米国が北京五輪の「外交ボイコット」を発表 中国「断固たる対抗措置をとる」
米国のサキ大統領報道官が北京五輪に選手は派遣するが政府要人などを派遣しない「外交ボイコット」を発表した。
中国政府による人権問題への対抗措置だ。
サキ米大統領報道官は6日の記者会見で、中国政府による新疆ウイグル自治区でのジェノサイド(集団虐殺)など人権侵害への対抗措置として、来年2月の北京冬季五輪に外交使節団を派遣しないと発表した。米選手団は参加する予定。
サキ氏は「中国の甚だしい人権侵害を考えれば、(五輪への対応を)通常通りにはできないというメッセージだ」と語った。これに先立ち中国は、外交ボイコットに米国が踏み切れば「対抗措置を取る」と報復を警告しており、米中対立がさらに深刻化するのは必至だ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021120700095&g=int
サキ氏は会見で「外交的、公的な代表を派遣すれば、新疆での実にひどい人権侵害と残虐行為にも関わらず、通常通り五輪に対応することになる。絶対にそんなことはできない」と強調。さらに、「バイデン大統領は(中国の)習(近平)国家主席に『人権のために立ち上がるのは米国人のDNAだ』と伝えた。米国は、中国や他の地域での人権を擁護するために今後も行動する」と述べた。
中国はコロナ対策を理由に「外国の賓客の招待は制限している」と予防線を張っていたが、米国が外交ボイコットをするのなら断固たる対抗措置を取ると牽制していた。
これに対して、中国外務省の報道官は6日、「アメリカの政治家が招待されてもいないのに外交的ボイコットをあおるのは、自意識過剰であり、大衆迎合で人気取りの行動だ」と批判しました。
さらに、米中の対話協力に影響を及ぼすことがないよう行動すべきだと指摘した上で、「もしアメリカが独断専行するならば、中国は必ず断固たる対抗措置をとる」と強調しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5b31cba9833088a111581e6bd93aff0c52059c9
中国がどのような「断固たる対抗措置」を取るのか見ものだ。