韓国が台湾の閣僚に講演依頼しておきながら、当日朝にメールでキャンセル 台湾「失礼な行為に強烈な不満」
韓国が台湾のオードリー・タン氏をソウルで開かれる会合に招待して講演を予定しておきながら、中国と台湾の関係を理由に中止した。台湾側は「この失礼な行為について強烈な不満を表明した」と抗議したという。
台湾は21日、韓国が台湾の唐鳳(オードリー・タン、Audrey Tang)政務委員(閣僚)を会合に招待して講演を予定しながら、「両岸関係」を理由に中止したことを受けて、韓国に抗議したと発表した。
「両岸」は、外交では台湾海峡(Taiwan Strait)を挟む中国と台湾を指すことが多い。
台湾のデジタル政策を担当する唐氏は16日、首都ソウルで開かれた会合で講演する予定だったが、台湾外交部(外務省)によると、主催者は「両岸関係の各側面」を理由に講演を中止した。
同部報道官は、同部が駐台湾の韓国代表代理を呼び「この失礼な行為について強烈な不満を表明した」と述べた。
韓国は中国と国交を持ち、台湾とは正式な外交関係がない。韓国外務省報道官は「台湾と非公式な交流を深めていきたいという政府の立場に変わりはない」と説明した。
日本と同様に、韓国はアジアにおける欧米の主要な同盟国だが、台湾に対しては、日本ほど明確な支持を示していない。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は今月、米国などが表明した北京冬季五輪の外交ボイコットは検討していないと述べ、中国はこれを歓迎した。
文氏は、韓国は中国と円満な関係を築きたいとの考えを示し、朝鮮半島(Korean Peninsula)に平和をもたらすには、北朝鮮の最大の支援国である中国政府と協力する必要があると述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf48a4f4adf441d58f0589b744f01405bb576605
「両岸関係」とは「台湾海峡両岸関係」の略で、中台関係を指す。
中台の関係の悪化は今に始まった事ではない。当然、招待していた段階で中国から何らかのアクションが来るのは想定できたはず。
産経新聞は「中国が韓国に対し、外交圧力を加えた可能性がある」と報じた。
唐氏はバイデン米政権が今月上旬に初開催した「民主主義フォーラム」に台湾代表として参加し、オンライン講演を行った。台湾の大手紙記者は「ITの天才として注目されていた唐氏は最近、台湾の民主主義や自由などについて頻繁に発言しており、中国の逆鱗に触れたかもしれない」と指摘。その上で、「中国が韓国に対し、外交圧力を加えた可能性がある」と分析した。
https://www.sankei.com/article/20211221-FGYKVKBNMVOYTKISXSCCIUDWRA/
まずそう見るのが普通だろう。そうでなければこのような非礼は考えられない。
さらに、キャンセルの報告は開催日当日の朝でメールだったということだ。
韓国政府が今月16日のオンライン会議で講演を要請していた台湾のデジタル担当相オードリー・タン氏に対し、開催日の朝になって一転して出席をキャンセルするようメールで求めていたことがわかった。台湾外交部(外務省)は21日の定例会見で経緯を説明し、韓国側に抗議したことを明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f3ce864ddfb63f8e6f616e1caca192adfe698e7
外交ではこれが普通かどうかわからないが、我々の感覚からすると謝罪の言葉を添えて直接言うのが礼儀だと思うのだが、どうなのだろうか。閣僚に対してメール1本で済ます話じゃないと思うのだが。しかも、開催日当日の朝だというではないか。
台湾も韓国の約束なんてこんなものだと知っただろう。