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自民・高市政調会長、南アフリカなどで見つかった新たな変異株について「水際強化の対象国拡大、経由地のチェックを」




新型コロナウイルスの新たな変異株が南アフリカなどで見つかったことを受け、政府は南アフリカなどの6カ国を対象に水際対策を強化すると発表した。

しかし、自民党の高市早苗政調会長が「アフリカの数カ国に限定していては駄目だ」と述べ、対象国を拡大すべきだと訴えた。

 自民党の高市早苗政調会長は27日、神戸市内で講演し、新型コロナウイルスの新たな変異株確認を受け、政府が南アフリカなど6カ国の水際対策を強化したことに関し、「アフリカの数カ国に限定していては駄目だ」と述べ、対象国を拡大すべきだと強調した。高市氏は「経由地のチェックを政府は根性を入れてやってほしい」と求めた。

同党の佐藤正久外交部会長もBSテレ東番組で「この6カ国だけでは防げない。広げて様子を見ないと」と語った。佐藤氏は29日の外交部会で新変異株の問題を議題として取り上げる考えも示した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021112700311&

岸田総理は先の6ヶ国に加え、モザンビーク、マラウイ、ザンビアのアフリカ3カ国を加えたことを表明。

 岸田文雄首相は27日、新型コロナウイルスの新たな変異株を受けた水際対策の強化について、モザンビーク、マラウイ、ザンビアのアフリカ3カ国を加え、9カ国にすると発表した。28日午前0時の帰国・入国から適用する。

首相は「政府としても強い危機感を持って臨んでいる。水際対策をしっかり行っていきたい」と強調した。視察先の東京都武蔵野市で記者団の質問に答えた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021112700391&g=pol

政府はこの変異株が今後どのように分布していくかしっかりと注視し、水際対策を強化して欲しい。

この新たな変異株についてBBC報じていた。

南アフリカで、新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたと、専門家らが25日に発表した。ヒトの免疫反応を回避する特性を持つ恐れがあるとして、懸念が高まっている。

今回発見された新型ウイルスの変異株は、これまでで最も激しい変異がみられ、ある科学者は「恐ろしい」と語った。また、別の科学者は私に、「これまでに見た中で最悪の変異株」だと述べた。

新たな変異株への感染は初期段階にあり、症例のほとんどは南アフリカの1つの州に集中している。ただ、感染が広がっている可能性も示唆されている。

この変異株がどれくらいの速さで拡散するのかや、ワクチン接種で獲得した防御機能の一部を回避する能力がどれくらいあるのか、そして我々は何をすべきなのかといった疑問が浮上している。

多くの憶測が飛び交っているが、明確な答えはほとんどない。

分かっていること
南アフリカで検出された変異株は「B.1.1.529」と呼ばれる。世界保健機関(WHO)は26日にも、ギリシャ文字を使用した名称を付ける。WHOはこれまでにも、イギリスで最初に特定された「B.1.1.7」系統を「アルファ」、インドの「B.1.617.2」系統を「デルタ」などと名付けている。

変異株「B.1.1.529」には信じられないほど激しい変異がみられる。南アフリカの感染症流行対応・イノベーション・センターの局長、トゥーリオ・デオリヴェイラ教授は、「特異な変異の集まり」がみられるとし、これまでに流行したほかの変異株とは「非常に異なる」と述べた。

「この変異株に我々は驚かされた。予想していたよりも大きな進化を遂げ、はるかに多くの変異が起きている」

デオリヴェイラ教授は記者団への説明で、全体で50の変異があり、そのうち30以上の変異がスパイクたんぱく質にみられたと説明した。ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質には人体の細胞に入り込むカギの役割があり、現在開発されているほとんどの新型ウイルスワクチンはこのスパイクたんぱく質を標的としている。

さらに、受容体結合ドメイン(RBD、スパイクタンパク質の中で、人体の細胞の表面に最初に触れる部分)を見てみると、世界中に広まったデルタ株では2つしかなかった変異が10も確認された。

これだけの変異があるということは、ウイルスを撃退できなかった1人の感染者から発生したものである可能性が高い。

変異の数が多いからといって、必ずしも悪い状況だというわけではない。これらの変異が実際にどういう働きをするのかを知ることが重要だ。

ただ、懸念すべきなのは、この変異株が中国・武漢で発生した最初の新型ウイルスとは根本的に異なるという点だ。つまり、従来株を用いて開発された新型ウイルスワクチンが、新たな変異株にはそれほど効かない可能性がある。

これらの変異の中には、これまでの変異株で確認されたものもあるため、どんな働きをするのかある程度の洞察が可能だ。

例えば、N501Yと呼ばれる変異では、新型ウイルスが広がりやすくなるとみられる。ほかにも、抗体がウイルスを認識しづらくなり、ワクチンが効きにくくなる可能性のある変異や、全く新しい変異もある。

南アフリカのクワズール・ナタール大学のリチャード・レッセルズ教授は、「このウイルスは感染力が強まり、ヒトからヒトへ感染を広める能力が高まっているだけでなく、免疫システムの一部を回避できるのではないかと懸念している」と述べた。

これまでにも、恐ろしいとされた変異株が、実際にはそうでもなかったという例は数多くある。今年の初めには、免疫システムを回避できるベータ株が最も懸念されていた。しかし最終的に世界を席巻したのは、より速いスピードで拡散するデルタ株だった。

英ケンブリッジ大学のラヴィ・グプタ教授は、「ベータ株には免疫系を回避する能力しかなかった。デルタ株の場合は感染力と、若干の免疫回避能力があった。今回見つかった変異株はその両方の特性を、高いレベルで備えている可能性がある」と述べた。

どこまで広がっているのか
実験室での科学研究はより明確な情報を与えてくれるが、現実世界での新型ウイルスの状況をモニタリングすることで、より早く答えを得られることになる。

はっきりと結論を出すには時期尚早だが、すでに不安を引き起こしている兆候は複数ある。

南アフリカで検出された変異株への感染は、同国ハウテン州では77件、ボツワナでは4件、香港では1件確認されている。香港のケースは南アフリカからの旅行者から検出されたという。

この変異株がさらに広範囲に広がっていることを示すサインもある。

この変異株は、標準的な検査では特異な結果(S遺伝子のドロップアウトと呼ばれる)が出るとみられることから、標準検査を使えば完全な遺伝子解析を行わなくても変異株の追跡が可能だ。

ハウテン州の症例の90%が新たな変異株によるものである可能性があり、南アフリカの「ほとんどの州にすでに存在している可能性がある」とみられる。

しかしこれだけでは、デルタ株よりも早いスピードで広がるのかや、より重症化の恐れがあるのか、予防接種で獲得した免疫をどの程度回避するのかといったことは分からない。

南アフリカではワクチン接種を完了した人が24%にとどまっている。この変異株が、接種率がはるかに高い国でどれくらい広がるのかも分からない。

我々は十分な知識がない中、大きな懸念を抱かせる変異株に直面している。この変異株を注視し、いつ何をすべきかを問い続ける必要がある。全ての答えが出るまで待っていられるとは限らない。それが、このパンデミックで得た教訓だ。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-59413580

この変異株が日本に上陸しないよう食い止めるには水際対策しかない。より強い水際対策の強化を求める。







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