河野行革相、高齢者向けの3回目接種に言及 → その前に11月以降の供給スケジュールを明らかにするべきでは???
総裁選に出馬している河野行革相。河野行革相が実績として自画自賛したのがワクチン行政だ。しかし、だ。菅総理の強い意志で進んだワクチン接種を、自らの手柄にしようとするかのような発言をした河野行革相には、多くの批判が集まった。
ワクチン行政が手柄と思っているのは、ワクチンが国民にとって一番わかりやすい実績だからに他ならない。
そして国民ウケを狙ったのか、河野行革相は国民の関心が高い3回目の接種について言及した。
しかし、だ。河野行革相の3回目のワクチン接種の見通しを示したが、11月以降のワクチン供給スケジュールが明らかにされていないのだ。
現場には自治体からの通知文が出され、混乱が生じている。河野行革相、ワクチン行政を担う閣僚であるなら、菅総理と同様に新型コロナ対策に専念するべきだった。
3回目のワクチン接種時期に言及した河野行革相
ぱっと思いつく実績が実は見当たらない河野行革相。イメージ先行なのである。その河野行革相は、国民の関心が高いワクチンの3回目の接種について言及した。
ワクチンの3回目の接種について、河野規制改革担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、先行接種の対象となった医療従事者は年内から、高齢者は年明けから、それぞれ開始することになるという見通しを示しました。
この中で、河野規制改革担当大臣は、厚生労働省が新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を行う方針を決めたことに関連して「厚生労働省の分科会では、2回接種完了からおおむね8か月以上という議論がなされていると承知している」と述べました。
我国で先行接種としてワクチンを打った医療従事者と高齢者から順次3回目の接種を行っていくというのだ。
各国のワクチン接種状況を見ても、3回目の接種を実施している国もある。3回目の接種の見通しを示せたことはよかった。
しかし、だ。河野行革相はご自身のイメージアップのために3回目の接種の事で頭がいっぱいのようだが、現場が今抱えている問題の解決を優先してもらいたい。
供給見通しが不明なファイザー製ワクチン
河野行革相はワクチンの供給スケジュールを示すのも重要な役割の1つだ。しかし、だ。大阪市が通知分を出し告知していることがある。
大阪市新型コロナウイルスワクチン接種推進監から医療機関の長あてになっており、通知文では、国からのワクチン供給について、「接種対象人口の8割が2回目接種に必要な量の配送が完了することから10月上旬を以て一旦終了となる予定です」と告知している。
留意点として、ワクチンの配送は10月で終了し、国からの追加供給がない限り、11月以降の配送はないとして、10月の上限数の範囲内で2回目接種分を確保するよう呼びかけた。また、10月配送のワクチンの消費期限は12月末だとして、計画的な発注を求めた。国から追加供給があったときは、別途お知らせするともしている。
11月以降の供給見通しが示されていないから、「一旦終了予定」だと言うのだ。なぜこのような通知文を出す必要性があったのか。次のような説明がある。
通知文について、大阪市保健所の感染症対策課は9月21日、J-CASTニュースの取材に次のように説明した。
「10月の最終週までワクチン供給がありますが、11月以降の配送について、国から供給見込みが通知されていません。各医療機関が安定供給だと思い込んで、どんどん接種の予約を入れると困ることになります。医療機関に迷惑がかからないようにと、通知文を出しました」
つまり、混乱を避ける為に、大阪市が自主的に通知文を出したのだ。国が11月以降の供給スケジュールを示さないからこういう事態になるのだ。
河野行革相は、ワクチン行政に自信を持っていたはずだ。しかし実際は、供給スケジュールを発表しないことによって現場は混乱している。
河野行革相には、菅総理が新型コロナ対策に専念するのと同様に、ワクチン行政に専念してもらいたかった。総裁はまだ早かったことは最早明らかだ。