ワクチンが「50%しか効かない」中国だが西安の都市封鎖はどこまで効果的なのか?
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月31日放送)に外交評論家・内閣官房参与の宮家邦彦が出演。中国・西安の都市封鎖について語った。
7億人には効かない中国のワクチン?
東京とほぼ同じ人口1,300万人ほどの巨大な都市、西安。新型コロナの感染拡大で12月23日から都市封鎖を開始している。感染者の数は3週間で1千人を超えてきており、食糧不足など不満を訴える声が相次いでいるという。
宮家)それは置いておいて、ではなぜこんなにロックダウンをしなければいけないか。また勝手なことを言わせていただくと、いつも言うことなのですが、中国の王朝が倒れるときというのは、3つ条件があると。飢饉があって、疫病があって、邪教があれば、王朝は倒れるわけですよね。飢饉というのは経済危機です。邪教というのは法輪功とかキリスト教とかがあるわけです。
飯田)はい。
宮家)これ(新型コロナ)は疫病なのですよ。50%しか効かないワクチンを打っているということは半分以上の人が効くか効かないかわからないということで、どんどんどんどん感染が広がる。下手をするとこれが社会不安になる。ロックダウンをやれば当然のことながら物が流れなくなる。食糧不足になる。共産党の指導部はこれをいちばん恐れているんだろうと私は思います。ですから、その意味では必死でやってくれなければ困るし、それなりに頑張っているのだろうなとは思いますが、西安のような大きい都市でどこまで効果的なのか、それを考えただけでもゾッとしますよね。
飯田)これはやはり、オリンピック、パラリンピックを前にして、是が非でも抑えるという。
宮家)是が非でも抑える。でも西安を抑えても、北京ももう事実上ロックダウンとは言えないけれども、外交活動だってみな天津でやっているのですからね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/52f07f0a9f963afc33a4db0f21fba216b8e3d88d
そもそも、最初の武漢株にすら効いていたのかも怪しかったのに、新型に対応出来ているのかもさらに怪しいものだ。
中国共産党が発表する数字は、いつもの通り信用できるものではない。然しながら、北京を生かすためには、西安を犠牲にするという魂胆がみえみえだ。