中国の海洋調査船が我国の排他的経済水域で活動!外務省は外交ルートを通じて抗議!いつまで中国の好き勝手を外務省は許すの??
ロシアによるウクライナ侵攻だけに目を向けていれば良いほど、我国の安全保障環境は優しいものではない。
我国の安全保障を脅かす存在の中国。その中国が我国の排他的経済水域で事前の同意を得ずに海洋調査を実施していた。
外務省は外交ルートを通じて抗議をしたとのことだが、この外務省の抗議が中国の行動を変化させた試しは一度もない。
いつまで外務省は甘い対応を行うつもりなのか。外務省の甘い対応が中国の行動を助長しているのだ。
奄美大島沖に中国の海洋調査船!!
排他的経済水域には主権は及ばないが「主権的権利」が沿岸国に認められている。その為に水域内では沿岸国は管理権を持ち、「許認可権」を持っている。
当然、他国の排他的経済水域内で調査を行う際には、許認可を得なければならない。そうした国際ルールがあるにもかかわらず、中国がまたしてもそれを破った。
第十管区海上保安本部によりますと、15日午前9時25分ごろ、奄美大島の西およそ410キロの日本の排他的経済水域で、中国の海洋調査船「潤江1」が停泊したまま海中にワイヤーのようなものをのばし、海水を採取しているのを警戒にあたっていた巡視船が見つけました。
(中略)
外務省は、今回の中国船による調査は、日本の事前の同意を得ておらず、仮に海洋の科学的調査を実施しているのであれば極めて遺憾だとして、中国政府に対し、外交ルートを通じて即時に中止するよう抗議しました。
(出典 Wikipedia)
この中国の横暴に対して、外務省は外交ルートを通じて抗議をしただけ。この外務省の弱腰の対応で中国の行動が変化するのか。
同じような事態は、2019年にも尖閣諸島沖で発生していた。この時も外務省は中国側に抗議しただけだった。(参考)
抗議が意味をなさないのは明白だ。普通なら意味をなさないと判断すれば次の策を検討するが、外務省は思考停止にでも陥っているのか。
そして中国の脅威に日々晒されているのが尖閣諸島だ。
尖閣諸島で続く接続水域への入域!!
中国海警局の船舶による尖閣諸島周辺の接続水域への入域は毎日のように繰り返されている。15日までに延べ64隻が入域し、11日は8隻も入域をしているのだ。
この尖閣諸島周辺での中国の活動に対して、外務省が抗議したことがあった。
本9日午前0時50分頃,尖閣諸島周辺の我が国接続水域内に,中国海軍艦艇が入域しました。
これを受け,同日午前2時頃,齋木昭隆外務事務次官が程永華(てい・えいか)駐日中国大使を外務省に召致し,重大な懸念を表明して抗議するとともに,我が国接続水域から直ちに出域するよう求めました。
なお,同日午前1時15分頃,石兼公博アジア大洋州局長から劉少賓(りゅう・しょうびん)駐日中国大使館次席公使に対し,同様の抗議を行いました。
この抗議は、平成28年6月に中国海軍が接続水域へ入域した際に行われたもの。中国に対して甘い対応が目立った外務省にしては、大使、そして次席公使を呼び出すとは驚きだ。
しかし、だ。この対応が中国の横暴を助長させている可能性があるのだ。
つまり、中国海軍の艦艇が接続水域に入域すれば大使等を呼び出し、海警局について呼び出さないという既成事実を作ってしまったのだ。
事実、中国の尖閣諸島周辺での活動に対して、3月に入って外務省が抗議したというプレスリリースは発表されていない。(参考)
接続水域に海警局の船舶が入域しても外務省が大使等を呼び出さないとなっては、中国としては余裕綽々だ。
意味をなさない外交ルートでの抗議、そして尖閣諸島周辺での中国の行動についての対応。外務省には国益を守る資質があるのか。安全保障環境に敏感に対応する防衛省と比べると雲泥の差だ。
林外務大臣の責任ではないのか???