彭帥選手とバッハ会長の観戦＆会談にネット上から「茶番劇」「プロパガンダ」
女子テニスの彭帥選手がバッハ会長と北京五輪のフリースタイルスキーの女子ビッグエアの会場に訪れ観戦したことが話題となっている。FNNは「中国政府は、実際に観戦する姿を見せることで、自由に行動ができているとアピールする狙いがあるとみられる」と報じた。
中国の前副首相に性的関係を強要された疑惑がある、女子テニスの彭帥選手が、IOCのバッハ会長とともに北京オリンピックの競技を観戦した。
彭帥さんは8日午前、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長と、フリースタイルスキーの女子ビッグエアの会場に姿を見せた。
2人は、観客席で立ちながら談笑するなど、リラックスしている様子で試合を観戦していた。
彭帥さんは、フランスメディアに対し、この競技で金メダルをとった中国の谷愛凌選手が出る試合を見に行きたいと話していて、中国政府は、実際に観戦する姿を見せることで、自由に行動ができているとアピールする狙いがあるとみられる。
５日に会談をしていた両氏。その中で彭帥選手は性的暴行を否定。
IOC＝国際オリンピック委員会は、バッハ会長が、中国の前の副首相から性的関係を迫られたことをSNS上で告白したとされる女子テニスの彭帥選手と5日、会談したと発表しました。
IOC＝国際オリンピック委員会によりますとバッハ会長は、中国の前の副首相から性的関係を迫られたことをSNS上で告白したとされる女子テニスの彭選手と5日、夕食をとりながら会談したということです。
中略
彭帥選手「性的暴行を受けたと言ったことはない」
フランスメディアは7日、中国の前の副首相から性的関係を迫られたことをSNS上で告白したとされる彭帥選手が北京で中国オリンピック委員会の幹部の立ち会いのもと、取材に応じたと報じました。この中で彭帥選手は「誰かから性的暴行を受けたと言ったことはない」と改めて強調しました。
また、一連の問題が明るみに出た去年11月以降について「私は消息不明になったことはない。ただ友人やIOC＝国際オリンピック委員会の人たちなど、多くの人が私にメッセージを送ってきて、応えることができなかった」と述べたとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220207/k10013470851000.html
ネット上では「茶番劇」「プロパガンダ」という意見が飛び交っていた。
⬜️彭帥選手 バッハ会長と試合観戦 自由をアピールする狙いかhttps://t.co/v6dFT6nxop
開会式でウィグルの方々にパフォーマンスさせたり、北京五輪はまさに、中国政府を正当化するための“プロパガンダ五輪”ですよね。とても気持ちが悪いです。選手には悪いですが、五輪には随分前から興醒めしてます。— フィフィ (@FIFI_Egypt) February 8, 2022
なーんだ
彭帥さん自由じゃんて、思う人がいるの
彭帥選手 バッハ会長と試合観戦 自由をアピールする狙いか | 2022/2/8 – FNNプライムオンライン https://t.co/RtDLT3E8gD
— 一色正春 (@nipponichi8) February 8, 2022
またバッハが中国に利用された。
副首相から性的関係を迫られた彭帥さんとの会談をIOCが発表⬇️中国でおだてられて、平和の使者になったと自惚れているのだろう。正義感の欠落したエセインテリは恐ろしい。
孫が可哀そうに。あと十年したら、大量虐殺犯のパシリと蔑まれる。https://t.co/iS8Cv9mHDn
— 加藤 健 (@JapanLobby) February 7, 2022
彭帥選手とバッハIOC会長が、5日に北京で会食したという。写真や動画などは公開されていない。何が目的で、こんな中途半端なことをするのだろうか。7日のフランス紙のインタビューでも会食を認め、また性的暴行を受けたことはないと明言。これらの言動は中国やIOCのイメージアップにはつながらない。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) February 7, 2022
また、彭帥選手は仏紙のインタビューを受けていた。中国共産党幹部に性交を強要されたと告発して以降で初めて、西側メディアのインタビューに応じたわけだが、BBCはこの仏紙を「極めて管理された彼女の発言を報道した仏紙はプロパガンダに関わったと言える」と非難したうえで性的暴行否定について疑問を訴えた。
彭さんは北京冬季オリンピック会場のホテルで、仏紙レキップの取材を受けた。
インタビューは中国オリンピック委員会が許可し、同委員会の関係者が同席した。レキップは事前に質問の提出を求められた。ただ当日、追加質問ができたという。
中略
今回の場合、仏紙レキップは彭さんのきわめて管理された最新発言を報道することで、「インタビュー」を行ったと同じくらいプロパガンダに関わったと言える。
同紙によると、彭さんの返答のみを伝え、それに関する論評は一切加えないことで合意したという。
彭さんは「誰かが私に性的暴行をしたとは一度も言っていない」と述べたと、同紙は伝えている。
だとするならば、彭さんへの次の質問は自明だ。ソーシャルメディアで中国共産党幹部の張高麗前副首相に向かって直接的かつ公然と、「带我去你家，逼我和你发生关系」と書いた時、いったい何を意味していたのか。
この一行は「あなたは自分の家へ私を連れて行き、私を強姦した」という意味にもとれるし、「あなたは自分の家へ私を連れて行き、あなたと強制的にセックスをさせた」という意味にもとれる。あるいは、「あなたは自分の家へ私を連れて行き、私に圧力をかけてセックスを強いた」という意味にもとれる。
複数の訳し方があることが、混乱の原因になっている。
いずれにしても、これはきわめて高い地位にある政府高官に対する深刻な糾弾だ。彭さんが何を意味したのか、いまだに分かっていない。レキップ紙が彼女に質問しなかったので。
BBCが疑問を持つ点は我々も同じだ。性的暴行を否定するのならなぜあのような投稿をしたのか？なぜレキップが独占インタビューに選ばれたか？中国当局の監視下で本当に自由に行動できているのか？
BBCはレキップがプロパガンダに関わったというが、バッハ会長やIOCにも当てはまっていると思っている人も多いようだ。
どこかの野党議員ではないが、疑惑は深まるばかりだ。