北京五輪の外交的ボイコットを発表したアメリカ政府!岸田総理は「国益の観点から判断」する姿勢!外交カードをギリギリまで持ち続け、中国を揺さぶり続ける岸田総理!!!
北京五輪の外交的ボイコットが、アメリカ政府から表明された。中国で深刻の一途を辿る人権問題を考慮すれば、当然の措置と言える。
そこで気になる我国の対応だが、岸田総理は「国益の観点から判断」と発言し、林外相は「自由・基本的人権の尊重、法の支配が重要」と語り、我国は中国を牽制し続ける構えだ。
アメリカが外交的ボイコットを表明したので、今後はアメリカ同様に外交的ボイコットを表明する国も増えるはずだ。
岸田総理がこのカードを早々に切らなかったのは、対中国外交で主導権を握る為に他ならない。外交において百戦錬磨の岸田総理がどのような策を打ち出すのか要注目だ。
アメリカが外交的ボイコットを表明!!
先月から頻りに報道されるようになった北京五輪の外交的ボイコット。ファイブアイズが検討しているということもあり、秒読み段階と思っていたが、遂にアメリカが外交的ボイコットを表明した。
アメリカ ホワイトハウス サキ報道官
「バイデン政権は、北京の冬季オリンピックとパラリンピックに外交的代表団を派遣しません」アメリカ・ホワイトハウスのサキ報道官は日本時間きょう未明、来年2月から行われる北京冬季オリンピックとパラリンピックに外交団を派遣しないと発表しました。「中国で続いている新疆ウイグル自治区でのジェノサイドと人道への罪、その他の人権侵害を受けて判断した」としています。選手は通常通り参加するということです。
また、同盟国に対しては、すでにアメリカの決定を説明していて、ほかの国も外交的ボイコットを行うかどうかは「それぞれの国の判断にゆだねる」としています。
アメリカの発表を受けて、北京五輪を開催する中国が意気消沈したことは想像に難くない。この外交的ボイコットについては、国際オリンピック委員会も「政治的決定を尊重する」との声明を発表した。(参考)
アメリカがボイコットを発表した今、注目されるのは我国の対応だ。しかし岸田総理は結論を急がずカードを持ち続け、中国を牽制し続ける姿勢を示している。
ブレない岸田総理と林外相!!!
岸田政権が誕生して以降、我国は中国に対して厳しい姿勢を示し続けてきた。そしてアメリカが外交的ボイコットを表明した今でもその姿勢に変化はない。
岸田総理大臣は7日午前、総理大臣官邸で記者団に対し「アメリカが北京オリンピック、パラリンピックを外交的にボイコットするということを発表したことを承知している。わが国の対応は、オリンピックの意義、さらには、わが国の外交にとっての意義などを総合的に勘案し、国益の観点からみずから判断していきたい。これがわが国の基本的な姿勢だ」と述べました。
(中略)
林大臣は「諸般の事情」に人権問題が含まれるのか記者団から問われ「自由、基本的人権の尊重、法の支配が、中国でも保障されることが重要だと考えていて、こうした日本の立場は、さまざまなレベルで中国側に直接、働きかけてきている。そういった指摘も含め判断する」と述べました。
岸田総理の今までの姿勢を見れば、中国に対して有効なカードを持ち続け、これからも牽制し続けるに違いない。
そして、林外相の「自由、基本的人権の尊重、法の支配が、中国でも保障されることが重要」という発言を聞けば、遅かれ早かれ、我国が取る対応は1つしかないことが良くわかる。
岸田総理が強い姿勢を示しているが、世間的に「親中」「媚中」と目されている鳩山元首相は驚きの発言をしている。
なんと鳩山元首相は、「価値観の違いを乗り越える」ことを訴えたのだ。そもそも人権問題への対応が、価値観の問題だそうだ。そんな解釈が許される訳がない。
親中媚中鳩山元首相の対応と岸田総理の対応を見比べれば、岸田総理が、中国をいかに牽制しているかが良くわかるはずだ。
岸田総理が一貫して厳しい姿勢を示してきた対中国外交。この姿勢を貫くことが国益に適うことは言うまでもない。