欧米がロシアに警告、バイデン大統領「ドル取引ができなくなる」欧州委員長「大規模な経済・金融制裁で応じる」
ロシアがウクライナに侵攻する可能性が高まっているなか、バイデン大統領がロシアが侵攻すれば「深刻な代償を払って後悔することになる」と警告。そのうえで「（ロシアの）銀行はドル取引ができなくなる」との述べたという。
バイデン米大統領は１９日、就任から２０日で１年となるのを前にホワイトハウスで記者会見し、緊迫化するウクライナ情勢について、プーチン露大統領がウクライナ侵攻に踏み切るだろうとの見方を示した。その上で、侵攻すれば「深刻な代償を払って後悔することになる」と警告。「（ロシアの）銀行はドル取引ができなくなる」とも述べ、軍事侵攻に対しては強力な経済制裁を発動する構えを示した。
バイデン氏は、ウクライナ防衛をめぐりプーチン氏が「米国と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）を試そうとしている」と指摘し、「私の推測ではプーチン氏は侵攻すると思う」と語った。一方で、ウクライナ国境付近に集結している１０万人規模の露軍の動きは「プーチン氏１人の決定次第だ」とし、侵攻の最終決断は「下されていないだろう。全面戦争は望んでいないはずだ」とも述べ、首脳会談の可能性を含めた外交的協議による危機回避を図る考えを強調した。
https://www.sankei.com/article/20220120-R6ARCKPU7ZNURBFX3EY7P4MROI/
EUもアメリカと同じく、ロシアがウクライナに侵攻すれば大規模な経済制裁を与えると警告し、ユーロの取引を止めることなどが予想される。
欧州連合（ＥＵ）のフォンデアライエン欧州委員長は２０日、緊迫するウクライナ情勢に関し「ウクライナの領土が攻撃されれば、大規模な経済・金融制裁で応じる」と述べ、改めてロシアに警告した。
もしEUが制裁を与えればロシアは天然ガスの供給を止めると言い出すだろう。ロシアが侵攻をやめない限り泥沼状態に発展しそうだ。