河野行革相「次の選挙でそういう議員を落とすしかない」と過去に同じ自民党議員を攻撃していた → 強権で敵対する人は排除??
メディアからの人気が高かった河野行革相。総裁選への出馬を表明して以降、粗が目立ち始めてその人気は大きく翳りが見えている。
週刊文春によって明らかにされたパワハラ疑惑を含めた様々な情報により、出馬表明前に抱いていた河野行革相へのイメージは大きく変わってしまった。
そんな今や不人気と言われても仕方ない河野行革相だが、不安なことはまだまだある。自身の考えに合わない場合には徹底して口撃していた過去があるのだ。
コロナ禍で苦しんでいる国民は数多いる。今の時代に求められる政治家は、国民の声を聞く政治家だ。
身内の自民党議員でも、意見が合わなければ口撃対象
河野行革相が総裁選に出馬するにあたって、注目されているのが原発への対応だ。原発をめぐって河野行革相は閣僚になる前は、「脱原発」を掲げ注目を集めていた。
しかし、だ。「脱原発」を掲げるのは構わないが、河野行革相自身の意見に合わない人は、誰であれ口撃していたのだ。
河野氏の代名詞となった原発政策批判は、2011年に東日本大震災が発生する前から取り組んでいたライフワークだ。
だが、これが党内で嫌われる原因になる。原発推進派を厳しく批判していた河野氏は、身内の自民党の政治家も容赦なく攻撃したからだ。
11年5月には、朝日新聞のインタビューで甘利明衆院議員(現・党税調会長)を批判。「次の選挙でそういう議員を落とすしかない」とまで言い放った。
意見に多様性はあってしかるべきだ。それが民主主義国家として証拠でもある。だが河野行革相は、意見が違う相手について「選挙で落とすしかない」とまるで独裁国家の暴君のような言い方だ。
当然、口撃の対象にされた甘利氏も、国民の代表者として国会の場にいるのだ。異なる意見を尊重しない姿勢に多様性の欠片すら感じることが出来ない。
自民党所属、いわば身内の国会議員に対してこのような振る舞いをする河野行革相。当然のことながら官僚からも危惧する声が上がっている。
全く聞く耳を持たない河野行革相。進む道は独裁?
河野行革相の特徴として語られることが多い「突破力」という表現。よく言えば突破力だが、悪く言えば、ただの暴君だ。
河野行革相の行動を見てきた官僚は、河野行革相の問題点を次のように語っている。
官僚への当たりも強い。最近も「週刊文春」が、河野氏がオンライン会議で資源エネルギー庁の幹部職員に対し「日本語わかる奴出せよ」などと高圧的に迫った一件を「パワハラの疑い」と報じた。ある経産官僚が語る。
「河野さんは強引で人の話を聞かずにああいう物言いをするから嫌われている。官僚の言うことを何でも聞く必要はないが、聞く耳を持たないと、安倍前首相や菅首相のように周りを自分のブレーンで固め、もっと官邸主導が強まるのではないか」
官僚からは「聞く耳を持たない」と評価されている河野行革相。もちろんすべて官僚の助言を聞く必要はないが、あまりに無視していると、それはただの独裁、暴君でしかない。
しかるべき国家観があり、それに向けて改革を行っていくのであれば、期待はできる。だが、総裁選に関係して討論会に臨んでいる河野行革相からは、確固たる国家観が伝わってこない。
その場その場で、パッチワーク的な改革を行われても行政が混乱するだけだ。
河野行革相に国家観を定めた上で、総裁選に立候補してもらいたかった。残念ながら、今、国が、そして国民が求めている政治家は、河野行革相ではない。このことだけははっきりしてしまった。