毅然！岸田総理、元首相５人の書簡を「誤った情報を広めかねない」「不適切」と一刀両断！！
信じ難い出来事が衆議院予算委員会で明らかになった。小泉純一郎氏、菅直人氏、鳩山由紀夫氏、細川護熙氏、村山富市氏の総理経験者５人が欧州委員会に対して書簡を提出していたのだ。
しかも、だ。その内容が福島県の風評被害を助長させかねないものだった。当然、岸田総理は、５人の書簡を「不適切」と一刀両断した。この５人の行動に対しては福島県も困惑している。
政府一丸となって未だに続く風評被害を払拭する策を講じている中での５人の元首相の書簡には怒りを禁じえない。
元首相５人が欧州委員会委員長充てに書簡
未だに福島県産の農林水産品に規制をかけている国がある。こうした国々への対応する為に、政府や自治体は風評被害の払拭に努めてきた。
その努力に対して、元首相５人がとんでもない書簡を提出していたのだ。
書簡は小泉、菅両氏のほか、細川護煕、鳩山由紀夫、村山富市の各氏の連名で、１月２７日付でＥＵのフォンデアライエン欧州委員長に宛てた。欧州委が、原発を地球温暖化対策に資する投資先として認定する方針を示したことを批判し、撤回を求めている。その中で、福島第１原発事故と甲状腺がんを絡めた記載がある。
この５人の首相が「反原発」で結束するのは構わない。しかし、だ。自身の主張を補強する為に福島における怪しげな情報を利用するのはやめて頂きたい。
この５人の書簡に対して、風評被害の払拭に努めている岸田総理と福島県は不快感を露わにしている。
岸田総理は書簡を「不適切」！！福島県は申し入れ！！
書簡の内容にも呆れるしかないが、揃いもそろって元総理経験者というのが情けない。参加しなかった、菅前総理、安倍元総理、野田元総理、福田元総理、麻生元総理の見識はさすがだと感じてしまう。
この５人の書簡に対して岸田総理は「不適切」と不快感を露わにしている。
岸田首相
「甲状腺検査により見つかった甲状腺がんについては、福島県や国連などの専門家会議により現時点では放射線の影響とは考えにくいという趣旨の評価がなされております。このため当該記述は、福島県の子どもに放射線による健康被害が生じているという誤った情報を広め、言われのない差別や偏見を助長することが懸念されるものであり、適切ではない」岸田総理は、「政府として引き続き科学的知見に基づく知識の国内外への発信を行い、放射線の健康影響に関する風評払拭に取り組んでいく」との決意を示しました。
（出典 岸田総理公式TWITTER）
岸田総理の言う通りだ。書簡は甲状腺がんが原発事故によるものとの誤った情報を広めるものに他ならない。当然、福島県もこの書簡を見逃してはいない。
元首相５人が欧州委員会に送った書簡に福島第１原発事故の影響で「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しみ」との表現があったことを巡り、県は２日、５人に科学的知見に基づいた客観的な情報発信を求め、申し入れを行った。
内堀雅雄知事の名義でそれぞれにメールした。元首相５人連名による国際機関に対する意見だったことから、影響力の大きさを考慮した。県は「科学的知見に基づいた正確な情報発信が福島復興にとって極めて重要」としている。
（出典 福島県庁ホームページ）
岸田総理と福島県の反応には見逃せない共通点がある。それが「科学的な知見」に基づいた情報発信だ。
福島の復興の為には、風評被害の払拭は不可欠だ。政府、そして自治体は「科学的な知見」に基づく情報発信に努めてきた。それが元首相５人の書簡によって、今までの努力が水泡に帰しかねない。
５人の元首相の内、１名を除いては政界を引退している。政界を引退してもなお、福島県を引っ掻き回すのはやめてもらいたい。そしてこの５人の元総理である小泉純一郎氏、菅直人氏、鳩山由紀夫氏、細川護熙氏、村山富市氏のことを国民はよく覚えておくべきではないだろうか？？