林外相、就任一ヶ月でも韓国外相との会談の予定なし 外務省幹部も「韓国は当分ない」と断言
林外相が、外相就任後これまで約15カ国の外相と電話などで協議をしたが、韓国外相とは会談する見通しすら立っていないと時事通信が報じた。
外務省幹部によると「韓国は当分ない」と断言したようだ。
林芳正外相が就任してから10日で1カ月を迎える。各国外相とあいさつを兼ねた電話会談を重ねるが、韓国の鄭義溶外相とは見通しが立っていない。韓国警察幹部の竹島上陸に日本側が反発、対話ムードがしぼんでいるためだ。文在寅大統領の任期が来年5月に迫る中、日韓関係は一段と冷え込んでいる。
林氏は、11月13日のブリンケン米国務長官を手始めに、これまで約15カ国の外相と電話やテレビ会議システムで協議。来日したパラグアイの外相らと対面でも会談した。
ただ、この中に韓国は含まれておらず、外務省幹部は「韓国は当分ない」と断言する。岸田文雄首相が10月4日の就任から約10日後に文氏と電話会談したのと比べても、動きの鈍さは明白だ。
背景には、韓国の金昌龍警察庁長官による11月16日の島根県・竹島(韓国名・独島)への上陸がある。直後に開かれた米ワシントンでの日米韓3カ国次官協議は、この余波で共同記者会見が見送られた。北朝鮮や中国を念頭に3カ国の結束を示すはずだっただけに、日本外務省内では「タイミングが最悪だ」との不満が渦巻いた。
林氏は当初、日程が整えば韓国とも電話会談を行う方針だったが、竹島上陸の影響で調整すら行われない状況に陥ったという。元徴用工、慰安婦問題などの懸案を協議する事務レベル対話は継続しており、日韓外交筋は「韓国側がやりたいと言えば検討する」と話すが、早期実現の機運は乏しいままだ。
韓国警察庁長官が竹島に上陸したことにより、日米韓次官級協議で、当初予定されていた共同会見を、日本がキャンセルし中止になった。
茂木前外相も韓国外相との初会談では、議論したことがことごとく平行線だったと報じられた。
イギリスを訪問中の茂木外務大臣は韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相と初めて会談しましたが、慰安婦問題など様々な懸案を巡って議論は平行線を辿りました。
茂木大臣は5日午前に鄭外相と約20分間、会談しました。
日韓両政府の発表によりますと、会談で茂木大臣は日本政府に賠償を命じた慰安婦訴訟の問題を巡り、韓国側が適切な対応を取るよう強く求めました。
これに対し、鄭外相は「日本側の正しい歴史認識がない限り問題は解決できない」と主張し、平行線に終わりました。
また、福島第一原発の処理水問題でも韓国側の歩み寄りはみられず、初めての会談は冷え込んだ日韓関係を色濃く反映した内容となりました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000215158.html
加えて、今回の竹島上陸だ。外務省も会談する価値すらないとの判断だろう。それでいいと思う。どうせ会ってもまた平行線で時間の無駄だ。何か約束しても次の政権でまた反故にされことも十分考えられる。
無理に関係改善をすればまた日本が譲歩することになる。それでは何も変わらない。日本としてはこれまでの対韓外交を貫けばいい。