習近平主席、香港立法会選について「成功を収めた」「良い制度」




中国の習近平国家主席が、親中派が議席をほぼ独占した香港立法会(議会)選挙について、「成功を収めた」と高く評価した産経新聞が報じた。

また、習主席は新選挙制度について「香港の長期の繁栄、安定を確実にするため制度の支えを提供した。良い制度だ」とも述べた。

中国の習近平国家主席は22日、香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官と北京で会談した。香港メディアによると、親中派が議席をほぼ独占した19日投開票の香港立法会(議会)選挙について、習氏は「成功を収めた」と高く評価した。昨年の香港国家安全維持法(国安法)施行後の香港統治に、習氏は自信を深めているとみられる。

中国主導で選挙制度の見直しが強行されてから初の大型選挙となった立法会選について、日米欧の先進7カ国(G7)外相は、選挙制度の民主主義的な要素が浸食されたとして「重大な懸念」を表明している。習氏は会談で、新選挙制度について「香港の長期の繁栄、安定を確実にするため制度の支えを提供した。良い制度だ」と強弁した。

習氏はまた、国安法により「暴力と混乱の収拾」が進められたと主張。林鄭氏と香港政府を「十分に肯定している」として働きを評価した。林鄭氏は、習氏に「感謝」を表明した。

行政長官は例年、北京を訪問し、中国指導部に香港の状況に関する定例報告を行っている。林鄭氏は同日、李克強首相とも会談して報告を行った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e6be25c6426d87142f7ca2359eed0703c362b952

「香港の長期の繁栄、安定を確実にするため」ではなく「香港に中国共産党の長期の繁栄、安定を確実にするため」の間違いではなかろうか。

これで、中国共産党は香港を意のままに操れることとなった。

英国在住の香港民主活動家は「この偽の選挙は茶番劇だ」と非難。

英国を拠点とする人権団体「香港ウオッチ」は19日、声明を発表し、民主派を排除する新選挙制度について「この偽の選挙は茶番劇だ」と非難。「(今回の選挙は)民主的な投票ではなく、何の正当性もないプロパガンダだ」との見解を示した。

香港国家安全維持法(国安法)違反の容疑で指名手配されている英国在住の香港民主活動家、サイモン・チェン氏は20日、産経新聞の取材に、香港立法会選について「香港の歴史の中で民主化が後退したという悲しい事実だ」と指摘。「この選挙が民主主義や自由の原則を掲げているとは到底思えない」と強調した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d3888a186c1e8b0f2d09e93ba152d571f06558e

ただ、我々の民主と中国の民主は全く別物だということを理解しなくてはいけない。中国の言う民主とは「人民民主主義独裁」の事を指す。言葉遊びみたいなものだが。だから習主席が「中国は民主主義国家だ」といってもあながち間違いではないのだ。

ただ、英中共同宣言で約束された2047年6月30までは、香港は我々の民主主義が保障されなければいけないのだ。中国はG7やEUが香港立法会選について言及するのは「内政干渉だ」と言うかもしれないが、そうではない。約束を守れという話なのだ。

習主席は「成功を収めた」と自賛しているが、これこそ盗人猛々しい話だ。







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