岸田総理、施政方針演説で「核なき世界」の実現に向けた決意をしめす→日米共同声明発表!!世界の指導者らに広島・長崎訪問を訴える!!
通常国会で行われた岸田総理の施政方針演説。その中で岸田総理は、広島県出身の総理として「核なき世界の実現」に言及した。
岸田総理は、突飛に「核なき世界」を持ち出したのではない。既に岸田総理の著書「岸田ビジョン」で「核なき世界」の実現について触れられている。
「核なき世界」の実現に向けて強い決意を示した岸田総理だが、それを早くも行動に移した。21日に発表した日米共同声明では、政治指導者の広島・長崎訪問を呼びかけたのである。
早くも動いた岸田総理。国際社会でのリーダーシップに期待だ。
施政方針演説で言及した「核なき世界」
岸田総理初の施政方針演説。その中で注目すべきことがある。それが「核なき世界」への言及だ。
岸田総理は「核なき世界」の実現に向けて力を尽くすことを宣言したのだ。
【岸田文雄首相】
「外務大臣時代に設置した「賢人会議」の議論を更に発展させるため、各国の現・元政治リーダーの関与も得ながら「核兵器のない世界に向けた国際賢人会議」を立ち上げます」岸田総理は施政方針演説の中で、6年前に現職のアメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪問したオバマ氏の思いを引き継ぎ、広島出身の総理大臣として「核兵器のない世界」を追及すると決意を語りました。
その上で、「国際賢人会議」を立ち上げ、年内を目標に一回目の会合を広島で開催する方針を示しました。
(出典 岸田総理公式TWITTER)
岸田総理が「核なき世界」に言及したことに驚いた人も多いと思う。だが岸田総理は、自身の著書で「我国の安全保障が今後も盤石であることが大前提」としながらも「「核なき世界」の実現の為に政治人生を捧げたい」とまで記しているのだ。
岸田総理は広島出身の総理として、「核なき世界」の実現に本気なのだ。その本気度を示すように、早速動いたのである。
日米共同声明で呼びかけ!
岸田総理が政治生命を捧げる覚悟の「核なき世界」の実現。その岸田総理の意向を反映して日米共同声明が21日に発表された。
日米が核軍縮関連の共同声明を取りまとめるのは2015年以来で3回目。広島、長崎への訪問呼びかけは初めてで、被爆地・広島が地盤で「核兵器のない世界」を掲げる岸田文雄首相の意向が反映された。
共同声明では広島、長崎への原爆投下は「世界の記憶に永遠に刻み込まれている」とし、広島、長崎以降「76年間に及ぶ核兵器の不使用の記録が維持されなければならない」と明記。16年のオバマ米大統領(当時)による広島訪問を紹介し、政治指導者らに「理解の向上・維持のため」、広島、長崎を「訪問するよう要請する」とした。
(出典 首相官邸)
当初はNPT再検討会議で発表される予定だったという共同声明が、日米首脳会談前に発表された。
岸田総理と同様に「核なき世界」を訴えていたオバマ大統領(当時)の広島訪問を実現したのは当時外相だった岸田総理だ。
世界の政治指導者への広島・長崎への訪問要請は、オバマ大統領の広島訪問を実現させた岸田総理なら実現可能な話だ。
施政方針演説、そして日米共同声明でも記された「核なき世界」の実現は、間違いなく岸田総理の外交の目標になる。年内に広島で第1回目の賢人会議を検討している岸田総理。内政・外交ともに目が離せない一年になりそうだ。
(出典 岸田総理ホームページ)