【日本学術会議】立民・泉代表「6人欠けている現状は違法」速やかに任命すべきとの認識 蓮舫議員「推薦に基づいて総理が任命するだけ」
立憲民主党の泉健太代表が、日本学術会議の任命問題について岸田文雄総理が「一連の手続きは終了した」と述べたことに対して、「会員が6人欠けている現状は違法」「6人を速やかに任命すべき」との認識を示した。
日本学術会議が推薦した会員候補が前の政権で任命されなかったことをめぐり、岸田総理大臣が「一連の手続きは終了した」と述べたことについて、立憲民主党の泉代表は、会員が6人欠けている現状は違法だと批判したうえで、速やかに任命すべきだという認識を示しました。
日本学術会議が、当時の菅総理大臣から会員に任命されなかった6人の候補について、政府に任命するよう要請を続けている中、岸田総理大臣は13日、学術会議の梶田会長と会談し「当時の総理大臣が最終判断したもので、一連の手続きは終了した」と述べました。
これについて、立憲民主党の泉代表は記者会見で「任命しなかったのは、法律上、手続きに無理があり、会員が6人欠けている現状は違法だ。政府の説明も不十分だ」と批判したうえで、6人を速やかに任命すべきだという認識を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220114/k10013431321000.html
岸田総理は日本学術会議の梶田隆章会長と会談を行い、「一連の手続きは終了したものと承知している。もう結論は出ている」と述べた。
梶田氏は会員候補6人の任命拒否問題の解決を要請したが、首相は会談後、記者団に菅義偉前首相が最終判断したとして「一連の手続きは終了したものと承知している。もう結論は出ている」と語った。一方で「今後、建設的な対話を重ねていくことは重要だ」と指摘した。
拒否された6人を新たに任命する考えがあるか問われ「仮定の問題だ。何か申し上げるのは控える」としたが、今後の対応について松野博一官房長官を中心に検討させる意向を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/daff5b0adb52003da0ff1337b5577e6bbdcefc95
これに嚙みついたのが蓮舫議員だ。
立憲民主党の蓮舫参院議員が14日、自身のツイッターを更新。くすぶり続ける菅政権時代の日本学術会議の任命拒否問題について私見を述べた。
この日、13日に岸田文雄首相と会見した日本学術会議の梶田隆章会長が6人の任命拒否問題の解決を改めて求めたところ、首相は松野博一官房長官が担当になって検討すると返答。当の松野長官が「具体的にはこれから検討して参りたい」と話したという記事を貼り付けた蓮舫氏。
「論点は明快 日本学術会議法第7条『会員は第17条の規定による推薦に基づいて内閣総理大臣が任命する』政府国会答弁『総理大臣の任命で会員の任命を左右するという事は考えておりません』中曽根総理『学会やらあるいは学術集団からの推薦に基づいて行われるので政府が行うのは形式的任命にすぎません』」と、まず過去の国会答弁を引用。
連続ツイートすると、「『何を検討するか、これから検討する』などという話ではありません。推薦に基づいて総理が任命するだけです」と続けていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15f86e1b35169d7ddb25564395963f54a18b673e
日本学術会議法 第七条の2「会員は、第十七条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する。」(参考)
これに対して中曽根元総理は答弁したが、これは慣例であり中曽根氏自身の認識なのだ。必ずそうしなければいけないということではない。
日本学術会議側は推薦通りに任命されると認識していたようだが、政府としては内閣総理大臣に任命権があるのだから拒否権もあると認識を持つのは当然だ。だったらその認識の食い違いを今後どのように解消していくのかを検討すること大事だし、必要であれば日本学術会議法の見直しもすべきだろう。そのためにも対話と検討は必要なはずだ。また、学術会議が偏った人選をしないように政府も意見したいはずだ。蓮舫氏は「推薦に基づいて総理が任命するだけです」と述べているが、だったらそのように日本学術会議法を直さなくてはいけないのではないだろうか。