立憲民主党に降りかかったCLP問題!!立憲民主党の自浄作用に疑問符!!
立憲民主党が「公共メディア」を自称するネットメディアに資金提供をしていた問題。泉代表の現執行部は幕引きを図っている。もちろん、党としての処分や説明責任が果たされているなら、多くの人は幕引きでも納得するはずだ。
しかし、だ。旧立憲民主党時代の支出であること、支出したのが福山前幹事長であることに及び腰なのか、自浄作用としての処分を行わない方針を示している。
更に、だ。立憲民主党が調査し、西村幹事長が公表した内容と異なる証言がCLP側から寄せられているのだ。
立憲民主党は、これで説明責任を果たしたと言えるのであろうか??政府与党への追及とは違い、随分甘い姿勢に思えてしまう。
まさかの処分なし?!
年始早々に過去の番組出演者達からの告発で発覚したCLP問題。立憲民主党はこの調査に追われた。誰もが調査結果に基づいて処分が下るものと期待し見守っていたであろうが、誰ひとりとして処分しないことを、西村幹事長は表明した。
西村氏は「違法なものではないが、公党として特定のメディアに資金を提供したことを公表せず、出所を隠していたのではないかとの疑念を持たれる。特定のメディアに資金を支援することが適切であるか議論がある。支援がなされた妥当性について議論した形跡がない」などとした。その上で「現執行部としては共感しがたい」と述べた。
また西村氏は福山氏の処分について「現時点で処分の必要は感じていない。(会見は)本人の判断にお任せしたい」とし、第三者委員会の設置についても予定がないとした。
まさかの処分なしと言う結論。確かに、資金提供が違法であるということはない。だが適切か否かについては、西村幹事長自身も疑問を呈している。
政府与党の行為が、違法でなくても不適切または不当な“疑い”があった場合ですら、立憲民主党は厳しく追及してきたはずだ。立憲民主党に今後二度と同じようなことをしないと言うのであれば、自浄作用の一環として処分を下すべきではないか。
これでは、前執行部と同様に、身内に甘いと言われても仕方ない。
立憲民主党は説明責任を果たしたつもりのようだが、その説明と矛盾する証言が出てきた。
ジャーナリストの取材で明らかになった矛盾点!!
説明責任は立憲民主党が事あるごとに、政府与党に求めていたもの。今回の西村幹事長の会見でCLP問題についての説明責任を果たしたと、立憲民主党は考えているのか。
西村幹事長が調査結果について公表し、質疑に答えた、このことを見れば一見説明責任は果たしたかのように見える。だが、西村幹事長の会見とは矛盾する証言が発覚したのだ。
これについてCLP共同代表の佐治洋氏と工藤剛史氏が1月16日に私の取材に応じた。
2人は、「支払いについて報道で(立憲からの支払いの)時期を初めて知った」と述べた上で、「立憲民主党の言っている支払い時期と私たちが資金を受け取った時期は異なる」と証言した。
2人によると、立憲から資金を得た時期は2020年3月から8月の番組までで、毎月、支払われていたという。なぜ立憲の説明が8月から10月の4回となっているのかについて2人とも、「その理由は)わからない」話した。
この証言はInFactの編集長を務めている立岩陽一郎氏の取材で判明したものだ。西村幹事長の説明とは明確に異なるのだ。
このような矛盾点を発覚した以上、立憲民主党が説明責任を果たしたとは言い難い。
泉代表は、立憲民主党の新しいイメージを出そうと懸命に働いている。それならば、このCLP問題を徹底的に解明することが一つの選択肢になるはずだ。
身内の問題には甘かった立憲民主党が、徹底的に調べ上げたら、これほどインパクトがあることはない。
泉代表と西村幹事長には、そろそろ前代表とは違うというところを明確にしてもらいたい。
今のままではこれまでと何ら変わりない。