TBSのバラエティ番組でのやらせが話題に 辛坊治郎氏「いまの視聴者は賢くなっていて『まあ、そうだろう』という受け止め方が大半では」
TBSのバラエティー番組でやらせ的な演出があったことが話題となっている。
ニュースサイト「文春オンライン」が9日、TBS系バラエティー番組「アイ・アム・冒険少年」に過剰な演出があったのではないかと報じたことについて、同局がこの日、日刊スポーツの取材に応じた。
同サイトでは、今月3日放送の特番で無人島から脱出する人気コーナー「脱出島」の演出を問題視した。タレントが脱出に使うイカダをスタッフも制作しているとの指摘に対して「イカダは、安全面や環境面を考慮して、専門家の指導の下、出演者とスタッフが一緒に作っております」と回答した。
出演者の1人である、あばれる君がイカダで脱出する際には、スタッフ船で引っ張ったり、スタッフの船に乗ったりしているとの指摘については「この日は、海が荒れていて、潮の流れも速い危険な場所があったため、船の専門家とも相談しながら、安全な場所にイカダを牽引することがありました。また、イカダや出演者に設置した小型カメラのバッテリーを交換するため、イカダの位置が流れでなるべく変わらないよう牽引も行っています。低体温症防止など出演者の安全管理のために、船に上がってもらい、体調のチェックを行いました。お答えしたように、海が荒れていて、潮の流れも速いことから、安全な場所へのイカダの牽引も行いました」と説明した。
番組の今後の放送について「影響はありません」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d675df744bc3c591e8cdccc6229197a3e03f9b5
この件について、キャスターの辛坊治郎氏が「いまの視聴者は賢くなっていて『まあ、そうだろう』という受け止め方が大半では」と、持論を述べた。
辛坊)まあそういうこともあるでしょう。テレビのバラエティでしょう。テレビのバラエティでこれ以上問題になるケースというのは、過去に小動物にテグスを付けて引っ張るとかです。動物虐待などの別のものが付随してくると社会的に大問題になりますが、いまのテレビの視聴者というのはある程度賢くなっていて、「まあ、そうだろう」という受け止め方が大半なのではないでしょうか。私などの感覚でいうと、「そうなのだか、残念だな」とは思いますけれども。私は、(脱出を)本気でやらせてくれれば結構頑張ると思いますけれどね。
増山さやかアナウンサー)手助けなしで。
中略
辛坊)そうですか。古くは「〇〇探検隊」と言って洞窟のなかに入って前人未踏の探検隊が……」と言うのですが、「いやいや、照明が仕込んであるでしょう」というようなものがありました。それから別の局で私が鮮明に覚えているのは、ヒッチハイクでロンドンまで行くというのがあったのですが、私はその前にバックパッカーをやっていたので国際情勢をよくわかっているわけです。その辿ったルートを見ていると、ここは絶対にヒッチハイクでは国際情勢的に無理、この区間は飛行機を継がないといけるはずがないということがわかるわけです。でもテレビのオンエア上はそこを曖昧にして全部ヒッチハイクで行ったような雰囲気になっていますけれども、少し事情がわかっている人は「そんなものはあり得ない」「ヒッチハイクで全部行けるわけがないだろう」「そんなタイミングよくゴールするわけがないだろう」という。皆さん、夢を失わせて申し訳ございませんが。
増山)それも含めてバラエティというか。
辛坊)所詮テレビのバラエティですから。「映画」だと思って見た方がいいですね。ちなみに私の太平洋横断にしても、実は日付変更線までは海上自衛隊に引っ張ってもらって、日付変更線を超えたところでアメリカ海軍の原子力空母に引っ張ってもらいましたから。
増山)ずっと引っ張ってもらって到着したのですよね。
辛坊)冗談ですが(笑) この企画であばれる君は過去10回も優勝していて絶対王者なのですか。他にもバラエティで「どう考えても裏で答えを教えているだろう」というものもあります。私などは長年やっていますから見えてきます。裏でクイズの答えなどで、例えば10週連続勝ち抜きみたいな人はそれが売りになっているときには、とにかく10週連続勝ち抜きするためにあの手この手というのはよくある話です。残念ながらテレビの「バラエティ」というのは。「報道」でそれをやり始めると問題なのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc258dfdf12e37bbea1197ac371f0488777de5a1
視聴者からすれば残念と感じるだろうが、辛坊氏が述べるように不可解なことはバラエティには多い。だが、あくまでもバラエティだから、あえて暴くというのもどうなのかと感じる。報道なら大問題だが。
ただ、この件で出演者に対してバッシングをしてほしくないからあえて記事にさせてもらった。そのような演出をするのは出演者ではなく局なので、批判の対象を出演者に向けないでほしい。あばれく君のツイッターを見ると、今回の件であばれる君を応援する声もあるが、非難する声も少なくない。批判をするなら演出側にしてほしいと願う。