安倍元首相が国際フォーラムで再び中国批判

安倍晋三元首相が国際フォーラムで再び中国を批判した。

「中国のように巨大な経済体が、軍事における冒険を追い求める場合、控えめに言っても自殺的になる」「中国に対しては、領土拡張を追い求めてはならないと強く言うべきだ。隣国を挑発したり、しばしば追い詰めたりする行いは控えるべきだと言うべきだ」と発言。

安倍晋三元首相は14日、台湾や米国、日本のシンクタンクなどが台北で開催した国際フォーラムでビデオ講演し、「中国のように巨大な経済体が、軍事における冒険を追い求める場合、控えめに言っても自殺的になる」と強調した。

台湾統一を目標に掲げ、軍事的威圧を強める中国を再び批判した。

安倍氏は、「中国に対しては、領土拡張を追い求めてはならないと強く言うべきだ。隣国を挑発したり、しばしば追い詰めたりする行いは控えるべきだと言うべきだ」と発言。台湾や沖縄県の尖閣諸島、南シナ海の周辺で軍事活動を活発化させている中国を強くけん制した。その上で、日米台などの民主主義陣営の結束を呼び掛けた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/835b0d66efbe1ec15a382986fbf5fa9b54a064a7

安倍氏は「台湾有事は日本有事」と発言した際に中国から罵詈雑言を浴びせられたが、今回の発言に対しても中国から批判がありそうだ。だが、国際的に訴え続けることも大事だ。

一方で、こちらも元首相の鳩山由紀夫元首相だが、安倍氏の発言に「中国を怒らせただけでなく米国も困惑している」「台湾すら怒っていると聞く」と述べていた。

　安倍元首相は１日、台湾で開かれたフォーラムにオンライン参加し講演。「台湾有事は日本有事。日米同盟の有事でもある」と述べ、台湾への圧力を強める中国をけん制した。

鳩山さんは４日にも安倍発言について「台湾有事は日本有事はその通りだが、その時いくら米軍が味方とは言え、日本はミサイル攻撃を受け壊滅の危機となる。台湾の独立派を抑えて台湾有事にさせないことが日本の生きる道である」と持論を展開し、ネット上で物議を醸した。

この日も再びこの話題を持ち出し、「安倍前総理の台湾有事は日本有事で日米同盟有事発言は中国を怒らせただけでなく米国を困惑させた」と指摘。その理由について「米国は台湾有事でも台湾を防衛する義務はないと言っているからだ」と解説した。

また「更に尖閣は日本領発言を繰り返す安倍氏に台湾すら怒っていると聞く。台湾すらもだ」とも続け、「こんな下手な外交をしたら日本は孤立するばかりだ」と危機感を募らせた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fbc8b15b6ce0ded01df3e350fb6074ee3a2cb922

米国が困惑していると言うが、バイデン大統領は、台湾が中国に攻撃された場合、米国には台湾を防衛する責務があると語っている。（参考）

オーストラリアのダットン国防相も米国が台湾防衛のために軍を投入した場合、同盟国である豪州がその軍事行動に参加しないことは「考えられない」と述べた。（参考）

いったいどこの誰が困惑しているのだろうか？

また、鳩山氏は安倍氏が尖閣は日本領と発言したことに台湾が怒っていると述べているが、鳩山氏は尖閣がどこの領土だと思っているのだろうか？尖閣を日本領と主張するなと言っているのだろうか？