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飯山陽氏「毎日や朝日は弱者、少数者に寄り添っているのではない。彼らを利用して自らの政治イデオロギーを広め、社会を変えようとしているだけである」




イスラム思想研究者・飯山陽氏が産経新聞に寄稿したコラムを紹介したい。

飯山氏は、朝日毎日は弱者に寄り添っているようで、実は「彼らを利用して自らの政治イデオロギーを広め、社会を変えようとしているだけである」と言及した。

毎日新聞は昨年12月25日にニュースサイトで、例年大みそかに開催されるNHK紅白歌合戦について「近年、多様な性のあり方への意識の高まりなどもあり、男女対抗の形式は時代とのずれも指摘されている」とし、一般社団法人 fair 代表理事でゲイだと公表している松岡宗嗣氏の「男女という二元論に当てはまらないアーティストがいることを前提にしてほしい」「そもそも性別で分ける必要はあるのか」という意見を紹介した。

しかし松岡氏は性別で分けるなと言いつつ、「性別で分けない形を採用してふたを開けてみると出演者が男性ばかりとはならないよう、ジェンダーのバランスも考えていかねばならない」と、性別に配慮せよと主張する。明らかに自己矛盾している。

朝日新聞デジタルは同12月27日、トランスジェンダーだと公表している歌手の中村中(あたる)氏のインタビューを掲載、そこで記者は中村氏に「紅白は、女性は紅組、男性は白組と二つに分けてしまうことで、いわゆる『性別二元論』を強化し、どちらにも当てはまらない性的少数者を締め出してしまうという問題点が指摘されています」と質問の体裁で「意見」している。

これに対し中村氏が、歌うという行為自体が二元論からの解放であり、紅白が二元論を打ち出しているとも思っていないと回答すると、重ねて「世の中から排除されたような気分になるという当事者の声もあります」と「意見」した。

性的少数者の当事者であっても、松岡氏のように紅白は性別二元論だと否定する人もいれば中村氏のようにそう思わないという人もいる。認めるべきはこうした多様性であろう。ところが毎日や朝日は前者だけをよしとし、それ以外は認めない。

これまでも紅白には性的少数者が多く出場してきたことを、私たちは知っている。紅組の中にも白組の中にも多様性があったのだ。もっといえば男女それぞれの中にも多様性があり、日本国民の多くがそれを所与のものとして受け入れてきた。

毎日や朝日は弱者、少数者に寄り添っているのではない。彼らを利用して自らの政治イデオロギーを広め、社会を変えようとしているだけである。彼らは男女の枠組みの破壊は「いいこと」だと「愚かな大衆」に教え込もうとしているが、それが社会に分断と混乱をもたらすことは大衆にも容易に想像がつく。

「時代とのずれ」という言葉は毎日や朝日にこそふさわしい。

https://www.sankei.com/article/20220123-6R4YZ5OVZBMBZBGMMNWPNJBHRE/

このほかにも、マスコミはごく少数派の意見がいかにも一般的の意見のように紹介してきた案件がいくつもある。ネット社会ではその都度SNSを通して指摘されてきたが、テレビや新聞が情報収集のすべての人にとっては、マスコミが作り上げた報道がすべてなのである。







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