたのが小泉環境相と菅総理との会談だ。
菅総理が退陣を表明した後、小泉環境相は官邸でメディアの取材に応えたが、そこには違和感しかなかった。
小泉環境相は、菅総理の業績を称えていたが、その一方で「あらゆる選択肢」を提案していたというのだ。確かに、菅総理は1年という短期ながらも多くの業績を上げたことは間違いない。
その業績を掲げて総裁選に臨む方が筋は通る。それにも関わらず、「あらゆる選択肢」を提案していたと発言した小泉環境相は明らかに行動が矛盾している。
まるで「忠臣」のように報道されているが、結局、裏切ったとしか思えないのが小泉環境相だ。
いち早く、菅総理支持を表明していた小泉環境相
総裁選について具体的な日程等が検討されていた8月下旬。小泉環境相は閣僚の中でまっさきに菅総理再選を支持する考えを表明した。
菅内閣の閣僚から20日、自民党総裁選を巡る発言が相次いだ。小泉進次郎環境相は記者会見で菅義偉首相の再選を支持する考えを示した。「首相でなければ再生可能エネルギー最優先が原則の国づくりの計画はできなかった」と述べた。
小泉氏は総裁選について「今まで進めてきた政策をもう一度伝える機会にしてほしい」と語った。新型コロナウイルス対策を巡り「首相が先手を打つ形で示したと映っていない。後手に回らない、方向性の見える決断を求める」と指摘した。
小泉環境相は、菅総理でなければできなかったことがある、だから菅総理の再選を支持すると極めてわかりやすい話をしている。
小泉環境相の所管に入るカーボンニュートラル以外にも、目玉政策のデジタル庁創設、携帯電話料金引き下げ、今は実施に向けて経過措置になっているが不妊治療への保険適用等、菅総理には多くの業績があるのは確かだ。
この業績を掲げて総裁選に出馬することは、十分に可能だったはずだ。しかし、だ。業績を強調していながら、矛盾する「助言」を菅総理にしていたのが小泉環境相なのだ。
一体なにがしたかった?目立ちたかっただけ?
連日官邸で菅総理と会談を重ねた小泉環境相。その小泉環境相は、菅総理の決断の舞台裏を次のように語った。
小泉氏はこれまで菅総理の再選支持を明言し、連日1対1で会談していましたが、「現職の総理総裁が総裁選に出てぼろぼろになっては正当に評価されない」「総理にあらゆる選択肢を含めてご意見をした」などと語りました。
また、自身の今後の対応については、「菅総理とやってきたことがしっかり評価されるようにやっていきたい」とのみ答えました。
小泉氏は最後まで菅総理を支える存在で、「こんなに仕事をした政権が正当な評価を受けていない」と時折涙を見せながら悔しそうに語りました。
「こんなに仕事をした政権が正当な評価を受けていない」とする小泉環境相だが、その一方で「あらゆる選択肢を含めてご意見をした」とも語っている。
小泉環境相は、忠臣のようなそぶりをしていながら、菅総理が退陣を決意する引き金を引いたのだ。明らかに小泉環境相は、言っていることが矛盾している。業績を訴える機会を自ら潰しているのだ。そして菅総理が口下手なら小泉自身がもっと前から総理の業績を説明すればよかっただけだ。しかしそれはしなかった。
今回の菅総理の退陣では、小泉環境相は、見事に「相談役」のような印象を国民に与えた。しかし、よくよく小泉環境相の言っていることを聞けば、その発言がおかしいことに気が付く。
小泉環境相は、うまく立ち回ったと思っていそうだが、今回の内幕の暴露は小泉環境相の評価を更に下げただけだ。