枝野幸男前代表「誤解で世の中を染められてしまった。どこまでが一致点なのか、もっと明確にすべきだった」
立憲民主党の枝野幸男前代表が衆院選を「誤解で世の中を染められてしまった。どこまでが一致点なのか、もっと明確にすべきだった」と振り返った。
立憲民主党の枝野幸男前代表が11日、神戸市内を訪れ、立民県連が来年2月に立ち上げる政治スクール「立憲アカデミー兵庫」のプレイベントで、党員ら約100人に講演した。
衆院選で敗北した責任を取って代表を辞任した枝野氏は「最大野党の党首を4年もやり、政権選択の構えまでつくることができた」と振り返る一方、泉健太代表率いる新執行部については「頑張ってほしいが、コメントしないのがマナー」と述べるにとどめた。
衆院選で躍進した日本維新の会については「もともと自民から分裂して生まれており、自民のような強い組織力に、第三極の看板を背負っていれば当然強い。そうした構造をまず理解する必要がある」と指摘。
また、選挙直前に共産党と結んだ「限定的な閣外からの協力」という合意に関し、「政権は一緒にしないという合意だったが、(政権を共にするという)誤解で世の中を染められてしまった。どこまでが一致点なのか、もっと明確にすべきだった」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7acab30097df93abe517bf316294d68f3a5a28f
誤解と言うが、政権選択選挙で共闘したのだから普通の国民は共産と連立を組むと想像するだろう。「限定的な閣外からの協力」が説明不足だったと述べているが、安住淳前国対委員長は「限定的に政策によって協力してもらうが、政権に入って何かやってもらうということでは、まったくない」と述べていた。
東京新聞でもこのように報じていた。
Q 立民と共産の「限定的な閣外協力」は。
A 立民と共産は9月、れいわ新選組、社民を加えた野党4党で「安全保障関連法の違憲部分の廃止」や「原発のない脱炭素社会の追求」など20項目の共通政策を衆院選で掲げて共闘する方針を確認しました。立民は、これらの政策を実現する範囲でのみ共産と協力する姿勢を明確にするため、「限定的」という文言を使っています。
つまり「政権(閣僚)には共産党を入れないが、共通する政策においては共産党には与党側に立ってもらうから選挙協力しよう」ということだろう。よくこんな立民に都合のいい合意を共産が呑んだと今更ながら思う。