【立民代表選】泉氏⇒路線修正 逢坂氏と西村氏⇒路線継承




 立憲民主党代表選に、旧国民民主党出身の泉健太政調会長(47)と、リベラル系グループの逢坂誠二元首相補佐官(62)が立候補を表明し、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)も意欲を示した。

共産党との共闘を進めた枝野幸男前代表の路線を継承するか、修正するかが争点だ。

立民は衆参計140人。泉氏は中道路線を志向する旧国民系の「新政権研究会」(約20人)を率いる。逢坂氏は党内最大で枝野氏が顧問を務める「サンクチュアリ」(27人)に所属。西村氏は菅直人元首相を中心とする「国のかたち研究会」(16人)のメンバーだ。

泉氏は17日の記者会見で「わが党の負のイメージを転換しなければならない」と強調。政権との対決姿勢を鮮明にした枝野氏との違いを意識し、「是々非々の姿勢を打ち出し、改革イメージを育てたい」と路線修正を訴えた。

立民内では、枝野氏によるトップダウン型の党運営や共産党との「閣外協力」方針に、不満が出ていた。泉氏はその受け皿となることを目指しつつ、40代の若さを武器に、世代交代を求める声も追い風にしたい考え。ただ、リベラル系には「党内対立が激化して分裂しかねない」と警戒する向きもある。

これに対し、逢坂氏は会見で「一日も早い原発ゼロ、改ざんを許さない公文書管理の構築に力を注ぎたい」と述べ、枝野氏が掲げた主要政策を踏襲する考えを示した。旧立民の中核を担ったサンクチュアリは、支持団体・連合の組織内候補が多く所属し、党員票にも一定の影響力がある。

グループ内では、小川淳也元総務政務官(50)も立候補を目指すが、旧希望の党に所属していたことを疑問視する意見も根強く、リベラル色のより強い逢坂氏に白羽の矢が立った。旧立民の政調会長を務め、北海道ニセコ町長として行政経験もある一方、57歳の枝野氏より年上で「刷新感」には乏しい。

西村氏も枝野氏の路線を継承する意向を示す。会見では「自公政権に対峙(たいじ)していく」と主張。その上で「党が目指す社会像は変える必要がない」と明言した。

野党第1党の党首選に女性が出馬するのは、2016年の旧民進党代表選の蓮舫氏以来。党の多様性をアピールする狙いから、グループを問わず期待の声が上がるが、これまで党幹部の経験はなく、支持層が逢坂氏と重なるのが懸念材料だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0e83590ef5089bd1366a6b4de746b390c49ccc59

記事の通りなら、泉氏なら枝野路線を修正、逢坂氏と西村氏なら路線継承ということになる。

枝野路線というが、政権との対決姿勢よりも一番関心が高いのは、共産党との付き合いを今後どうするのかではないだろうか。支持母体の連合はNOを突き付けている。

泉氏は共闘とは距離を置き、逢坂氏と西村氏はこれについても継承すると読売新聞は報じた。

 立憲民主党代表選(30日投開票)は19日、告示される。17日に出馬表明した3氏のうち、旧立民出身の逢坂誠二・元総務政務官(62)と西村智奈美・元厚生労働副大臣(54)が共産党との共闘を進めた枝野幸男・前代表の路線を継承する考えを示したのに対し、旧国民民主党出身の泉健太政調会長(47)は見直しに言及した。

「与野党1対1の構図を作ることは非常に大事なポイントだ。特定の政党を排除することでは実現しない」

党内最大グループ「サンクチュアリ」(27人)の支持を受ける逢坂氏は記者会見で、来年夏の参院選を見据えて、共産党との共闘の必要性を強調した。西村氏も、所属する党内グループ「国のかたち研究会」(16人)を率いる菅直人元首相らと記者会見に臨み、「(参院選の)1人区では野党候補を一本化することが必要だ」と主張した。

これに対し、泉氏は、自らのグループ「新政権研究会」(22人)に加わる旧国民出身議員らとともに記者会見し、「期待される支持層を獲得する必要がある。党の自立再生に最優先に取り組み、選挙協力のあり方はその後各党と協議する」と述べ、共闘と距離を置く姿勢を示した。

党運営のあり方を巡っては、泉氏が「我が党が背負っている負のイメージを前向きなものに転換しなくてはならない」と述べ、枝野氏が進めてきた、政権への対決路線の修正を訴えた。これに対し、逢坂氏は「イメージ刷新だけでは今の党の状況は変わらない」と述べ、西村氏も「自公政権に対峙(たいじ)していく」と主張し、温度差を見せた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/044927a517c936777811944ed6df630ebf8ca0a3

この野党共闘については、枝野氏と志位氏に若干ずれがあった。野党共闘について主張する志位氏に対し、枝野氏は「『野党共闘』という言葉は一度も使っていない」「『野党連携』という言葉を使ってきた」と主張する。

枝野幸男前代表「違う選択肢はなかった」「野党共闘という言葉は一度も使っていない」「今の選挙制度から必然的に求められていた」「想定外に早く野党第一党になってしまい政権の選択肢を示さざるを得なくなった」

2015年夏の平和安全法制・2016年夏の参院選以降「枝野幸男幹事長・岡田克也代表」らが一貫して「野党調整」「一本化」という言葉を使い、「野党共闘」という言葉を使わないことを組織で決め、今回の衆院選で公認候補を含めて統一されていたのに、マスコミで「野党共闘」という表現が使われたことについて。枝野さんは「ご承知の通り、一貫して私は野党連携という言葉を使ってまいりました。この言葉の使い方にとどまらず、他の野党との関係については、かなり緻密に言葉を使い緻密に言葉を使い進めてきたにも拘わらず、有権者のみなさんにきちっと伝わらなかった客観的事実はある」と話しました。

https://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/57dfa9a89dcb1b7d8376c44ab016974e

これには立憲民主党と共産党の支持者も気になっているのではないだろうか。

新代表はこの認識の違いをはっきりさせ、今後どういう関係を共産党と築くのかを明確に示す必要があるだろう。







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