自民外交部「韓国警察庁長による竹島不法上陸事案に関する非難決議」を林外相に申し入れ
ヒゲ隊長こと自民・佐藤正久正久参議院議員が「韓国警察庁長による竹島不法上陸事案に関する非難決議」を林外相に申し入れした。
自民党の領土に関する特別委員会、外交部会、外交調査会合同での「韓国警察庁長による竹島不法上陸事案に関する非難決議」を、林外務大臣に申し入れを行いました。佐藤も外交部会長として参加。
我が国の主権に対する明白な挑戦を認めてはならない。 pic.twitter.com/7ZsQzBgQiz— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) November 26, 2021
林外相は韓国警察庁長官の竹島上陸について「到底受け入れられなかった」と非難している一方で「健全な関係に戻すべく、適切な対応を求めたい」とも述べていた。
林外務大臣は25日、就任後初めて報道各社とのインタビューに応じ、日韓関係について「このまま放置する事はできない」と語りました。
林芳正外相
「日韓関係は旧朝鮮半島出身労働者問題、また慰安婦問題などにより、非常に厳しい状況にあるわけですが、このまま放置することはできないと」先週行われた日米韓の次官協議では、日韓の対立の末、共同記者会見が中止となり、北朝鮮をにらんだ連携に影を落とす形となりました。
これについて、25日、林大臣は、協議の直前に韓国の警察トップが竹島を訪問した事が「到底受け入れられなかった」と述べ、韓国側を非難しました。その上で、林大臣は「日韓関係は非常に厳しい状況だが、このまま放置する事はできない」と語りました。さらに韓国側に対して「健全な関係に戻すべく、適切な対応を求めたい」との考えを明らかにしました。また、岸田総理との外交面での役割分担について、「まさに政府一体であり、総理とともに、しっかりとやっていきたい」と意欲を示しました。
これに対し、佐藤議員は「放置できないからと言って、日本側から擦り寄るとか、落とし所を見つける等の悪弊を繰り返してはいけない。将来に禍根を残す。」とツイッターに投稿。
【一方的に今般の問題の原因を作ったのは韓国側→林外相「厳しい日韓関係 このまま放置できない」 】
放置できないからと言って、日本側から擦り寄るとか、落とし所を見つける等の悪弊を繰り返してはいけない。将来に禍根を残す。
問題解決の責任は韓国側との基本認識が大事 https://t.co/xZ37vkAHPz— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) November 25, 2021
関係改善ありきで韓国に対すると、強く非難できないのが日本だ。様々な制裁カードを手に持ちつつ何一つ切れないのもそれがあるのではないだろうか。米国の関与も関係していると思われるが、日本としてはあらゆる韓国の蛮行を改めさせ、そのうえで関係改善と言う言葉が浮上してくるのだと思う。その点で佐藤議員の指摘は全くその通りだ。
また、佐藤議員は、林外相に中国の王毅外相が訪中の招待をしたことをテレビで明かしたことについて「前のめり感が出ている。外交部会に所属する多くの議員の意見とも違う」と指摘。訪中が実現すれば「このタイミングで外相が訪中すれば、国際社会に間違ったメッセージを送ることになる」と警告している。
自民党の佐藤正久外交部会長は27日のBSテレ東番組で、林芳正外相が中国の王毅国務委員兼外相から訪中の招待があったとテレビ番組で明らかにしたことに苦言を呈した。「前のめり感が出ている。外交部会に所属する多くの議員の意見とも違う」と述べた。
国際社会で北京冬季五輪の「外交ボイコット」が取り沙汰されているとして「このタイミングで外相が訪中すれば、国際社会に間違ったメッセージを送ることになる」と強調した。
日本が北京冬季五輪に派遣するのは、日本オリンピック委員会会長やスポーツ庁長官が望ましいと指摘。「米国などにも閣僚や政治家を送っていないと言える」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30f51e523374c96f175b7652d14dee77e63bc3b6
ことの発端は先も紹介したように林外相は番組で「訪中の招請を受けたので調整していこうということになっている」と明らかにしたことだ。これには自民党内からも懸念の声が高まり、林外相はその後「現時点でまだ何ら決まっていない」と述べ、松野官房長官も「調整も行っていない」と火消しに走ったような発言をした。(参考)
一方で小野寺五典元防衛相は、「訪中するならしっかりと抗議を」と訪中するならするでしっかりと領海侵犯や人権問題に対して抗議をする事を求めた。
先日、中国測量艦が日本の領海侵犯。中ロ軍共同で日本周辺を飛行、航行し、中国の覇権主義が直接日本に。また人権弾圧を問題視した欧米は北京五輪外交ボイコットを検討中。訪中するならしっかりと抗議を。中国や国際社会に間違ったメッセージを送る事にならないよう願います。https://t.co/HqEGNpC4Io
— 小野寺 五典 (@itsunori510) November 23, 2021
これもその通りだ。招かれたからと言って、何一つ懸念を伝えないようでは「やっぱり親中ではないか」という印象を強めてしまう。招待をきっぱりと断るのが一番だが。