ロシア国防相「ウクライナの研究所が、コウモリのコロナウイルスのサンプルを使った実験をしていた」 中国への配慮?もしかしたら指示?
ロシアがどのようなことを発信しても「ハイハイ」と受け流すようになったが、さすがにこれには驚いたというより呆れた。
ロシア国防相が「ウクライナの研究所が、コウモリのコロナウイルスのサンプルを使った実験をしていた」と主張した。
ロシア国防省は10日、「(米国の支援を受けた)ウクライナの研究所が、コウモリのコロナウイルスのサンプルを使った実験をしていた」と主張した。ロシアは最近、ウクライナの「生物兵器計画」を宣伝。侵攻を正当化するための口実づくりと受け止められている。
国防省のコナシェンコフ報道官は「米国側は今年、鳥やコウモリ、爬虫(はちゅう)類の病原体に関する研究も、ウクライナで計画していた」と発表した。ウクライナの研究所から入手した文書に基づく情報とし、米国防総省が資金提供したと決め付けたが、信ぴょう性は不明だ。
「侵攻を正当化するための口実づくりと受け止められている」とあるが、それよりも中国への配慮、もしくは中国から指示が出たのではないか?というのが率直な感想だ。
ロシアは「ウクライナが核兵器の開発を進めている」と喧伝した際にも生物兵器の開発を行っていたと主張していた。
ロシアのプーチン大統領が、ウクライナは核兵器や生物兵器といった大量破壊兵器の開発を進めているとの主張を強調し始めた。当初はウクライナ侵攻の口実として、露系住民の保護や北大西洋条約機構(NATO)の拡大に対する自衛という「大義」を前面に掲げたが、露国民の理解は得られていない。侵攻を正当化するために新たな口実をつくり上げようとしている可能性がある。
中略
国営ロシア通信は露軍が制圧したチェルノブイリ原発周辺で、放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を製造していたと報道。タス通信はウクライナが「数カ月以内」に核兵器を獲得するとの露当局者の話を伝えた。ともに明確な証拠は示されていない。
さらに露国防省は同日の発表で、ウクライナが炭疽(たんそ)菌などの病原体を使った生物兵器を開発し、その証拠の隠滅を図っていたとも主張した。
こういう時のこのような発想は、自分たちがやろうとしていることを他人に擦り付け、他者を悪に仕立て自分への注目をそらすというのが犯罪者の心理だと聞いたことがあり、なるほどと思った。ロシアはウクライナ侵攻の批判をウクライナがコロナの起源と仕立て上げ、世界の批判の矛先をウクライナへ向け、ロシアは正義を行ったことにしたいのだろう。
だが、ロシアは当初「炭疽(たんそ)菌などの病原体」としていたが、コロナをねじ込ませた。しかも、「米国防総省が資金提供した」と米国の関与も主張している。中国は「コロナは米軍が持ち込んだ」と主張していたこともあり、この茶番劇に中国への配慮もしくは関与があったことは疑わざるを得ない。