池上彰氏、夫婦別姓「中韓は「一周遅れのトップランナー」日本はそれより遅れている」
プレジデントオンラインがジャーナリストの池上彰氏の「池上彰『これが日本の正体! 池上彰への42の質問』(大和書房)」の一部を再編集した記事を配信し、夫婦別姓や同性婚について語られていた。
海外ではほとんどの国が夫婦別姓を認め、結婚時に姓を選択できるようになっている。さらには「同性婚」を認める国も増えている。一方、日本はどちらについても議論すら進んでいない。ジャーナリストの池上彰さんは「夫婦別姓は中国や韓国でも認められている。このままでは日本は世界から取り残されてしまう」という――。
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■中国や韓国は「一周遅れのトップランナー」
海外ではほとんどの国が夫婦別姓を認め、結婚時に姓を選択できるようになっています。欧米にはファーストネーム(名)とラストネーム(姓)の間にミドルネームをつける習慣があります。ミドルネームは洗礼名や祖先の名前が多いのですが、女性の場合旧姓をミドルネームとして残すこともできます。現在は別姓が認められているため、夫の姓か自分の姓か、あるいはミドルネームとして両方を名乗ることが可能になっています。
アジアでは、中国や韓国が夫婦別姓になっています。しかしこれは、女性の立場を考えて導入された制度ではありません。どちらも歴史的に「男の家」制度が顕著だった国で、女性は結婚しても「男の家」の戸籍に入れてもらえなかったんですね。女性が家系に連なることを拒まれた結果夫婦別姓となり、そのまま現在の制度になっています。
日本に先んじているようにも見えますが、私に言わせれば「一周遅れのトップランナー」です。ただそれでも、この問題において、日本より前にいることは間違いないでしょう。
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■「家系を絶やさない」家制度のもとの結婚
同性婚も日本では夫婦別姓と同様に、「家制度」が尾を引いているといえるでしょう。結婚は親が決めるものであり、家系を絶やさないために男女がするもの。そしてここにはLGBTQに対する大きな偏見と差別が存在していました。
戦後になり、憲法によって自由な結婚が保障されるようになりました。日本国憲法第24条は「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」とあります。従来の解釈では、「両性」とは男性と女性のことであるから、男女同士以外の結婚は認められないということになっています。
近年、世界的にLGBTQなどのセクシャルマイノリティの人権を守る運動が高まり、日本の憲法学者の間でも、議論されるようになっています。
憲法学者の木村草太氏は、この条文は親の同意などが求められた旧民法に対し、両当事者の意思を尊重する意味で「両性」という言葉を用いたのであって、同性婚を禁止したものではないと述べています。本人同士で結婚を決めていいんだよ、という趣旨でできた条文なんだから、「両性」は男同士でも女同士でもいい。そういう解釈は可能だということです。
一方で、「両性」はあくまでも男と女であるから、同性婚を認めるには、憲法を変えなくてはならない、という学者もいます。
以下略 全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac708229d660b0e81a3b7644261f1d53f94211ee?page=1
何でもかんでも海外に追従しろというのは違うのではないか。家族というものの価値観は国によって異なっても何らおかしいものではない。それと同じく海外はこうだからというのは夫婦別姓には関係がない。
中国や韓国が「一周遅れのトップランナーであるが日本より前にいる」というが価値観の問題に前も後ろもない。むしろ、価値観を守る為なら遅れてると思われてもいっこうにかまわない。
池上氏には、夫婦別姓について、誰が強く求めているのかをジャーナリストなら調査をしてほしいくらいだ。例えば日本人が夫婦別姓を望んでいるのか?在日や帰化した人などが先頭に立って声を上げているのか?で判断は変わってくる。本当に多くの日本人が必要と感じ求めているのならば検討すべきだが、海外の価値観を日本に持ち込み押し付けようとしているのならば検討に値しないと思う。
同性婚についても、両性と謳われている以上、同性婚を認めるには、憲法を変えなくてはならないと私も思う。